甘夏の買い付け 佐賀関加工グループへ

行ってきましたよ、あの佐賀関加工グループへ。都代表は昨年同様、とても元気でした。80半ばの雰囲気はまるでなし。加工場をしきっていました。気前と気っぷの良さ。いいですねえ、働く姿が。元気がもらえます。

嬉しくて、お願いして記念撮影。表情がいいですよねえ、都代表。私の方も写真で見ると、それなりに老けていますね。もうすぐ古希なんですからねえ。しかし、ママとも話していたのですが、姿形よりも、気持ちが大切です。毎週卸に行く「玉ノ湯」の女将さん、80を超えていますが、姿勢も良く、明るく、元気に話しかけてきます。しっかり働いている人は、とても魅力的ですよねえ。そして美しい。男はハンサムです。

甘夏をたくさん仕入れました。おいしいうちに、砂糖漬けにします。

加工場では、甘夏を使ってジャムも作っています。私もまねして、作ってみました。

結構味が濃くて、ザボンっぽい味。甘夏のデニッシュに入れようと思って作りましたが、はたして合うのかどうか。

とにかく、佐賀関への旅は良かったなあ。

薪問題

塚原高原に住む人たちにとって関心事は「薪」。元々住んでいる地元住民のみなさんはそうでもないのだが、外から移り住んできた「新住民」の人は、ほぼ薪ストーブを持っている。冬に寒い塚原高原は、薪ストーブがもってこい。薪ストーブを使いがたいために塚原に移り住んでくる人もいるようだし。

薪ストーブはあっても、肝心の薪がなければ用はたせない。ストーブを使ってみれば分かるのだが、大量の薪が必要となる。だから、どこかで木がもらえるという情報があると、連絡を取り合ってグループで出動する。男どもの狩りみたいな感じで。それも、乾かすのに一年近く時間が必要となるので、来年用、再来年用と薪探しをする。そうなると、薪を置く場所も必要となる。だから、薪ストーブをきちんと使う家庭は、相当量の薪を備蓄しているし、薪をしっかり持っている家庭は、それなりにきちんとした生活をし、計画的な家庭生活を営んでいるという証ともなる。

うちのような家は見ただけで生活のありようが推測できるから恥ずかしい。ほぼ薪がない。今年のは間に合っても、来年の薪はどこを見ても見当たらない。

一応薪の材料となる木は確保しているのだが、問題は薪小屋が狭く使い勝手が悪い。それと、薪を作るための道具もない。大きな丸太は近所に持って行って、割ってもらう。それがめんどくさい。だから、この二つの問題を解決しないと薪ストーブの生活は危うくなる。

そこで、昨日のこの写真を見てください。二つの問題が解決出来そうなこの写真。分かりますか?そう、一つは前の段ボールに注目。

思い切りましたよ。エンジン式薪割り機を購入!!そんなに強力ではないものの、30センチ直径で45センチくらいまでなら割ることが出来る。電気ガス料金が上がっている現在、薪生活は冬の省エネにぴったしだ。だから思い切った。

それともう一つの薪小屋の拡張。これも実は昨日実行。ほぼ一日かけて途中まで出来た!

この写真見ても分からないでしょう。実は以前の薪小屋よりも天井が20センチは高くなった。それによって、屋根を1メートル以上伸ばすことが出来る。それで、薪小屋を拡張することが出来るわけ。ちょっと分からないかもしれないけれど、出来たらまた写真をアップするので。

腰痛が酷い。それで、先週に続き、ロードバイクで、リハビリ。

日出生台方面へ。しかし途中でへばる。オニパンから別府霊園(サファリ)方面よりも、こちらは坂がきつい。その分、腰のリハビリにはいいようだ。しかし体力が落ちているなあ。来週も頑張ろう!

贈り物

贈り物が届いた。今回は身内から。記念日の贈り物っていうのは、特別感があってより嬉しいものだ。

たくさんのお菓子!なかなか手に入りにくいものもある。最近甘いものを食べすぎ、体重が3キロほどオーバー。摂食せねばと思っていたやさきのタイミング。せっかく贈ってきてくれたのだから、気持ちを受け取らねばと、昨夜はポリポリ、サクサク。ビールからワイン、焼酎へ。こりゃあ大変だわ。

結婚記念日を憶えてくれていて、嬉しいものだ。なんと43年目。はえ~!

