おすすめです! イナトカ

お芋とクリームチーズがとても相性が良い!のは、知る人ぞ知る案件。イナトカはさらにグレードアップしています。芋は芋でもスィートポテト!だからもっと美味しい!クリチはオランダの「ブコ」という上物です。そのい二つを使ってどのように成形しているか、公開いたします。企業秘密なしのオニパンです。パン好きな方、ご参考に。

先ずは出来上がりの図。どうやって作っているかというと・・・

生地の半分を編みローラーで切る。少し横に広げて、生地の編み目がひっつかないようにする。クリチを生地の端に乗せ、クルクルと半分近くまで巻く。

巻いたら、上にポテトが乗って安定するように台を作る。

台の上にスイートポテトを乗せる。

そして巻く。

とてもシンプルな成形です。しかしこれにたどり着くまで、かなり考えました。

現在は生地の端までポテトが来るようにしています。量が増えています。生地はフランスパンの生地にバターを加えて、さらにミキシングをかけてなめらかにしています。これも大事な要素です。

このイナトカはとても好評です。すでにファンが続々と生まれリピータも!デビューして一週間くらいなのに。

是非お試しを。すぐに売れてしまいますが。

新メニュー イナトカ登場!

今回4回目のトライアルで新商品完成です。味も食感もグ~!!多くの方に気に入っていただけると思います。フィリングの相性、マッチングも大事なところですが、一番気になるところはフィリングと生地との相性だと思います。芋とチーズが合うのは万人が認めるところ。しかしそれと生地との相性がむずかしいところです。オニパンにとって初めての試みであるフランス生地からのバリエーション。その食感を味わってくださいね。

お値段は265円とさせていただきます。

新年、今年こそ!

ありきたりの、恒例の言葉を使いにくくなってきた昨今です。「新年おめでとう」はやめにして、「新しい年を幸せな年へ!」との思いを込めて。

 本当に過ぎゆく一年の速さに驚きます。しかしその中にも様々な出来事があり、ただ同じ時間の経過とは言えません。年とともに深まりゆく中身。それは、人としてもパン屋としても。

 ある程度片付けたオニパン畑にあるビニールハウス。折々帳に度々登場してきた園田の爺さんが使っていたものだ。爺さんが亡くなって3年。手の入れないビニールハウス内は毎年ジャングルのように雑草やツタなどで覆われる。そのたびに私はきれいにする。なんとなく恩返しのような気持ちで。

 今年は正月元旦に中村君の手伝いもあり、きれいにすることが出来た。作業をしながら、爺さんはなぜトラクターやコンバインを用意し、ビニールハウスを建てたのかと考えた。もちろん自分の楽しみもあろうが、私が小麦を作り始めたから、手伝ってやろうと思ったのではないか。実際そうだった。小麦の収穫、種を蒔くための播種機、耕運機など援助してくれた。それがなかったら、小麦を作ることは出来なかった。サツマイモの苗にしてもそうだ。たくさんの苗を黙って店先に置いてくれていた。そのこともあり、私は毎年芋を植えるようになった。

 この一月で私も71歳。あと10年パン屋をやれれば・・・。朝からの労働で体が痛い。足がツル。腰もダメ。ゆっくりしたいなあ。そう思う反面、できる限り長くやりたいなあとも思う。教員を30年やった。出来ればパン屋を30年。さすれば、自分の人生の中で胸を張ってパン屋の人生と言えそうだし。それくらい、パン屋の仕事に魅力と価値を感じている。教員とは違う、人への影響力を。

 美味しいパンを作るためにできることって本当に多岐にわたる。それを追求することは実に楽しく充実を感じる。決してパン生地の発酵だけでなく、フィリングなどの研究もある。パンを作るための原材料の探求もあるし・・・切りがないほど次から次へと広がって行く。例えば設備的なことでも

 これは上面がパンを成形などするための麺台。その下は部屋になっていて暖かくすることの出来る発酵室。中にこたつヒーターを入れていた。その調子が悪くなり近頃使えてなかった。しかしこの冬休みにこたつヒーターとサーモスタットを購入。以前よりも正確な温度管理が出来るようになった。

 これは、32度設定で現在の室温31.7度となっている。室温が上がれば電源が切れ、下がればヒーターが着く。中学生程度の思考力で出来ることだが、これによって、美味しいパンのための発酵管理が前進する。今日これを作ったのだが、ホント嬉し楽しだ。

 こうして焼いたパンをお客様はいろいろと評価してくださる。良いことばかりではなく、率直な感想も。こんな交流が実は人を倖せに、暮らしを楽しくさせている。オニパンのことでお客様は脳みその大切な活動と時間に使う。その人の人生の中でささやかでもオニパンが存在している。

 平和を作るということは、パン屋で言えば、美味しいパンを作り、それを食べてうっとりほっこり倖せを感じることなのでは。それは、作り手の努力と人への思い、それが伝わり、人とつながり、受け手はその努力を認め、その値打ちを受け入れ、共感して、そんな生き方をしてみたくなるような・・・。日常の倖せが豊かであればあるほど、それを脅かす貧困や暴力、差別、戦争を認めない方向へ・・・そう簡単ではないが。

