福岡 浜省 

心配だったのはこの年で浜省のコンサートに行ったら、周りの人に迷惑をかけるのではと言うことだった。少し薄くなった頭髪を隠そうとハンチング帽をかぶった。繰り返し見てきたDVDでのコンサートの盛り上がりは、感涙もの。興奮しシャウトする若者に交じって、同様な指サインや声援をするのに違和感をおぼえられるのでは。だから、できるだけ年がばれないよう、若気な服装を試みた。運動も忘れず、締まった体型でコンサートに臨まねば。

事前予約したホテル。現代的防犯システム、清潔な館内、そして高価な宿泊料。高いわけは福岡中心街に立地していたからだ。会場となるマリンメッセ福岡A館まで歩いて20分ほどの距離。それが理由で選んだ宿。たどり着いて分かったのだが、このホテルの前にあの建物が。

有名な博多座!!何という偶然。ここは、亡くなった親父の何度も口にしていたシアター。仲の良い妹と行った劇場。嬉しそうにその思い出を語っていたっけ。ここがその博多座!今回のミニトリップは、なんか縁起が良いのでは。なにか宿命めいたものが・・・・。

ホテル到着後、すぐに準備し、マリンメッセへ移動。

街中を黙々と歩く、歩く。

博多港だ。ちょっとレトロ。人が増えてきた。もうすぐマリンメッセ!

おっ!Aの文字が!!ここだあ!!!

近くまで行くと人がうようよ。そして、あのDVDで見たことがあるオン・ザ・ロード ツアーのトラックが!

これで機材を運ぶのだ。記念写真を撮るファンたち。その隙間を狙って撮った。そのトラックの横はグッズ売り場だった。

私も中に入った。何かを買おうと心の準備をしてきたのだが、Tシャツを見ていて気持ちが変わった。いい大人(ジジイ)が、そこまでするかなあ。そのお金を、自分のためでなく、もっと良いことに使おう。

浜省はJSファウンデーションという国際慈善ボランティアをズウッと続けてきた。戦禍の子どもたちや災害、病弊で苦しむ子どもたちのための基金だ。そこに募金することにした。

さて、会場へ。ハンチングをかぶって。

おおっ!すでに多くの人たちが!一万人入るそうだ。満席。しばらくしてハンチング帽を脱ぐ。周りを見ると、若い人も多少はいるが、ほぼ中年。そして頭に毛がない人も結構いる。後で思ったのだが、浜省ファンは浜省が若い頃より同じように年をとってきた人が圧倒的。ちなみに隣の50代の女性は、35年前から(だから20代の頃より)コンサートへ来ているという。だから開放されている。年甲斐もなく(失礼だな、ごめん)、シャウトし手を振る。恥ずかしいなんてない、みんな楽しそう!

このコンサートでのセットリストは全23曲。コンサート初心者である新参者の私。今までの勉強の甲斐があってか

1曲を除いて22曲すべてほとんど歌える状況だった。全く引けを取らず大声で歌いきった!!ノリキッタ!!楽しかった!!

すごいと思ったのは、演奏力。高齢の演奏者だ。若い頃よりほぼ同じメンバーでやってきた。だから一人一人が素晴らしい実力者で、その見事なアンサンブルとパフォーマンスに圧倒されっぱなしだった。浜省も71歳なのに、喉は最後までつややかで張りのある声。素敵だ!22歳から33歳までに作った曲を演奏するコンサート。40年以上前の曲がこんなにかっこよく内容も現代にまさしくフィットするもの。作った当時よりも、切実に感じられる現代の日本の課題が浮き彫りにされる。「Jボーイ」とか今の若者が聞いて涙するものも多いのでは。

さらに照明や映像による演出力。ほんとすごい!ステージの背面は巨大映画館の画面みたい。そして照明がすさまじく効果的。言えば切りが無い。もうやめとく。とにかく感動もの。スマホで一切撮影できないのが残念。

コンサート終了後の様子。すごい数のファンたちと一緒に夜道を帰る。みんな仲間。大阪時代4000人のデモ行進など経験があるが、それより多い。浜省パワー!

