雨がふっています。今日で11年になるオニパンです。朝、ママがちらりとこぼした話が気になっています。お店を続けていると、様々な方とつながります。そして、私の知らなかった世界を垣間見ることもあります。繊細な心、感性があれば、ときとして人のこととはいえ自分まで落ち込むこともあります。11歳を記念する日ではありますが、この雨と同じく、気持ちは晴れやかにはなりません。

 分割機、かっこいいです。しかし、なかなかうまく使いこなせていません。オニパンの11年は、本当に目まぐるしく、忙しく、しかし確実に成長した日々でありました。いつも課題に追いまくられ、どうすればと焦ることも多く、それだからかもしれませんが、問題解決のために努力する日々が、私たちを育ててきたのでしょう。この分割機もいずれは(なんてのんびりかまえてられませんが)解決できるはずです。

世の中、前向きに考えられる人たちばかりではありません。前向きに考えられるのは、ある程度の自由な時間や多少の経済的余裕、なんとかなる体力や健康などを基礎とした前向きな精神力がある人たち。気持ちだけではどうしようもないケースも多々あるでしょう。働けど働けどたまらないお金。くたくたなのに、働かざるを得ない長時間労働。頑張っても、頑張っても見通しの立たない売り上げ。先の見えない日常でただただ働いていても、問題解決のための前向きな発想は生まれてこないでしょう。

時代や社会がそうさせている部分は大きいと私は思っています。自己責任といってすませられる状況だとは思えません。私の周りには、確実に大変な状況の方が増えています。

11歳の誕生日。再度、オニパンの原点を考えます。みんなが輝ける場の創造。社会に物申すだけではなく、身近なところで、励まし高めあえる関係、コミュニティーを目指して。2011年の震災後の精神を今忘れてしまっているかのような感じでもあります。

 

二日間のお休みに、いろいろと良いことがありましたよ。一つは、小麦の乾燥終了。きなこ丸でお付き合いのある、粉工房うさの社長のところにある乾燥機でお世話になりました。すごい機械。乾燥機を6台も持っているとは!一台で35石の小麦が乾燥できるんだってさ。意味わかるかな。1石は150キログラム(100升)。その35倍のコメ(小麦)が一回に乾燥できるのだそうだ。作付面積にすれば4反だそう。

 ライスセンターっていうのは聞いたことがあるが、こんな風になっているのかあ。この真ん中の機械が35石の乾燥機だ。オニパンでとれた小麦は2石くらいか。余裕で入ってしまうなあ。まあいい勉強になる。こんな世界は知らなんだ。

今後の予定は、7月末頃に製粉しようと思っている。8月以降、新小麦でのパン作り。粉も販売しよう。

夜中は冷え込む塚原高原です。窓を開けていたら、風をひきました。背中にホカロンをし、服を4枚。鼻水とくしゃみが止まりません。

 火曜日までは晴れそうです。地主の園田さんに小麦の借り入れをお願いしました。OKの返事。今年は、実りも良く、収穫後の段取りも今までの経験からほぼ見通しがついています。楽しみです。うまくいくことを願っています。

 昨日はこんなポップを作って、イチゴコッペを売りだしました。しかしいつもいろいろとアドバイスをくれるお客様から、クリームを入れない方がおいしいんじゃない?って言われました。そして、夏のアイテムを構想して冷やして食べるという提案をしましたが、冷蔵庫に入れて冷やしたものを食べると、うっ?!となりました。せっかくの美味しい柔らかい生地が固くなっています。そしてお客様の仰るように、確かにクリームの味が(それ自体はおいしいのだが)、手作りイチゴジャムの濃いおいしさを曖昧にしてると思いました。それで、すぐにこのポップをはずしました。頭と実際の違い。イチゴコッペはシンプルに。ジャムのみでいきましょうか。

晴れました。昨夜は雨が降るだろうと思っていました。畑のさつまいもが気になります。写真を撮れていないのでお見せでいないのが残念です。何にしても、生き物を育てているというのはいいものですね。日々成長が楽しみ。パンも同様なのです。ただパンの場合は、窯に入れて終了です。

 近頃フランスパンの生地の発酵状況がいいです。かなり進歩しました。昨日もそして今日もクレセントなどおいしく焼きあがっています。開店当初は偶然に頼っていたきらいがありました。うまくできないのを機械や天候のせいにしていました。でもそれは違いました。人間成長するものですね。オニパンも今週で満11歳になります。今年からはひっそり年相応にやりすごします。

昨日は雨が降ると思い込んでいました。降らなかった!でも、夕方、サツマイモに水をやったので大丈夫でしょう。植えたばかりなのに、サツマイモのことが気になる私です。

 昨日の別府店の様子。入口の掲示にご注目を。なんて書いてあるのかなあ。

 そう、昨日の別府店はコッペパンの特別サービスデイだったのです。

 第3金曜日。21日の第3金曜日。ちょっと怖い日でしたが(ほら、のこぎりもった怖いフレディだったかが出てくる日)、そんなスリラー映画を思いだしながら、果たして持っていった33本のコッペパンが売れるのかと、ドキドキしていました。

私としましては、別府駅市場の第3金曜日が「金の市」」として、何十年も取り組みを続けていたとのことで、最近財政上の問題もあり(商店会で新聞への宣伝広告が出せない)、取り組みがあいまいになってきてはいますが、オニパンはやったるぞ~みたいな勢いで今回取り組みました。従業員さんの報告では、金の市であるにもかかわらず、特段にお客様の人通りも多くなかったそうです。しかし、4時半に33本完売したとのTELがあり、ほっと胸をなでおろしました。オニパンは第3金曜日取り組みを続けていくぞと決意を新たにした昨日でした。