体調変わりなく過ごしていますか?と健康面を気にしてくれてありがとう。お菓子をしっかり食べて、もっと健康になるぞ~!!

新しいオニパンカフェの姿を想像しながら

一年に一回か二回の折々帳。ついにそうなってしまった。200回を目指してやってきたのだが、たぶんあと30年はかかる。ほぼ100歳か。私の命はあと何年なんだろう。たまたまサイクリストのために始めた道路状況のInfoは、気がつけば6年。日に日に内容が深まり、数も1472号。折々から、日々の記事に。まあこういう形でもオニパンの足跡を残していけるわけで。

しかしこの記録を残して何か意味があるのだろうか。そうも考える。誰が読み返すのだろう。それはないな。折々帳といい、Infoといい、すべては自分のため。そのときどきの振り返りの場、振り返りの時間、そしてこれから進みゆく自分の方向を定める推考のひととき。

新年の折々帳は、この来るべき一年の目標・計画・ロマンを語る場となってきた。そして、昨年、一昨年の折々帳を読み返すと・・・・

実に驚く。まさにそのとおりになっている。ホラでも何でもなく、着実に現実のものに。実現可能な計画を立て、それに一歩足を踏み出す。それは、もうすでにユメではなく現実。100%パーフェクトはないだろうが、10%、20%~70%とユメは現実に。だから、大事なことは足を踏み出すこと。そういう確信が生まれてくる。

22年1月3日。今朝の小麦畑から望む由布岳。

この小麦畑にしてもまさか自分で小麦を作れるのかとの思いがあったが、やりはじめると、できる!6回の経験はよりよきおいしい小麦を作り出している。「ユメ食パン」の注文が最近入り出した。確かにおいしいもの。

人生ってそう考えると、躊躇は必要ないな。少しでも自分のやりたいと思うことを、現実的な計画を立て、実践する。さすれば出来る。最近読んだ文章の中でとても感銘する言葉があった。「諦めなければ、それは勝てる(実現する)」。諦めるということをしなければいいのだ。そういえば、私が折々に参考にしてきた「ベーカリーパートナーの部屋」というネットサイトのパンの達人の言葉も通じるものがある。彼はベーカリーの成功の秘訣は?との問いに「パンの技術や経営面の研究とかではないなあ」「結局うまくいかなくなる困難な場面は必ずでてくるわけで」「私が思う一番の秘訣は根性かな」「何があってもくじけないという気持ちの強さがパン屋成功の秘訣」そんな感じで書いていた。なにかいい方法や成功への筋道みたいなものがあるわけでなく、くじけない心、目標達成への強い思いなのだと。

Infoでも書いたことがあった「小さな会社の生きる道」という本のこと。その本を読んで現在のオニパンの状況を整理している。お店を車に例えるとお店をうまく進めていくためには商品開発や目指す商品の方向性が必要だ。おいしい、お客様の求める商品の創造。お店のコンセプト。そしてどんな売り方をしていくかという商売のやり方。お店の作り方、移動販売などもそれに入るだろう。いわばそれは、車の前輪。しかし、それだけでお店がうまくいくわけでない。オニパンが目指す商品のブランド化や魅力の商品開発、オール国産小麦などにチカラを注ぐだけではお店は安定しないだろうな。

お店でむずかしいのは、むしろ後輪の部分。経営の効率化、製造手段や製造方法の改善、働き方の改善(労働意欲に直結するものなあ)売り上げ増のための方策・・・もう、私も頭が痛くなる。これもそれなりに取り組んできた。例えば、冷蔵生地や冷凍ストック、仕込み回数減。しかし、なかなか改善の域までいかない。誰かにアドバイスをいただきたいものだ。

