好評!ぜんざいサービス

もう10年ほど、新年のぜんざいサービスを続けています。「新しい年を目出度い気分で迎え、今年もオニパンカフェをよろしくお願いします」みたいな気持ちで。

今年も恒例と言うことで、サービスをしました。けれど、お客様の反応が少し違います。私だけかと思ったら、ママが「今年はお客様がとても喜んだ!」と言います。この反応は何なのか、色々と思いあたるところを書いてみます。

4年前の別府店でのカット(今年の写真が無かった)

若い頃に読んだ「お菓子放浪記」という小説(児童文学)にとても感銘を受け、もしかすると潜在意識の中に(何かお菓子とかの職人になりたいなあ)との思いが沈み込んだのかも知れません(自分がパン職人になったのは)。それは戦争児童文学で、家族を亡くし、希望をたたれた戦争孤児の半生を描いたものでした。生きる希望も失いかけた時に脳裏にふと浮かぶ光景が親父かおばあちゃんだったかが作っていた餡子のお菓子。詳しいことを忘れてしまいましたが、舌だけはその味として、幸せを覚えていたのです。私は、人(の心や命を)を支えていくものは、体験した幸せな心地よさなのかなと思いました。だから、その主人公は、お菓子職人として生きるすべを見いだします。

辛いとき人は「甘い」ものを求め、心がふっと温かくなるのでしょう。今年のお客様の様子にそれを感じたのかも知れません。世知辛い世の中。苦労してもなかなか実を結ばない現実。意味も無く死んでいく(殺されていく)人々。一部の豊かさと、大半の貧しさ。

多くの無関心が世を覆う中、ちょっとした心遣いで、人は温かな気持ちになるのかな。ぜんざいサービスが、そんな役割をしてくれたのかも。

新年!今年もよろしくお願いいたします。

 新しい年がやって参りました。今年も昨年同様、美味しいパン作りに精進いたします。どうぞ、よろしくお願いしますね。昨年は、色々ともう、大変な年でありました。オニパンも大変でしたが(従業員さんが見つからず・・・しかし、年末、神様からのプレゼントが!)もっと大変なのが世界の、日本の様々な問題!「平和な世の中に」が多くの人たちの今年のテーマみたいです。想像力があれば、辛くて、悲しい気持ちになりますよね。誰もが(オニでも)輝ける世界に、という願いをこめたオニパン。今突き進む、平和とは無縁の緊張と対立を煽る流れに反対いたします。平和は対話で。足下の暮らしも、世界の情勢でも同じ精神で。今年、オニパンは、第2工房を建設して、働き方改革にも力を入れます。よろしくお願いいたします。

 さて、新年早々大変な惨事が起きています。能登半島地震は被害の状況が日を追って明らかになっています。震度7というのは表現出来る最大震度だそうで、言い尽くせないほどの非常事態となっている。できる限りの支援をせねばと思っています。

正月は2,3,4日と運動をしました。本日から仕込み等の仕事が始まります。正月はどこにも行かず、読書と日曜大工。こんな時間もいいなと思いました。頭がすっきり。昨年もそうでしたが、正月の読書はいい!この一年の方向性を考えました。

第2工房は、どのように使っていけばいいのか検討中です。より意味のある活用を考えます。

オニパン畑の「銀河のちから」。昨年全滅。獣害対策をしっかりせねば。これも課題山積。

スパイスカレーは、今後進化していきます。短時間で出来る方法は、労働時間削減に貢献。実用出来る味になりました。

バゲットの注文が増えてきました。第2工房のオーブンはドイツ製で、ハード系に向いた仕様です。2月からはハード系はドイツ釜で焼こうと計画しています。

70にして新しいことに向き合うのは少々不安も伴いますが、できうる限りのことをやっていった方がいいでしょう。私とママでオニパンを終えるわけではないと考えながら。この正月に読んだ「人新世の資本論」から学んだコモンとアソシエーションをオニパンに取り入れられれば・・・。意味深でゴメンナサイ。みんなが輝ける世のためにオニパンで何が出来るかを模索しているところです。一緒に考えて行動できる人を探しています。