浜省ファンでない多くの人たちにとっては、どうでも良いお話でした。付き合ってくださりありがとうございました。そして、忙しい中、こんな経験をさせていただいたお店のスタッフの皆様ありがとうございました。お土産は「本気の大福」でした。

霧嶌神社まつり 秋の大祭

感動の湯平子ども神楽でした。春の神事の際にも見たことはありました。しかし今回は演目や鑑賞場所の違いもあったのでしょうか。演技の上達もあったのでしょうか。本当に、驚きました。

塚原小学校体育館への入り口。もうここから雰囲気が漂っています。

私としても初めての秋のお祭りへの参加。祭りと言っても、神楽の鑑賞がメイン。神輿も担ぎ手がなくて、神社から公民館へ軽トラ神輿で移動するだけ。

2台の神輿が飾られていました。さて体育館に移動します。入り口でお飲み物の接待。私はビールをいただきました。ママが運転しますので。

子ども神楽と聞くとかわいさで勝負するまがい物のイメージを抱きます。確かにかわいらしい側面もあります。しかし、踊りは高いレベルでそのステップや手や体の振りの切れはこちらもつい引き込まれてしまいます。お囃子がそれを加速させます。私は終始体が動いていました。

踊りの見事さにとどまらずすごいと感じたこと、それは演技力、演出力というのかな。最後まで、子どもがすべて演じているとは信じ切れず、数名の大人も助けているのだと思っていました。そう思えたのは、おじいさんおばあさん役の人物の背中が曲がったような姿勢、おろちに生け贄にされそうな若い女性の色っぽい踊り、場内を笑いに沸かせるピエロ役の踊り子、そのすべての役柄の踊り手たちの演技力は大人そのものだったからです。お面をかぶっていると本当にそのものに見えるから不思議。

第2の演目大蛇退治。大蛇も立派!そのお囃子演奏は圧巻!!ストーリィ展開に応じた演奏の絶妙なテクニック!実は私は若い頃、プロの演舞集団の研究生で、同じ演目のお手伝いをしたことがありました。「出雲の大蛇退治」。その時のお囃子もよく憶えています。しかし、この湯平神楽の大蛇の立派さやお囃子の絶妙さは、大阪のプロ「若駒」をはるかに凌いでいました。

これだけの演技、踊りが出来るのは、単に練習を積み重ねたからではないと思います。最近よく見ているのが、阿波踊りの多くのチーム。YouTubeやフェイスブックでしばしば見かけます。その踊り子一人一人がみんな上手なことに驚かされます。中には下手な人がいても良いのではと探しても、みんな上手なのです。不思議です。似たような踊り(阿波踊りだから当たり前か)をしている人たちをよくよく見ていると、足運び、足さばきに共通な動き!これはすごいなあ、と思いました。微妙で柔らかで。このステップを確実に身につけていることで、誰もが素敵に踊れているのかあ。手の動きにも共通なものが。

幼稚園か小学校一、二年生くらいの子が素敵に舞う神楽の踊りに同じような足裏、指先、の柔軟な足さばきを発見しました。そして太鼓のリズムに合わせて腰の動き。本当に微妙なその動きがしっかり正確に刻まれます。このリズムと動き、足さばき・足運びは昔からのその地域での伝統を受け継ぎ発展させてきたものの遺産なのだなあ。長年の神楽伝承にさらに変化や工夫を入れながら、高いレベルの文化芸術に発展してきたのだろう。踊る側もその奥の深さや心地よさに魅せられ、子ども神楽として今後も受け継がれていくのだろうと感じた。楽しさや魅力があるから人が集まるのだと思う。

色々考えさせられた夜になりました。神楽が終了して舞台で挨拶した役者たちは、みなさん子どもだった。上は中学生くらいまでの。大蛇は高校生くらいから若者風。感動しました。初めて見たという近所の人も同様でした。

ちょっとぬけがら

昨日の防災訓練(パン屋とは全く関係ないお話ですね)、エネルギーを使い果たした感じです。特に朗読劇は、7名での共同作業。作画、色塗りなども含めるともっとたくさん。塚原児童クラブの子どもたちも参加。久々に学生時代の演劇クラブの公演を思い出しました。大したものではなかったのですが、3回の防災会議をくぐり抜けて実現した(色々と文句も出ますし)ものだっただけに、終わってホッとしました。昨夜はママを相手に、お酒を飲みながら、学生時代に舞い戻った気分でした。

そんな今日、今し方塚原区長よりこんなラインが届きました。

ちょっと否定的だった区長からこんな感想が出るとは。やって良かったと思いました。

健全な精神は・・・

健全な肉体に宿る・・・と言う言葉に一理あると思っています。モヤモヤ、イライラ、ムカムカ、ウダウダみたいな気持ちも、熱中して汗を流すと案外スッキリ、サバサバ、フワフワ、キラキラな心に。

