静かな朝日

3月11日が過ぎました。ばたばたとした日々は、年甲斐もない活動的な時間で、本人は「この年になって」とか「疲れる~」とか文句を言いながら過ぎていってます。無理は禁物とはいえ、やるべきことや やりたいこと やらざるをえないことがあることの充実感を味わえる幸せを自覚せねばならないと思っています。

10年が過ぎたその日のテレビ番組を見ていると子どもだった彼女が、小学校の教師となって子どもたちに命の授業をしていました。残された母のボロボロになったその手紙を初めて人前で読んだとのナレーションとそこに映る子どもの泣きそうな眼差しが心に響きました。

いつまで生きられるかわからない人生で今生きている間に感じていることを大切に自覚しながら、日々を過ごすこと。改めて思った11日でした。

その日は、朝から静かな日差しが我が家に差し込んでいました。庭の梅の木がかわいい花を咲き誇って、例年になく美しく語りかけてくるようです。

昨年は「あんた、枝をきりすぎやで~!」とママに叱られた剪定。広がって邪魔なので短く刈り揃えたのがまずかったようで。今年は考えて丁寧に梅の木の立場で切りそろえました。

青空に薄ピンクが伸びていきます。今年はたくさん梅の実もつくことでしょう。

傍らでその花をまぶしそうに見上げる三平君。

静かな朝日を浴びる幸せな命です。

準備大詰め~移動販売

休み、そして平日、大わらわの準備。移動販売が近づいてきています。だから、場所の設定や交渉、移動販売車の準備等々、精力的に頑張る日々です。

すべて、まずは足を踏み出す。そこから修正を。少しずつ見えてくるものがあり、改善することにより前進があるわけで。しかし大まかな基本点は作っておかねば。進む方向がわけわかめではだめ。

オニパンが考えているのは、販売場所を定点で決め、そこに週に一回か2週に一回か、月に一回か行くという方法。周期的にお店を開けば、待つお客様にもわかりやすいし、固定客も増えてくるのではと考えています。遠くてなかなか塚原まで来れない方も多いはず。足がなければ来ることもできない。そんな未来のお客様も含め、オニパンを知っていただく良い機会になるだろうと思います。

そのために移動販売車が来るよということを近くの方に知っていただくことが大切。HPやフェイスブック、インスタで告知せねば。インスタはこれから勉強。そして昔ながらのやり方としてチラシ配布。そのチラシを昨夜作りましたよ!見てください。

ママにチェックをいただきました。電話など入れてませんでした。印刷は白黒で。カラーは高いけん。

販売場所や時間は、そのうち発表いたします。がんばるぞ~!!

オニパンコンサート

お休みの火曜日、オニパンカフェでコンサートが開かれました。突然でした。子ども音楽祭主催の米田さん親子が、ピアノとクラリネットで演奏。春を呼ぶコンサートはささやかにご近所さんを招いて開催。

それにしても、文化の尊さ値打ちを感じました。あわただしく暮らすほどに、いつの間にか人間らしい感性をどこかへ置き去りにしてしまっていることに気が付かされます。心地よい音、リズム、響き、メロディーがおだやかに室内を満たしていきます。

米田さんのあたたかさとやさしさに包まれた音楽会になりました。ご近所の方とも楽しい交流ができたひと時。こんなことって、めったにあるもんじゃないなあ。普段はパンの棚にされているピアノもさぞうれしかったことでしょう。

臼杵パンストリートでの話題2

強烈なイベント臼杵パンストリートとは昨日の話題。続けて二つほど印象に残ったことを記しますね。

オニパンが移動販売を始めることから、つい気にかかるパン屋さんが参加していました。あげぱんのフクミミ。フクミミさんはネットとかでも見たことはあるのですが、まじかに見るのは初めてでした。すごい人気!なんせ待つ人の行列が半端ない!30メートルはありましたね。人数にして50人以上。いつまでたっても列が減らない。他のパン屋が完売状態であったというのもあるとは思いますが・・・。揚げパンはおいしい!これは絶対です。私も給食での揚げパンが給食の中では一番楽しみだった。あのおいしさは万人に通じるものがありますね。150円で種類も砂糖・きな粉・シナモン・ココア・抹茶ミルクの5種類もある。これは一度食べてみたいなあ。移動販売車のラッピングもすごい!