この一年のご愛顧、誠にありがとうございます。

本日で、2023年の営業を終了させていただきます。塚原店、別府店、移動販売などで、本当に支えられての一年間でした。「美味しかったわ!」の声を聞くたびに、励みと喜びやる気が体に満ち、オニパンをやってきてよかったなあと思う日々。充実した一年でした。

さて、来年は1月6日(土)より新年度のスタートを切ります。7日(日)は、恒例の「ぜんざいサービス」をしますので、ふるってご来店のほど。よろしくお願いいたします。

賢さと誠実さ

どのようにタイトルをつければよいのか、少し迷う。誠実な思いが賢い行動に結びつくのか。賢さは誠実な思いから生まれるのか。とにかく、どちらも、深く関わることなのだろう。

そんなことを考えたのは、三平の行動を見ていて。先日、「猛犬注意」の立て札にもかかわらず、お家のデッキ前、つまり三ちゃんの家の前の通り過ぎるお客様がいた。最近の三平の成長からして、五たび噛むこともないだろうと思いきや、がぶりと足を噛んだ。後でお話を聞くと、噛んですぐには離れなかったとのこと。あ~なんということだ。あれだけ叱って、三平も反省してきたことなのに。わかってるはずだが、本能には打ち勝てないのだな。それは、鹿への対応を見ていてよくわかるが。

今回の噛みつき事件は様子が違った。今までは、私が怒っている様子を見て、やばい!!と感じ、コワゴワ逃げるような対応をしていた。しかし、三平は怒って近づく私に対し、逃げることもせず、ビクターの犬のようにきちんと座って、まっすぐ私を見ているのだ。もちろん、耳は下がり、目も申し訳なさそうな様子で。けれど、視線をまったく背けずに、私を見つめる。

怒られるのを覚悟して、頭をたたかれるのを覚悟して、じっと見つめているのだ。大きな声で「どうして噛んだのか!」「だめだろう!」と怒鳴る私。目を背けず、ひたすら恐怖と戦っているような三平。頭を軽くコツンとたたいた。じっとしている。

5回目だ。もう十分、自分の犯したことを知っている。悪かったと思っている。そして、その罪を曖昧にせず、私に叱られようとしているのだ。今までの三平だったら、逃げていた。

私は胸をつかれた気分になった。どうしてそんな態度がとれるんだ。勇気というか・・・。賢い態度。賢く見える態度。それは、私にも十分わかる。三平は私を信頼しているからだ。私を裏切ったことへ、申し分けない、許してほしい、ということなのだ。

何度も書いてきたが、三平がオニパンにやってきた当初、荒れて獰猛で、手のつけようがなかった。この6年間の暮らしの中で、本当に強い絆と信頼関係が出来た。それが今回の事件でよくわかった。

心のつながりこそ、人を人たらしめる最大の要素。それが人を変える。愛っていうのかな。犬でさえ、へたな人以上の賢い態度を表せるのだ。

この写真は、昨日の三ちゃん。事件の時もこんな感じでじっと座っていました。目がとてもやさしいですね。

ついでに書くと、昨日の散歩の時、いいものを見つけた三平。

何を咥えてるのでしょう。

これです。鹿の背骨!その後噛み噛みで、全部食べてしまいしました。

PS.ご心配なお客様の件

自分が軽率だったと笑いながらおっしゃり、傷もたいしたことないよと全く気にしてなかったので救われました。犬好きで、寛容な方でした。申し訳ありません。

中津アースデイ 2023

移動販売で中津の山望庵にお世話になって3年目。山望庵の代表 須賀さんが中心になって取り組んでいる「中津 アースデイ」にも今回で3回目の参加です。ダイハツスタジアムで開かれる、県下では有数のビッグイベント。その規模には驚かされた初回参加。とっても暑かったのを覚えています。(今回はとても寒い。どうなってんの、地球)

地球環境をもっと真剣に考えねばならない情勢ではあります。目先のお店のことばかりではいけない。恒例となった災害、気候変動。地球全体が確実におかしくなっている。このイベントに参加して、地球のことを考えるきっかけとしたい。

Infoに記事をアップしてない日がありますが、そんなときは折々帳も覗いてみてください。私の失敗と言うより、パソコンの問題もありです。