読書(聴書) 平場の月

本日は小説の話。若い頃、年寄りになったらどんな風な感性になるのだろう、例えば恋愛についてとか。人を愛する感情は若い頃と違うのだろうなあ、あるいは年を取ると恋愛感情そのものがなくなるのかなあ・・・。とか思ってた。

仕事に追われ、暮らしに追われ、経営の厳しさに戸惑い、将来について不安に思う古希を過ぎた男。しっとりとした、潤いのある感性が干からびては、美味しいパンやお客様とのかみ合う感性を作ることも出来なくなるのでは。最近、市民劇場に通う余裕もなく、文学芸術から足を遠ざけてきた。

ところがそんな忙しい人のために、とてもありがたいサブスクが出来た。以前にも紹介したオーディオブックだ。私はこれを使って読書(聴書)をしている。最近読んだ本で「平場(ひらば)の月」というのがある。「世界の中心で愛を叫ぶ」の中高年板みたいな内容。昨日、三平を散歩させながら、読了。つい長くなった散歩。寂しくて、悲しくて、うつむきながら散歩を終えた。今も余韻が残っている。なんで、なんで、そうなる・・・。つらいよなあ・・・でも、素敵な人だ。人生うまくいかないよなあ。貧しくても、健気に律儀に人らしく生きてるよなあ。もう少し、楽しい時間があったらよかったのに。でも倖せだよなあ。いろいろと私の心の中で独り言が渦巻く。

作者は女性だった。朝倉かすみさん。男性だったら、こんな女性(ヒロイン)は描けなかったかなあ。堺雅人と井川遙が主役。良い配役だと思う。この二人が主役だと知って、読んでいるときも場面を想像しやすかった。11月映画公開。

やったー!!おいしいという評価が!!

新しい試みの後、一番気になるのが、お客様の声。Infoをお読みの方はわかると思いますが、私のこの間の関心事は、クランベリーチーズとアプリコットチーズ。お客様の評価はいかに?

昨日、塚原店に来られた湯布院のお客様。3人でカフェを。いろいろと購入され、珈琲とともに、パンを食べていました。

私が近づくと、Kさんが「このクランベリーの入ったパンおいしい!」との声。私が聞いたわけでもなく、Kさんの方からその言葉が発せられました。この一週間で3人目!

そしてその後二人の夫婦(3人のうち二人が夫婦連れでした)の口から出た言葉。「杏子ですか、このすっぱいの?これ、美味しいですね!デニッシュの生地がサクサクでこれもいい。」と。夫婦で分け合って食べていました。

こちらが聞くわけでもなく、たまたま口に出た言葉がクランベリーチーズとアプリコットチーズの美味しさ。私の方からは、やったー!という心の声が思わず出ました。

次の金曜日、別府店「金の市」は、クランベリーチーズです。

アプリコットチーズ 販売開始

杏子(アプリコット)の下処理に苦労しました。研究不足は否めない。しかし、なんとかクリア。しっかりメモして、今後の参考にしたいと思います。

果肉が弱い。皮が剥きにくい。すぐ変色する。酸味がきつくて、砂糖がたくさんいる。わがままし放題の困った奴。けど、なんとも言えないすっぱさ。奥深い、控えめな旨み。希有なフルーツ。

デニッシュの台は少し小さめ。

カスタードクリームを敷き、その上にクリームチーズをのせて焼きました。そして仕上げに・・・

アプリコットのコンポート、さらにアプリコットジャム。冷やして食べるといいのでは。甘夏のデニッシュ同様、夏向きのデニッシュ。今が旬です。数量限定!苦労の手作りデニッシュ!265円です。

希少な杏子いただきました

中学校時の同級生に杏子をいただきました。毎年いただいているのですが、処理の仕方が今ひとつで、時には全て台無しにしてしまう年もありました。杏子は傷みやすく、果肉も弱く、処理がむずかしいのです。というより、処理の仕方がわかっていないと言った方が良いのかも。だから今年は、考えながら、気をつけて、おずおずと処理。

先ず皮むきのために茹でる。しかし茹でてしまってから、中の種を取るのは容易ではない。だから最初に半分にして、中の種を取り除く。それから、熱い湯に2~3分つけて取り出し、冷たい水に1~2分浸す。すると皮が剥きやすい。

とりあえずそこまで、実験して昨日は移動販売へ出発。残りの作業は清家さんに任せました。砂糖40%入れて、火にかける。3分程度。すると果肉が潰れてくるので、水をたした砂糖水で煮たそうです。3分程度。すると、うまく出来たのですが、味的には最初の砂糖のみの方がおいしいとのこと。杏子は酸っぱいので、砂糖は多くないとダメですね。

文字ばかりで、読む気がなくなりるでしょう。結果の写真を載せます。

右の小バットが砂糖のみで少し果肉が傷んだ方。しかし美味しいとのこと。左の大バットの方は、もう一度砂糖で煮ます。弱火でね。

この杏子を使って作る商品はこんな感じ。

お楽しみに。

じわじわ出てきたよ、美味しいの声。フフ

自分が美味しいって思えることが一番であり基本なのだ。だって作り手が美味しいと思えないものを売るってちょっと違うことない。

オニパンカフェは、基本、マスターが美味しいって思うものを販売しています。美味しくないと思えるものはメニューから外します。それじゃあ、美味しくないものが棚に並ぶのはおかしいじゃない。確かにそうなんだけれど、マスターの好みが変わったり、作り方で迷いが出たり、世の中の流れが変わったりで・・・。

クランベリーチーズはパン屋初期のアイテムとしてそれなりに売れてはいましたが、マスターの好みに合わなくなってきたわけで。もっと口溶けのよい、美味しいって感じられるものに出来ないかと、試行錯誤。結果、こういう形でご提供。

昨日も別府店で食べました。やはり、美味しい!まだ認知度が低い感じで、閉店の頃まで残っています。しかし、声が聞こえてきました。すでに何人か、私の耳に聞こえてきましたよ。「美味しい」って。

もう大丈夫でしょう。クランベリーチーズは廃メニューから逃れられました。みなさんも是非お試しを。