原材料高騰 たたかいは自家製手作り

「パン屋さん大変だね。」とよく言われる。「小麦の値段が上がって」と続く。確かに。けれど、もっと値上がりしているものは小麦以外にたくさんある。品質が良くて、安い原材料はないかと、ネットをかけ巡る日々。

値上がりしているものの中で特に酷いものは、フルーツやナッツなどの食材。スーパーで買い物していると、フルーツ類の高値には驚く。幸い、りんごに関しては以前から契約している長野県のりんご農家さんからの直送で、スーパーよりも安く購入できる。いちご、なし、甘夏なども同様。それ以外となると・・・どうしよう😭。ブルーベリーは自家製で間に合わせている。

中村君(スタッフ)が、「マスタードライイチジクがなくなったので頼んでください」と簡単に言ってきた。イチジクはめっちゃ高い。業者さんに値段を聞くとびっくり。そして、来月からさらに値段が上がるという。もうやめてくれ!以前の2倍になっている。イチジクを頼むのはやめた。

イチジクはおいしい。私はとても好きだ。だから、どうしてもあきらめきれない。考えてみれば、いい手があった。一つは、大学の同級生が、高知で庭にたくさんのイチジクを作っている。それを頼もう。そして・・・実は我が家にもイチジクの木があるのだ。ただし、世話をしていないので昨年は全く収穫ゼロ。調べてみると、イチジクはとてもたくさんの肥料を欲する植物だとわかった。そしてアルカリ性の土壌を好むとも。

と言うことで、この休みの火曜日オニパン畑へ。

すごい茅。この中にイチジクの木が存在している。かわいそう!草刈機で草刈り。

3本あったのだが、1本は完璧に枯れ果てていた。しかし2本は生きている。木の根元の辺りをきれいにする。

雑草を取り払い、ママが貯めていた薪ストーブの灰を根元周辺に撒いた。

さらに周囲に溝を掘る。そこに、油かすを入れる。ネットで調べたとおりに。

そして、土をかぶせ、ついでに刈り取った茅で草マルチ。

さあて、この2本のイチジクにどれくらい実が付くのか。楽しみだ。イチジクは月に一度追肥をするそうだ。本当に悪いことをしてた。ごめんね。

自家製手作りのオニパン。これからさらに闘いは続く。

イナトカの秘密

最近の新作メニューであるイナトカ。覚えにくい名前。なぜなの?という疑問が湧いてくる。それが脳を刺激して、気になる。食べてみると、結構いける!結果、新作なのに名前を覚えている方が多いようだ。

先週の移動販売で大分医大へ。微生物学科の研究室で、パンの受け渡し。お客様の女性がイナトカのことを話題にする。するとそこにいたもう一人の女性が「イナトカって、田舎と都会っていう意味でしょ。」私は、「え~!!」と声を上げた。「なんで・・・、誰から聞いたのですかあ?」すると、その女性は「なんとなく。でも、入っている中身がお芋とチーズなので。」

世間には、こういう類いの、私には理解できない、するどい感性の方が存在しているのだ・・・心底驚く。この名前は、別府店の若林さんが発案したことで命名された経過がある。その時、私は全くピントきてなかった。お芋とチーズで「田舎と都会」になるかなあ、と思った。まあ、しかし、それはそれとして、そんな名前の付け方もあるかも。パンの内容とは関わっていない商品もあるし、例えば「白黒」とか。

そんな秘密が隠されていた「イナトカ」、これからもよろしくお願いします。

昨日のInfoで「日替わりレザン」の話題にふれました。毎日少しの変化を入れます。

一個私がすでに試食。昨日と似たような感じ。あと3個は店売りです。

日替わりパンオレザン

昨日も書いたように、パンオレザンを日替わり定食のように。当面のお話ですが。商品としての水準を維持しつつも、少しずつ味の変化を試したい、というわがままな企画。

本日のレザン。

えっ、どこが違うんだい。と言われそう。確かに。昨日のversionが美味しかったので、昨日を基本としつつ変えたのは・・・・。使っているバターを発酵バターにしました。それと、中に入れているプロセスチーズの量を増やしました。その他は同じです。生地に少しのイタリア天日塩、白双糖も使っています。店売りはわずか2個。な、なんとレア。写真見える一個は私の胃袋。もう一個は、注文品。

嬉しい言葉

最近よく耳にする言葉で、嬉し恥ずかしくなる言葉。「今までに食べた・・・・」「ここのパンを食べたら・・・・」。

きっと本当にそう思っているのでしょう。

別府店の販売をしていた先日のお話。高架下の掃除をしているおばちゃんが4時近くに入ってきて食パンを購入。帰り際「72年生きてきて、こんなにおいしい食パン今まで出会ったことなかったわ。ここが休みで、スーパーの食パンを食べると、がっかりする。」

最近バゲットがよく売れるのだが、フランスに住んでいたことがある老夫婦は、オニパンのバゲットを定期的に購入している。「ここのバゲットは、フランスのバゲットに負けていない!」と高く評価してくれる。

毎週OBSで移動販売をしている。昨日の移動販売の時、普段あまり見かけない男性がたくさんのパンを購入してくれた。その男性は、うちの母がこんなことを言うんですと・・・

「今まで生きてきてこんなに美味しいパンに出会ったことがない。また買ってきてくれ。」男性の母は84歳だそうです。りんごのパイが特に美味しかったとのこと。

心を動かせるパン作り。人を感動させるパンづくりを追求せねば。そう新たに思える嬉しい言葉です。

さて、本日の「パンオレザン」。昨日は、甘めの仕上げ。中身にレーズンとクリチでした。今日は、レーズンと硬めのチーズ。そして塩。

今日の方がおいしいと思いました。少し塩味風味にすると、レーズンが甘く感じますね。中のプロセスチーズも少し塩が利いていますし。もう少しチーズの量を増やそうかな。

名前を「パンオレザン」から「日替わりパンオレザン」にしようかな。そして私は絶えず味見をする。

よしそれに決めたぞ!

試作商品 限定販売 さらに進化予定

試行錯誤を続けています。完璧とは言えませんが、商品として販売しつつ、今後も進化予定。名前は「パンオレザン」。名前は今後変わっていく予定。より進化させて行きたいので、限定販売且つ名前不確定商品。

ほぼ3~4個製造予定。お店に1~2個並ぶ程度。もし見かけたら試してみてください。完成品ではないので、ちょっと感想とか言っていただけたらありがたい。取り入れるかどうかは不確定。お客様のご意見は、絶えずこちら側の都合で伺っています。なるほどと思えば取り入れます。

さて、本日の商品はこちら。

パンオレザン。結構リッチ。ラムレーズンたっぷり。バターたっぷり。シナモン、クリチが入っています。265円。