小春日和

慌ただしい朝の労働の合間、Infoの記事どうしようとベランダに出た。そこにはあったかな日差し、猫と犬がひなたぼっこをしている(窓ガラスの内が猫、外は犬)。もう家族だから、お互い牽制し合うことはなくなった。あったかな太陽の恵みを分かち合い、幸せなひととき。

私も仲間に入り、ぼ~っとベランダの椅子でよどむ。音のない陽光のぬくもりが私の体を抱え込み、ほんわりと幸せのハンモックに抱かれる。

もう何も必要ないなと思える小春日和のベランダ。

三平は何も言わず、私の膝に体をすり寄せる。シャッターを通して、七色の帯が大気に揺らいでいる。犬も人も猫も、すべてを和みの世界へと誘う。

ついさっきまで、冷蔵生地の食パンの発酵加減への発見に、心かき立てていた私。何かその発見さえも、この小春日和の中ではどうでも良いことに思えてくる。

こんなかわいい顔をして・・・?!

三ちゃんがここ数年で立派に成長して、人間らしくなってきたとの報告を度々してきた。人間らしく(犬らしく)っていう言い方がいいのか悪いのか、正しいのか間違っているのか、あまり深く考えたことなかった。ただ、自分にとっていい感じで変わってきたので、「立派に成長」とか「人間らしく」とか言っているのだと思う。

その三ちゃん、最近、事件を起こした。自分の寝床の前をスタスタ歩く女性のお客様の足をかんだのだ。これで3度目。未遂をいれれば5度目。成長した、変わった、と思っていたが、基本はそんなに変わっていなかった。

その後、いろいろと考えてみた。必ずしも三ちゃんが悪いわけではない。三平のテリトリーを平然と歩くことで、防御反応を起こしたのか、ついつい獲物を捕らえる感覚で後ろから足にかみついたのか。少なくとも、前から笑って近づく人にはかみつくことはない。むしろ大喜びでじゃれる。基本は人好きな犬。

こんなかわいい顔をして・・・でも・・・・

もうこれ以上けが人を出すことは絶対できないので、看板を出した。

以前の看板が腐って支え棒が折れたので、やめていたのがあだとなった。それを修理して・・・

さらに奥にはもう一枚新しく作りました。

猛犬っていう言葉を使いたくなかったけれど、これを書いていた方がどちらにとってもいいかなと。少なくとも、ここは以前から通ってほしくなかったところ。

よろしくお願いいたします。

宴会

コロナ禍のもと宴会らしきことにご無沙汰でした。本当に久しぶりに、ご近所の方のところで、BBQパーティーをしました。先方の奥様が、本当に料理上手で、たくさんの料理を振る舞ってくれました。オイシカッタ~♡

本当によくしゃべった宴となりました。

締めは瓦そば。あれだけ食べて、最後にこれを4人でたいらげました。絶対胃が変になるなあ。

でも、お休みの二日間は、父親のお世話関係に明け暮れていました。父は93歳。一人で暮らしていますが、それもなかなかです。当たり前のお話ですが、世話をしてくれる人が周りにいて、それなりに経済的にもなんとかなるので、ありがたいと思います。年をとると、いろいろと不安な気持ちに陥るようで、私も見ていて、つらくなります。

読書

寒い朝となりました。お隣の家では、今朝は薪ストーブの煙が立ち上っています。

昨日は、朝から忙しく、結局Infoを書く時間がありませんでした。コロナの宣言解除に伴い、福岡方面からのお客様も含め客足が伸びています。ありがたいことです。しかし、オニパンでも気を緩めず、室内店員は5人まで、カフェは室内ではやっていません。ご協力お願いいたしますね。

忙しく、本を読む生活から遠ざかっている昨今。読書量の激減に伴い、文筆力も衰退。言葉が出ない、こんな時の言い回しは?・・・と、書きながら作文力のなさを痛感しています。そんなある日、青葉台住宅街所の移動販売先で、よく立ち寄る女性から一冊の本を託されました。

その女性は、88歳。とても元気。滑舌も良く、はじめはそんな年とは思っていませんでした。彼女は元教師。最初の赴任地は、なんと・・・湯布院塚原小学校!年は20歳!

そこから、話は当時の塚原へと進むのが常套。今から68年前の塚原小学校、塚原高原が目前に浮かんできます。田舎の山の中の話ではあるけれど、今よりも活発な地域の暮らしぶりがあった。何もわからない20歳の女教師がお茶のお世話や話し相手として、集会でももてはやされた様子が目に見えてきます。その彼女が2週間前、これを読んでみてと水上勉さんの「木綿恋い記」(ゆうこいき)という分厚い小説を渡してくれました。

第一章しか読んでいませんが、驚くことに戦前から戦後の塚原、湯平、別府などを舞台にして詳しくその当時の様子が書かれています。塚原に何度も立ち寄り、取材したのだとわかります。主人公の名前は「由布」。由布山や伽藍岳、塚原温泉、流川、鶴の井(亀の井)など身近な場所や固有名詞がたくさん出てきます。まだ少ししか読んでいませんが、これは頑張って読もうという気になりました。

そしてもう一冊。「小さな会社の生きる道」という本。奈良の小さな麻を取り扱う会社の13代目中川淳氏の著作。傾いた老舗を再生させた若き社長が伝える「会社の生きる道」。

この本は、知人の箕原工務店の奥様から紹介された本です。彼女も木創舎(もくそうや)というNPOの団体をやっていて、その関係で、中川氏のセミナーに通いいろいろと啓発されているそうです。

これも少しだけしか読んでいませんが、すでにかなり刺激的。発想が変わりそうです。

忙しく働くだけの暮らしではいけないなあ、と思い知らされる読書の秋となりそうです。

注文の多いパン屋さん

これはパン屋さん側からの視点ではありません(「注文の多い料理店」みたいな)。移動販売やお店売りでのお客様からの注文という意味です。ご存じのようにオニパンカフェのホームページには、「パンのメニュー」というページがあります。そこに60種類以上のパンアイテムの紹介とお値段が掲載されています。季節限定商品もありますが、ほぼ常時作ることが出来る商品となっています。そのページを参考に予約注文することが出来ます。

最近、移動販売を始めてそのページのご利用が多くなっています。その注文に応じて日々パンを作ります。その複雑さと言ったら、まあ・・・大変です(笑)。以前の力量であれば全く不可能であったといえます。しかし、たいしたもので、3人の(清家・川野・マスター)力量は並外れて高くなっていて、上手に作り分けていきます。私から見て、デニッシュが特に大変だと思うわけですが(私以外の二人が担当)朝チラリと注文票を見て、当日の店売りと合算し、一枚一枚のデニッシュの生地から切り分けていきます。まあその複雑さは、なれていないと、訳わかめの世界といえます。川野さんなどは、前日の夜から一枚一枚の設計図を準備して当日に臨んでいました(以前の話。以前はこんなに注文もなかった)。パン屋の専門性を見せつける分野だと思います。

手前味噌ではありますが、こんな注文を受けるパン屋はそんなにないのでは。だから、前日までに注文をお願いすれば、確実に好きなものが手に入るシステムをご利用ください。オニパンはそれが出来る(力量をもっている)パン屋ですからね。