読書

寒い朝となりました。お隣の家では、今朝は薪ストーブの煙が立ち上っています。

昨日は、朝から忙しく、結局Infoを書く時間がありませんでした。コロナの宣言解除に伴い、福岡方面からのお客様も含め客足が伸びています。ありがたいことです。しかし、オニパンでも気を緩めず、室内店員は5人まで、カフェは室内ではやっていません。ご協力お願いいたしますね。

忙しく、本を読む生活から遠ざかっている昨今。読書量の激減に伴い、文筆力も衰退。言葉が出ない、こんな時の言い回しは?・・・と、書きながら作文力のなさを痛感しています。そんなある日、青葉台住宅街所の移動販売先で、よく立ち寄る女性から一冊の本を託されました。

その女性は、88歳。とても元気。滑舌も良く、はじめはそんな年とは思っていませんでした。彼女は元教師。最初の赴任地は、なんと・・・湯布院塚原小学校!年は20歳!

そこから、話は当時の塚原へと進むのが常套。今から68年前の塚原小学校、塚原高原が目前に浮かんできます。田舎の山の中の話ではあるけれど、今よりも活発な地域の暮らしぶりがあった。何もわからない20歳の女教師がお茶のお世話や話し相手として、集会でももてはやされた様子が目に見えてきます。その彼女が2週間前、これを読んでみてと水上勉さんの「木綿恋い記」(ゆうこいき)という分厚い小説を渡してくれました。

第一章しか読んでいませんが、驚くことに戦前から戦後の塚原、湯平、別府などを舞台にして詳しくその当時の様子が書かれています。塚原に何度も立ち寄り、取材したのだとわかります。主人公の名前は「由布」。由布山や伽藍岳、塚原温泉、流川、鶴の井(亀の井)など身近な場所や固有名詞がたくさん出てきます。まだ少ししか読んでいませんが、これは頑張って読もうという気になりました。

そしてもう一冊。「小さな会社の生きる道」という本。奈良の小さな麻を取り扱う会社の13代目中川淳氏の著作。傾いた老舗を再生させた若き社長が伝える「会社の生きる道」。

この本は、知人の箕原工務店の奥様から紹介された本です。彼女も木創舎(もくそうや)というNPOの団体をやっていて、その関係で、中川氏のセミナーに通いいろいろと啓発されているそうです。

これも少しだけしか読んでいませんが、すでにかなり刺激的。発想が変わりそうです。

忙しく働くだけの暮らしではいけないなあ、と思い知らされる読書の秋となりそうです。