忙しいと後回しになる運動。とりあえず残務を整理し、テキパキと処理が進み、気持ちにも若干のゆとりができ。この3日間、意識的に体を動かした。

月曜日、三ちゃんと散歩。遠くまで。火曜日、ロードバイクで父母の墓まで。そして水曜日、またしてもロードバイクで父母の墓まで。

水曜日は父母だけでなく同じ霊園内にある祖父母の墓へ。

私は訳あって、祖母に育てられた。その祖母が亡くなって、32年が過ぎた。ありがとうばあちゃん、4歳から高校生まで。

さて、そんなプライベートはどうでも良いが、帰りのコースは思い切って挑戦することにした。いつもは616号線。それでも結構きついのだが、旧道が大分自動車道沿い616の反対側に付いている。その細い旧道にホンマにホンマにきつい坂があるのだ。もう4、5年通っていない。と言うのも、自信がなくなったからだ。

しかし、先日オニパンへ久しぶりに岩尾さん家族(旦那、妻、息子小学生)がやってきた。岩尾さんはなんと、現在競技場をまわる何キロかの全日本チャンピオンだとのこと。10年近く前から知っている人だが、そこまで上り詰めたとは。その奥さんと子どもさんが例の旧道を通ってサファリからオニパンまでやってきたと話していた。ええ~っ、奥様(かわいらしい感じ)があのコースを!足をつけずに登り切ったと!息子さんはもち無理だったと。岩尾さんも「よう登れたなあ」と、奥さんを褒めていた。

これがその旧道。ここはまだ序の口。写真を撮るために足をつけた。周りはこんな感じ。

ここに来るまでに産廃施設があるが、その施設から登りが2キロほど続くか。しかし問題はこの先。グランベルデ・リゾートが新しく作られたが、その辺りまでが急登となる。立派なサイクリストたちは「おお、楽しいぞ~」みたいな気分で鼻歌交じりに登るのだろうが、私にとっては生き死に状態の闘いとなる。しかし、絶対足をつけないぞと心に決めて突入。

おお!4年ぶりか!なんとか登り切れた~。

健全な精神になっているかどうかは疑問だが、こいでいる時は全くいらんことは考えてないよな。それで生きていけるんだから、まあ大した問題でもないこと気を煩っているってことなのだ。あ~体を動かすってことはいいなあ。気持ちいいなあ。自信が出てくるなあ。

本日(8/27)の食パン

日曜日は、食パン祭りみたいな感じでいろいろな食パンが焼き上がる。それをご紹介いたしますね。

まずは国産小麦食パン。私たちは国食と呼んでいます。

目印は表面にケシの実がふられています。形はプルマン型(角型)と山型。2種類の国産小麦が使われ、味はあっさりめで、食感は軽い。次にご紹介するのはユメ食パン。

少し灰色がかっています。目印は表面のフスマ。この食パンは日曜日限定です。ブレンドです。半分は北海道のユメチカラという小麦。そして後半分は塚原産(オニパン畑)のハルミズキ。自家栽培小麦使用と言うことで、結構有名になりました。素朴で小麦の味や歯ごたえが違います。田舎パン的かな。これはすごい!とおっしゃるお客様も増えています。少量なので、注文がおすすめです。

これは見た目にもわかりやすい、玄米食パンです。この食パンを作るのは結構大変です。中に茹でた雑穀類、ローストクルミを入れ、生地の何割かは湯だね生地を用いています。焙煎玄米粉を何割か入れている関係で、翌日などパサパサしてくるのを避ける目的で、湯種を使います。この湯種を使い出して、飛躍的に食感がよくなり美味しくなったと評判。じわじわと玄米食パンのファンが増えています。体に良い健康食パンとして売り出し中。

さて最後に一番人気のオニ食パン。オニ食と呼んでいます。

これのみ外麦使用です。カナダ産の特等小麦。国産にない生地の引きの良さと旨み。開店当初より人気の食パンです。年々改良が進み、作り方も上手になり、「この食パンを食べたら他の食パンが食べられない」というお客様がたくさん。

このオニ食を少し大型にして作っている別府のカフェショップ「グリーンスポット」専用食パンも。

これらの食パン群、すべてに塩麹を入れています。旨みを増そうという考えから。そしてもう一つ共通なことは、バターを使わずに太白ごま油を油脂として使用。毎日食べる主食として体に良いものを使いたいというお店のコンセプトから。玄米食パンは砂糖を使っていません。他の食パンは砂糖を少し使っていますが、それも白砂糖は使わずに粗製糖を使用です。

今ではオニパンを代表するパンは?と尋ねられたら、「食パンです!」と答えられるようになったと自負しています。

オニパンの食パンたち、今後ともよろしくお願いいたします。(紹介もれのブドウ食パンも美味しいです)