やっと実現、手づくり瓦そば・・・ありがとうTさん №137

今年の夏休み一人旅は、下関。その体験を折々帳に書いた。
感動の「瓦そば」2連発。
パン作りはうまい私だが(自画自賛)、からっきし話にならないのが手料理。得意技は、カレーと卵焼き、インスタントラーメン。
そこで一大決心したのが、瓦そばを私の数少ない手料理の一つに加えることだった。
しかし、夏休みが終わり、激しいパン作りが始まると「瓦そば」はどこかへ飛んでいきそうに・・。

今までもそうだった。
好奇心の強さからいろいろなことに手を出すのだが、なかなか長続きがしない。あれもこれも中途半端。結果として広くて浅い知識、深まりがない。
瓦そばも、そんな私の犠牲者になりそうだった。

継続は力なり。まさにそう。
何度も何度も繰り返されているものしか、発展はない。繰り返しの中で、問題が明らかにされ、改善が進むわけだ。
パンもカレーも卵焼きもインスタントラーメンも回数の勝利なのだ。(繰り返される状況・環境さえ整備されれば、物事一定上達できるわけだ)

かわいそうな瓦そば。
あんなに感動的な出会いだったのに。

半ばくじけかけていた私の情熱。
ママの誕生日にせめてものプレゼントとして、私の手料理をと考えていた。
それも、あの、おいしい、瓦そばを。
誕生日が過ぎ、(まあ、しかたないか、次の休みの日にでも)と気を取り直した。
ところが、次々と押し寄せる、仕事、課題。
瓦そばの味さえも思い出せなくなりそうだった。

気が付けばママの誕生日から2か月が過ぎた。
ははは、なさけな、かかか、かわらそそそ、ば。

11月23日(日)は、朝から多くのお客様が。
そんな中、ふっと顔を見せたのが、下関のTさん夫妻。
夏休み一人旅でお世話になったお客様。
優しい笑顔とともに私に差し出したもの・・・
何と、瓦そば!!

しかも、私の性格(根性)を、見抜ききった・・・
かのような、付属品までつけて。

袋の中に入っていたものは・・・・。

茶そば、出汁、のり。

だけだはなかった。

大根も!

とても甘い大根でした。

そして・・・。

刻んだネギと味付けした牛肉まで。

ありがたい!ありがたい!ここまで、してくれていたら、どんな根性の人間でも、
手づくり瓦そばはできるぞ。

そして、私の料理がついに始まった。

得意の卵焼きを作り、ちょっと固めに茶  そばをゆでる。

そして、ホットプレートでそばを焼く。
その上には味付け牛肉、ネギ、卵、のりなど をのせる。


大根おろしを入れた出汁にアツアツのそばを浸けて食する。

う、う、うまい!

あの感動の味だあ!
ありがとうございます Tさん。

よし、今度は、全て自分でつくるぞ!!
ぜったい!!
やるからな!!!

 サイクリスト №136

オニパンにはいろんなお客さまが現れる。
現在開店より7年目。地元(湯布院・塚原)、別府市、大分市、日出、杵築、玖珠・・・とリピーターさんがいらっしゃる。県外のリピーターさんも結構多い。
こんな辺鄙なところに、よくぞガソリンを使って来ていただけるものだと感謝する日々。

ここ2か月ほど前からか、ちらほらサイクリングのお客様が出現しだした。
聞くと大分市から来たとか。しかしこんな山へ自転車でよく来られるものだ。
それが毎週のようにサイクリングメンが現れだしたので、「おいおい、どうなってんの」って、ことに。別府市や中津市など最近はメンバーが広がっている。
土曜日や日曜日に必ずのようにやってくるサイクリングメン。時にはサイクリングウーマンも。月曜日も数名で。ちょっと不思議な現象に喜びながら当惑。
来られた皆さんは、そろって明るく楽しく充実感に満たされたような顔で、おいしそうにパンやコーヒーを口にしている。
(いいなあ、青春やなあ)私は、汗が輝くその横顔をちらりと見やり、そう呟く。

どうもこの現象を作り出しているのは、有名な大分市のサイクリングメンらしいことが分かった。ブログでオニパンに行ったことを報告。おいしそうにパンの写真を載せているそうだ。
サイクリングメンにとって、辺鄙な塚原高原のオニパンカフェが、逆に体を鍛えるために格好のポイントにもなっているようで、なるほどそういう考え方もあるのだと知らされた。
しかし、サイクリングメンは、みんな友好的で親しみやすい。
目的を持って、スポーツをし、人生を楽しんでいる人たちは自ずと人間らしさがあふれ出てくるものなんだなあ。
山を愛する人たち、ジョギングやマラソンを楽しむ人たちとは私もさまざまに交流してきた。
皆さんとても前向きで明るい人たちだ。
ハードなトレーニングをかしているサイクリストたちもまた、同様なのだ。
ちょっと自転車に興味がでてきた。
しかし、この年ではなあ。いやいや決めつけてはいけない。
ちょっぴり時間を見つけて乗ってみようかな。


こんな感じで、皆さんくつろいでます。
この方たちは、大分市からやって来たって言ってました。
有名なSさんからの申し出で、「自転車の空気入れ?」をオニパンに設置することになりました。

ついでに、新商品のパンのアイデアもいただきました。
近々現れますのでお楽しみに。
永遠のメニューになるかは定かではありませんが、商品名は「白黒・サイクリストバージョン」とします。

