きっちり、真面目に、学んできたオニパン・パン教室。早いものでもう10回目。パンづくりにとって最も大切な「発酵の見極め」が、生徒さんたちにもしっかり伝わってきたことを感じています。
毎回、教室の準備のために、私も色々と考えるわけです。それが、パンについての学習となります。教えることは、とても難しい。難しい中身を難しく言っているだけでは自己満足。伝えたい中身の核は何か。それがわかっていないと、わかりやすくお話しは出来ない。自分がわかっていないなと言うことが、教えることでわかってきます。「教えるとは誠実を胸に刻むこと」。ルイアラゴンの有名な言葉。この言葉の意味が、中年になるまでわかりませんでした。
今回のパン教室は、かなり中身が濃かった!生徒さんの意識、関心の高さがそうさせるのだと思いました。それぞれの生徒さんの食への意識が、会話の中に見えてきます。パンから発展して、麹、酒種、うどんなど話が広がって行きます。今回のメインは「湯だね生地」でした。オニパンカフェでまだ試していない食パンの湯だねを使った仕込みをしました。パン教室が先行実験場になっている。すごい。

10回連続参加の生徒さんが3人!

まず最初の成形はカンパーニュのチーズ。さあうまく焼けるかなあ。

綺麗にクープも開きました。
そして食パン。今回は過発酵にならずに、美味しそうです。

湯だねの実習。

小麦に対して熱湯が2倍量!
あっという間の4時間でした。楽しかった!!
10回という一区切り。私の方もいろいろと忙しく、今回でパン教室は一端終了ということにしました。みなさん、とても残念がりましたが、第2工房は常時空いているので、ここを利用して、いろんな学習や取り組みが出来るわけで。どなたかが、得意の例えば酒まんじゅうを作ると言う企画をするとか。うまく、このパン教室の続きをやっていければなあと考えます。とりあえず、パン教室はしばらくお休みです。
今回参加していたTさん夫妻が、みんなに酒粕をお土産にもってきてくれました。とても熱心なかたで、お酒造りもしていると聞いていました。そして、自作のカンパーニュも持参。みんなで食しました。それが美味しいこと!驚きです。パン屋でもないのに!生地に工夫をしているのです。椎茸や昆布を使ってカンパーニュに味付けを。発想がすごい。カンパーニュはこうなんだ、と言う既製概念が砕かれました。
そして、私には特別な贈り物を持参。彼が酒酵母から起こして、自らが醸成した日本酒です。

ラベルも自作。ネットで調べると、個人で作ったお酒を販売できる会社?組織が出来ていて、いろんなお酒を販売しているようです。こりゃ、すごい。そうとうな研究をTさんはしてきたわけです。
パン教室を期待していたTさん夫妻。今回で終了と聞いて大変がっかりしていました。と言うのも、パン屋を始める夢を持っているのです。年を聞くと67歳!退職して、親父がパン屋をやっていたので、自分もやってみたいと。退職後をハードなパン屋としてやっていく決意。お酒造りからもその実践力はうかがい知れます。そして謙虚な姿勢、語り口調。私は、パン屋のことで心配するTさんに言いました。「Tさん、何よりも、あなたの姿勢、思いがすごい。必ずあなたのパンをほしがる方が出てきますよ。そして必ず広がって行きます。」
お酒に同封していたお手紙を夜中に読みました。お礼のお手紙です。「65歳で医師を退職して・・・」と書かれていました。へ~!!驚きました。医者をやって来て、ずいぶんお疲れになっただろうに。地位も名誉もお金も多分申し分ない。退職後の人生を考えるとき、子どものころの父親の背中を、パンの香りを思い出したのだろう。親父のようにパンを焼いてみたいと思ったのだろう。そして一緒にパン教室に来られた奥さんの熱心さから、ともにパン屋をやっていく覚悟を感じた。、いいですねえ~うれしいですね~。
は~、疲れた一日。缶ビール一本で、居眠りしながらのYouTube。しかし、なんと満足な一日。
今夜は、Tさんの日本酒をのむぞ。

















営業時間 11:00〜16:00
定休日 火・水
(※祝祭日は営業します)