冬休み作品第一号。ママの家事補助のためのワゴン。
これで、料理や荷物の運びが楽に。
冬休み作品第2号。2段式薪運びキャリア。

具体的な目標計画はおいといて、とにかくこの車の前輪と後輪をしっかりさせていくのが、今年のオニパンの課題。というのも、3人目の従業員さんが加わり、それなりの運営をしていかねばならないからだ。私たち老ママと老マスターの健康維持のための労働軽減も視野に入れ。

さらに、付け加えていうならば、車の前輪、後輪部分をしっかりさせるだけでは、意味がないなということ。お店が安定して維持でき、そこで働く人たちの暮らしを守り、お客様に喜んでいただくことは前提部分。この正月休みにママといろいろ話した。お店が維持できることが基本なのだが(潰れてしまってはなにもできない)、その後このオニパン号はどこへ向かって車を走らせていくのか、それこそが私たちの人生の目的ではないのだろうか・・・そんなことを話した。

このことも、近いうちに実践していこう。ぼちぼちと。やれば出来る。やり出したら出来る。10%でも。ちょっと謎めいた書き方になっているが、まだ、いえるほどの煮詰め段階にいたってないから。でもやるぞ。

庭木(梅など)を剪定。お正月にやっとできたぞ。
剪定をしだしたら止まらず、あのでっかい柿の木まで剪定。上が
なくなってしまいました。怖かった~。木こりのダイさんみたい
なことをしてしまった。

年頭挨拶 踏ん張りどころ

一年ぶりの折々帳。帰ってきたぜ、折々帳。懐かしいなあ。以前はずいぶん頑張って書いてたものだ。近ごろはinfoに肩代わり。しかし、朝から長文も書けないし。時間はかかるが、折々帳は私の自遊空間みたいなもので、だらだらと好きなことが書けるのでいい場所でもある。前置きはさておき、今年は、本当に踏ん張りどころだ。

大体、この文章を読んでいる方は、オニパンのサポーターかコアなファンだと思う。ほとんど隠し事ができない性格の私なので、結構露骨にオニパンのこれからについて書くことにする。いずれわかることなので、年頭に告知!

今年14年目を迎えるわけだけれど、これでもかというくらい、年々進化している。なにかというと、パンの作り方やパンの種類、働き方も含め進歩していると感じる。これは、スタート時点がとても低い位置からなので、決して今がすごく高いところにあるというわけでもないが。パンの種類や完成度からすれば、まだまだと思っている。だからいつも勉強中だし修行中だと自戒しながらやっていってる。

けれど、長年やっているパン屋であれば、この点は他のパン屋と一味違うぞというところもあるはずだ。我がオニパンはパンの作り方において、自家製手作りの追求は自負している。例えばパン小麦に代表されるように、パン小麦まで自家製を追求している点とか。そして、今回新たに言及したいこと、それはまとめて言えば、「持続可能な働き方の追求」ということになるのかな。

今年のテーマ「持続可能な働き方」について

今日の画像。1月5日朝より、蓑原工務店さんが厨房の拡張工事に入った。今年オニパンは重大な決意で取り組もうとしていることがある。それは、販路の拡大だ。今までよりも販売量を1.3~1.5倍にしようと考えている。そのためにはそれなりの設備も必要となる。それで、厨房を広げようと考えた。

infoを細かに見ている方なら覚えているかもしれないが、例えば自作ホイロのお話。あれも実は、製造量を増やすために、経費も考えて、上田家具製作所さんにお願いした代物。

さらに、考えているのは、大型冷蔵庫。もう嫌になるくらいオニパンには冷蔵庫がある。しかし、それでも足りない。小さな冷蔵庫は2つ3つ処分してでも大きな冷蔵庫が欲しい。それは、この2年ほど実践してきた冷蔵生地のさらなる追求からの視点。ずいぶんと冷蔵生地について研究が深まってきた。今では、オーバーナイト製法と同様においしいパンを作ることができる。このやり方をすれば、仕込みの回数が大幅に減らせることができる(労働時間短縮)。ただし、それを寝かせるための場所、すなわち冷蔵庫が必要となる。自力で冷蔵小屋を作ったが、手狭でもうダメ。プロに依頼することになった。

販路拡大ってどういうこと?

