年頭挨拶 踏ん張りどころ

一年ぶりの折々帳。帰ってきたぜ、折々帳。懐かしいなあ。以前はずいぶん頑張って書いてたものだ。近ごろはinfoに肩代わり。しかし、朝から長文も書けないし。時間はかかるが、折々帳は私の自遊空間みたいなもので、だらだらと好きなことが書けるのでいい場所でもある。前置きはさておき、今年は、本当に踏ん張りどころだ。

大体、この文章を読んでいる方は、オニパンのサポーターかコアなファンだと思う。ほとんど隠し事ができない性格の私なので、結構露骨にオニパンのこれからについて書くことにする。いずれわかることなので、年頭に告知!

今年14年目を迎えるわけだけれど、これでもかというくらい、年々進化している。なにかというと、パンの作り方やパンの種類、働き方も含め進歩していると感じる。これは、スタート時点がとても低い位置からなので、決して今がすごく高いところにあるというわけでもないが。パンの種類や完成度からすれば、まだまだと思っている。だからいつも勉強中だし修行中だと自戒しながらやっていってる。

けれど、長年やっているパン屋であれば、この点は他のパン屋と一味違うぞというところもあるはずだ。我がオニパンはパンの作り方において、自家製手作りの追求は自負している。例えばパン小麦に代表されるように、パン小麦まで自家製を追求している点とか。そして、今回新たに言及したいこと、それはまとめて言えば、「持続可能な働き方の追求」ということになるのかな。

今年のテーマ「持続可能な働き方」について

今日の画像。1月5日朝より、蓑原工務店さんが厨房の拡張工事に入った。今年オニパンは重大な決意で取り組もうとしていることがある。それは、販路の拡大だ。今までよりも販売量を1.3~1.5倍にしようと考えている。そのためにはそれなりの設備も必要となる。それで、厨房を広げようと考えた。

infoを細かに見ている方なら覚えているかもしれないが、例えば自作ホイロのお話。あれも実は、製造量を増やすために、経費も考えて、上田家具製作所さんにお願いした代物。

さらに、考えているのは、大型冷蔵庫。もう嫌になるくらいオニパンには冷蔵庫がある。しかし、それでも足りない。小さな冷蔵庫は2つ3つ処分してでも大きな冷蔵庫が欲しい。それは、この2年ほど実践してきた冷蔵生地のさらなる追求からの視点。ずいぶんと冷蔵生地について研究が深まってきた。今では、オーバーナイト製法と同様においしいパンを作ることができる。このやり方をすれば、仕込みの回数が大幅に減らせることができる(労働時間短縮)。ただし、それを寝かせるための場所、すなわち冷蔵庫が必要となる。自力で冷蔵小屋を作ったが、手狭でもうダメ。プロに依頼することになった。

販路拡大ってどういうこと?

たくさんパンを作れば売り上げが伸びる・・・ほどパン屋稼業は甘くない。そしてオニパンは結構安いなんて言われる。売っても売っても、なかなか。コロナの影響もあって観光地の塚原には県外のお客様が減っているし。現在私を含め3人で朝早くからパンを作っているが、きつい労働。私はまだお昼などゆっくりするときもあるが従業員さんは休みなくこま鼠のように働き詰め。ママも体が大変になっている。このままでは、誰かが倒れる。一人でも倒れれば、それでおしまい!次は・・・・。そして誰もいなくなった(アガサクリスティー)。それが目に見えている。遅かれ早かれあと一二年後には、気候変動、原発の結末以上の速さでやってくる。今手を打たなければ遅い。じゃあどうすれば。来る日も来る日も考えた。寝ずに考えた。そして、心に決めた。(なんか絵本のスイミーみたいだな。)従業員さんをもう一人増やすということ。そしてその人件費を捻出するために、販路拡大。その方法は・・・・「移動販売」。これはママの提案!私も以前から考えてはいたが、ママが言ったら鬼に金棒。なんせ、オニパンのマークは、食パンの中にオニママがいるように、彼女はゼッテー(絶対)だ。


知らない方がほとんど。オニパンのこのロゴよく見て!食パンの中にいるオニは、ママだあ~!

移動販売は、オニパンを始める前から考えていた!

私が40歳ころからパン屋になるぞ~なんて騒いでいたわけだけれど、うまくいくなん思ってなかった。でもやりたかったからパン屋になった。山の塚原でお客さんを待っていて、来ていただけるなんて気はしなかった。でも塚原に住むということは譲れなかった。ではどのようにすればいいか。ロバのパン屋だ~!と思っていた。曲も決めていた。「オニ~のパン屋はいいパン屋、うまいぞ~うまいぞ~。一年食べてもあきないぞ~うまいぞ~うまいぞ~。二年食べたらクセになる~ホントよ~ホントよ~!行こう行こうオニのパン屋、行こう行こうオニのパン屋、あなたも私もおじいちゃんもおばあちゃんも~みんなで行こうオニのパン屋!」(ちょっと変曲)歌詞まで考えていた。

その時は来た!

移動販売車はすでに購入済み。ホンダNバン。ただ、なんていうの、メーキャップができていない。

歌の方は、カラオケも歌い手もすでに依頼している。歌は、私の憧れの方、京都祇園のアイドルであるまこちゃん。曲のカラオケは地元塚原の若手、溝部君。

もちろん左の方。とてもかわいくキュートで優しい人。歌もいいですよ!

移動販売車づくりも結構面倒だろうなあ。そして一番重要となるのは、コース選定や販売場所の確保。いける範囲は一時間以内だろうなあ。11時ごろ出発して一コースで2か所くらい販売して帰ってくるっていう感じかな。どこがいいだろう場所は?もし、アドバイスしてくれるなら大歓迎です。よろしくお願いいたします。スタートは3月30日か。まこちゃんが、その日は、絶対いい日なんだって教えてくれた。まこちゃんの働いていたグリースは京都で有名なお店。もう20年以上営業しているらしいけど、コロナで1月いっぱいで閉店だとのこと。なんと!無念です。まこちゃんはそれでも、グリースのオーナーが変わって営業再開できなければ、自分でお店を開くとの決意。その開店日が3月30日と決めているそうだ。

さて、結構、これからのこと書きましたね。ということで、オニパンも踏ん張りどころ。この一年が正念場と思っている。皆さん、ぜひ応援よろしくお願いいたします。

明日からお仕事が始まる。営業は7日別府店、8日から塚原店。今日は、最後の休みということで、めいっぱい、遊ぶのではなくたまりまくっていた薪の原木を薪にした。場所を取っていて、車の出し入れに困っていたし。4時間も作業していたら、腰が・・・・。おい、大丈夫かいな。

我ながら頑張ったなあ。チェンソーがうまく動き出したので出来た。こんな状況がこのように。片付くってホントに気持ちいいものだ。