これは相当お金もかかっているよねえ。でもこれだけ売れたらすぐに取り戻せそう。しかし、一人で注文されてから揚げパンづくりというのは、時間もかかるし、作る人も待つお客も相当疲れる気がする。果たしてあれだけのお客の揚げパンが作れるのだろうか、最後尾の人はどれだけ待たされるのだろうか、1時間は待たねばという気がする。その途中に材料がなくなったら・・・考えると怖い。

頑張ってください!!

さてもう一つのこと。これは、私たち(老老)にかかわること。有名な可児醤油のお店のレジの件。一人の愛想の良いおばあちゃんがレジをしています。お話しながら。

腕しか映っていませんが・・・。見るとレジ前にきれいなご婦人の写真が。なんだこれ?読むとなるほど~!

明子さん72歳。レジ打つの遅いんだ。でもこのユーモアセンスはいいですねえ。忙しい世知辛い人間に、アハ~と気が付かせてくれる。年寄りでも一生懸命働いているんだよ、スピードはないけど人情はたっぷりだよ。みんな若いときがあったんだ、若いころは輝いてるなあ、20歳!お見合い写真!そしてここで嫁として働き子どもを育ててきたんだねえ。

ふと思った、これって若林さんと同じくらいでは。でも考えてみると私も近い。私の若いころの写真をレジ前に貼ろうかな。そしたらお客様も文句がなくなるかなあ。どうしよう。

強烈 臼杵パンストリート

第3回臼杵パンストリートに行ってまいりました。若林さん(別府店スタッフ)とのローロー(老老)コンビで。慣れたもので、若林さんの誘導で駐車場まで迷わずに行けました。今年はコロナ禍でもあり、出店者を制限しているようです。お店同士の間隔があり、お隣さんがあまり見えない状態。コロナということもあり、今年はばら売りでなく、袋に入れたセット売りで挑戦。1200円セットと1800円セット2種類を作りました。さて売れるのだろうか、少し心配しながら来ましたが・・・・

会場に着くと、商品をお店まで運びます。袋に入れたパンはかさばりすぎで、運ぶのが大変。何往復もしないといけないので、台車を持ってくるべきだったなあ・・・。すると、突然いなくなる若林さん。次に現れた時は、大きな台車を押して登場。味噌屋で借りてきたとのこと・・・。どんな状況でもこういう人は生きていけるのだなあ、感心しました。

お店の準備をしていると、人が寄ってきて並び始めました。開会までまだ20分近くあります。10分前にはこういう状況に。

30人くらいは並んでいます。すると近くの人が「私お土産にもっていくから4セットは買うわ」なんてしゃべっている。心配になって(50セットしかないので)、「おひとり様2セットまでにしてくださいと呼びかけました。

さあ、スタートだ!袋を渡しお代金をいただく。チヨー簡単!これはいい!!まさに老老コンビにうってつけの販売法だ!しかし、商品の数からして次々と並ぶお客様に(これはまずい)と「おひとり様1セットにしてください!」と修正。すると、「私、友達に頼まれてるの。いいでしょ!」と迫ってくる中高年のおばちゃま。ここで引いてはまずいと「すみません、だめです!」と断る。これを認めると、ほかのお客様からややこしい反応が出てくるととっさに判断。ここんとこは、前職の経験が生きましたよ。

ということで、20分で完売。見本の2セットも売りました。マイクで場内放送が。「オニパンカフェ様ただいま完売で~す」。なんと一番手。そのあと、八幡浜からの出店のあの塩パンを作り出した有名店「パン・メゾン」が完売。中身はともかく、速さでメゾンに勝ったぞ~としょうもない自画自賛。

久々のイベントに向けて、パンの準備をしてきましたが、今回の製造体制や方法でうまく行けるということが確認できました。ちょっと一安心。ありがとう臼杵パンストリート!