静かな朝日

3月11日が過ぎました。ばたばたとした日々は、年甲斐もない活動的な時間で、本人は「この年になって」とか「疲れる~」とか文句を言いながら過ぎていってます。無理は禁物とはいえ、やるべきことや やりたいこと やらざるをえないことがあることの充実感を味わえる幸せを自覚せねばならないと思っています。

10年が過ぎたその日のテレビ番組を見ていると子どもだった彼女が、小学校の教師となって子どもたちに命の授業をしていました。残された母のボロボロになったその手紙を初めて人前で読んだとのナレーションとそこに映る子どもの泣きそうな眼差しが心に響きました。

いつまで生きられるかわからない人生で今生きている間に感じていることを大切に自覚しながら、日々を過ごすこと。改めて思った11日でした。

その日は、朝から静かな日差しが我が家に差し込んでいました。庭の梅の木がかわいい花を咲き誇って、例年になく美しく語りかけてくるようです。

昨年は「あんた、枝をきりすぎやで~!」とママに叱られた剪定。広がって邪魔なので短く刈り揃えたのがまずかったようで。今年は考えて丁寧に梅の木の立場で切りそろえました。

青空に薄ピンクが伸びていきます。今年はたくさん梅の実もつくことでしょう。

傍らでその花をまぶしそうに見上げる三平君。

静かな朝日を浴びる幸せな命です。