たくさんパンを作れば売り上げが伸びる・・・ほどパン屋稼業は甘くない。そしてオニパンは結構安いなんて言われる。売っても売っても、なかなか。コロナの影響もあって観光地の塚原には県外のお客様が減っているし。現在私を含め3人で朝早くからパンを作っているが、きつい労働。私はまだお昼などゆっくりするときもあるが従業員さんは休みなくこま鼠のように働き詰め。ママも体が大変になっている。このままでは、誰かが倒れる。一人でも倒れれば、それでおしまい!次は・・・・。そして誰もいなくなった(アガサクリスティー)。それが目に見えている。遅かれ早かれあと一二年後には、気候変動、原発の結末以上の速さでやってくる。今手を打たなければ遅い。じゃあどうすれば。来る日も来る日も考えた。寝ずに考えた。そして、心に決めた。(なんか絵本のスイミーみたいだな。)従業員さんをもう一人増やすということ。そしてその人件費を捻出するために、販路拡大。その方法は・・・・「移動販売」。これはママの提案!私も以前から考えてはいたが、ママが言ったら鬼に金棒。なんせ、オニパンのマークは、食パンの中にオニママがいるように、彼女はゼッテー(絶対)だ。


知らない方がほとんど。オニパンのこのロゴよく見て!食パンの中にいるオニは、ママだあ~!

移動販売は、オニパンを始める前から考えていた!

私が40歳ころからパン屋になるぞ~なんて騒いでいたわけだけれど、うまくいくなん思ってなかった。でもやりたかったからパン屋になった。山の塚原でお客さんを待っていて、来ていただけるなんて気はしなかった。でも塚原に住むということは譲れなかった。ではどのようにすればいいか。ロバのパン屋だ~!と思っていた。曲も決めていた。「オニ~のパン屋はいいパン屋、うまいぞ~うまいぞ~。一年食べてもあきないぞ~うまいぞ~うまいぞ~。二年食べたらクセになる~ホントよ~ホントよ~!行こう行こうオニのパン屋、行こう行こうオニのパン屋、あなたも私もおじいちゃんもおばあちゃんも~みんなで行こうオニのパン屋!」(ちょっと変曲)歌詞まで考えていた。

その時は来た!

移動販売車はすでに購入済み。ホンダNバン。ただ、なんていうの、メーキャップができていない。

歌の方は、カラオケも歌い手もすでに依頼している。歌は、私の憧れの方、京都祇園のアイドルであるまこちゃん。曲のカラオケは地元塚原の若手、溝部君。

もちろん左の方。とてもかわいくキュートで優しい人。歌もいいですよ!

移動販売車づくりも結構面倒だろうなあ。そして一番重要となるのは、コース選定や販売場所の確保。いける範囲は一時間以内だろうなあ。11時ごろ出発して一コースで2か所くらい販売して帰ってくるっていう感じかな。どこがいいだろう場所は?もし、アドバイスしてくれるなら大歓迎です。よろしくお願いいたします。スタートは3月30日か。まこちゃんが、その日は、絶対いい日なんだって教えてくれた。まこちゃんの働いていたグリースは京都で有名なお店。もう20年以上営業しているらしいけど、コロナで1月いっぱいで閉店だとのこと。なんと!無念です。まこちゃんはそれでも、グリースのオーナーが変わって営業再開できなければ、自分でお店を開くとの決意。その開店日が3月30日と決めているそうだ。

さて、結構、これからのこと書きましたね。ということで、オニパンも踏ん張りどころ。この一年が正念場と思っている。皆さん、ぜひ応援よろしくお願いいたします。

明日からお仕事が始まる。営業は7日別府店、8日から塚原店。今日は、最後の休みということで、めいっぱい、遊ぶのではなくたまりまくっていた薪の原木を薪にした。場所を取っていて、車の出し入れに困っていたし。4時間も作業していたら、腰が・・・・。おい、大丈夫かいな。

我ながら頑張ったなあ。チェンソーがうまく動き出したので出来た。こんな状況がこのように。片付くってホントに気持ちいいものだ。