 さて、何が一番書きたかったのか。それは、爺さんの人への思い。その思いは私に伝わり、私を変えつつある。人が変わると言うことは、人への思いがあるところにしか生じないということ。あと10年ちょいのパン屋人生を私だけで終わらせずに、人を変えていけるような熱い思いで頑張っていきたい。

平和で、一人一人が大切にされる世界、そしてほっこり笑顔が浮かぶそんな年に。「新年、今年こそ!」

本日別府店最終日 新年は5日より

バタバタと気がつけば最終日。ありがたいことに、卸関係のパンの製造も多く、別府店に持って行くパンは間に合いそうもなく・・・。仕方なしに前半と後半で2回持って行くことにしようか。1回目はマスターが(本日の別府店店長)、2回目はママにたのんで。

マサ君の抜けたあと、仕事が大変になったにもかかわらず、それをカバーしてくれる頼もしきスタッフさんたち。新人の中村君は、3ヶ月チョイなのに、結構いろんなことを器用にこなしてくれる。もとファミマの店長経験もあり、今までのスタッフさんと毛色がちがう。何事も嫌がらず、進んでやってくれるので、ありがたい存在。最近の愛称は『ラスクおじさん』。彼が人気のオニラスクを一手に引き受けて製造してくれている。

そして、澤井さんが料理関係や具材の仕込みなど強力に推し進めてくれている。何せ馬力がある。仕事が早い。飲み込みが良い。そういえば、彼女は元中学校の家庭科の先生だった。なるほどか。仕事の時間も都合をつけて、以前より長くやってくれている。仕事の領域も広がり、お手伝い的な存在から、主力の一翼を担うような場面が出てきている。頼もしい!

さらに、別府店に突如現われたスタッフさん。マサ君が別府店に行けなくなったあと、その代役をしっかりやってくれている遠藤さん。金曜日と日曜日の別府店店長!彼女がいなければ、別府店はまわらない。本当にありがたい存在。自分の考えをしっかり持っている人で、気がついたことをどんどん実行していく。実行力があるよね。私のいとこ。血のつながりかな(自画自賛)。

そして、老老コンビの若林さんが、危機にに対して敏感に反応!いざという時に、いつも一肌脱いでくれる姉御さん。口は回るけど、実は控えめ。いろいろと気がついて、助けてくれる。

ずっと10数年地道に別府店を助けてくれる塩手さんもいるし。控えめで明るくて、少し美人。彼女は仕事の休みの日に、別府店のお手伝いをしてくれる。

もちろん、清家さんはご存じですよね。彼女のすごさは、スタッフ誰しもが認めるところ。もっとマスターがしっかりと清家さんを支えないと!と檄を飛ばすお客様もいるくらい、彼女の努力は見えているんだなあ。

ママのことはもう良いか。時間ないし。

オニパンが大変になることで、見えてくること、そして危機以上に希望や人情が見えてくること。一年の終わりにちらっと書いてみました。さあ別府店に行かなくちゃ!

このスタイルがラスクおじさん。

休日のカレー作り

この一週間、よく頑張った!マサ君がいなくなり、4名でやっていた仕事を3名でやる。当然一人一人の負担は増す。しかし、みんなが前向きにがんばるおかげか、いたって気持ちは明るい。しかし体はしんどい。そして、仕事が終わった月曜日、くしゃみの連発。背中がゾクゾクする。ぁ~大変だ、風邪にかかった!別府店での業務中にうつされたのか。塚原と違って、別府には菌が多いのだ。

大変だ、こんな時に寝込んだら、お店がまわらなくなる。なんとかせねば!薬箱を探す。お父さんの遺品の薬箱。生前口にしていた彼の言葉。「風邪を引いたらパブロンで一発」。探すとあった!「パブロンエースPro」それを飲んで、寝床へ。そして12時間寝る。

休日の火曜日は、お昼に起き出し、ゆっくりと過ごす。火曜日は、塚原高原観光協会の忘年会が夕方から予定に入っていた。それには絶対参加しようと思っていた。ゆっくりしたおかげと、パブロンエースの強力な効き目で、忘年会に参加出来た。

休日二日目の水曜日。なんと、体調は回復。朝から忙しく動き回る。気持ちは、12月21日の「赤野の森」のナイトイベントに。カレー作りをしないと!

材料はこんな感じ。この画像プラス玉ネギとにんじん。

クミンシード、カルダモン、クローブを油で炒め、そこに玉ネギと人参をいれる。じっくり飴色になるまで炒める。そこが大事。

すごい色!ここまで炒める。詳しく書けないが、トマト、ショウガ、ニンニクも炒め、ヨーグルとも混ぜている。するとこんなペーストになる。さらに、メインのスパイスを加える。

別の鍋でお肉を炒める。この肉はヨーグルト、塩、胡椒で数時間置いている。

このお肉と先ほどのペーストを合わせる。そして、お塩、醤油、ハチミツ、バターを入れる。

こんな状態で数時間煮込む。

結構大変。こうしてオニパンのオリジナルカレーが完成する。スパイスは10種類。とても美味しいと自分でも思えるカレーができました。

レシピ完成!これを持って、いざ「赤野の森」へ。