設備投資とおまけ!ありがたや!№135

生来の安物買いのツケが、ここにきて噴出。コンベクションオーブンをネット通販で購入したものの、この間使用できない状態となっていた。
入れたデニッシュが丸焦げになるのです。今までも2度ほど修理をしたのですが、今回はひどい状態の焼き上がり。
メーカーに相談したところ、型が古くて部品がないとのこと。その部品をつくると結構な費用になるとのこと。
仕方がない、新しいコンベクションオーブンを買うしかない。
パン屋をやっていて一番こたえるのは、設備の購入やメンテナンスの経費。額が大きい。
日々ハードに働いて売り上げたお金が、パッと消えていく。
設備は、それなりにしっかりしたものをそろえておいた方が後々のことを考えると、いいのかも。

お世話になっているマルゼンさんの設備機器の展示会が偶然この時期に(9月17日~18日)開催されると案内が来た。リサイクルセンターが専門の私にはなじみのない場所だが、意を決して行くことに。


会場は大分市の中島三条。方向音痴の私にも通いなれている中島十条の大分公設市場の続きであることから、迷うことなく到着できた。

ちょっと緊張気味に、展示会場へ。


目当てのコンベクションオーブンは、ガス用がなく電気でしか動かないとのこと。ベーカリー用は、作りも複雑で値段も高い。
オニパンの場合は、コンベクションオーブンの弱点を補うため、デッキオーブンとの併用でパンの焼成を行ってきた。だから、必ずしもベーカリー用のオーブンでなければ上手に焼けないことはない。
ピザや焼き菓子、魚や肉用のコンベクションオーブンでも立派に焼くことができるのだ。
しかも値段は、2~3割安い。

ガス用のコンベクションオーブンもあるとのことで、担当課長さんと交渉に入った。
年に一度の「大感謝祭」ということで、本社から「赤字でもいい」との決済が出ていると話されていた。大阪で鍛えた、値切り問答。課長さんは、う~んと唸りながら、値を提示。
「よし!買ったあ!!」

この展示会では、毎年恒例の呼び物である「大抽選会」が企画されている。
今年は、フクシマ製の台下冷蔵庫。カタログで調べると、定価55万円。
二日間で100名を超えるお客さんの中から抽選で1名に贈られる。

「どうだあ、いいだろう!」とばかりに、大きく張り出された「大抽選会」の文字。
くじ運の悪い私には縁のないもの。とりあえず券を入れておいた。

さて翌日のこと。仕事をしていた3時ごろ、マルゼンさんから電話がかかってきた。
「オニパンさん、当たりましたよ!台下冷蔵庫が。」
一瞬、何のことと思ったが、喜びが怒涛のごとく押し寄せてきた。
まあ、人生には一度くらいこんな「棚ぼた」
があっても、いいのでは。
経費に苦労しているときだけに、このプレゼントは、うれしかったねえ。

9月26日(金)ついに来ました、コンベクションオーブン!ついでに台下冷蔵庫。
この日は、ついでではないが、ママのお誕生日でもある。
会計担当のママには、格安のコンベクションオーブンとただの台下冷蔵庫は、願ってもない誕生日プレゼントになっただろう。



現在、このコンベクションオーブンで、デニッシュやメロンパンを焼いている。

さすが新品!焼きむらもなく、いい焼き上がりだ。
さあ、頑張っておいしいパンを焼くぞ!

主(ぬし)てき存在になったリーちゃん

リーちゃんが我が家に来たのは確か11月の終わりだった。
オニパンのカスタードの材料となる卵を分けていただいてる湯布院の河野養鶏さん、そのオッチャン(じっちゃん)に選んでいただいた。
そのリアル場面は、実に面白い状況だった。
河野養鶏さんの裏の畑にたむろする数匹のネコ軍団。オッチャンが餌をあげている地域猫。
その中から一匹つまみ上げたのがりーちゃんだった。
「この子は、いい性格しているメスじゃ」


もらわれてきたばっかしのリーちゃんの姿。
11月20日撮影。目がきつい。まだちっちゃい。
リリーと命名。白百合のようだと。
その後、動物病院でオスと判明。
リーと改名。

長く生きれんじゃろう。動物病院の先生はそうおっしゃった。確かに。
なんかヨワッチイ。餌もあんまし食べん。
3度ほどほかの地域猫とケンカした。ひどい目にあった。
一番ひどいときは、私たちも、リーはあの世へ行ったのかと思ったほどだ。
追われるリーは、必死で家の中に逃げ込んだのだろう。しかしその地域猫は容赦なく家の中まで入ってきて、リーをぶちのめした。リーは恐怖のあまり、あちらこちらにウンチを塗りつけていた。そして、床には点々と血が落ちている。

この顛末は、以前、折々帳で書いたので省略する。
ウイルス性の白血病になっているリーちゃん。余命半年。
こんな診断がされている彼だが、ほんまだろうか。

最近たくましくなってきた。体重は4キロを突破。
動きがいい!虫やトカゲ、小鳥まで捕まえ餌にしている。

右は6月29日撮影。約2か月前。
ずいぶんたくましくなってるでしょう。
もう家の中では怖いものなしの状況になっている。

よくマンマも食べる。
私もママも一日真剣働いてるわけで、コーちゃんにしても、家を守るためにセコム的な働きを日々続けて9年近くになる。
リーの働き方は、何なのか。

それで考え付いたのが、接客という仕事。
リーの良さは人好きなこと。
河野養鶏のオッチャンの折り紙つき。
それと犬と同様、名前を呼ぶと、どこにいても「ニャー!」と駆け寄ってくる。

お客さんの多い土曜日や日曜日は、朝からお店の前に出てきて営業が始まる。
「おう、リーよ、働かにゃ、飯が食えんぜよ。」
ホンマ、そんな感じで頑張って働いてくれる。
今では、オニパンの看板猫になってきたからすごいものだ。

リーを飼いだした当初、最も心配だったこと、それはコリーのコーちゃんとの関係。
初めの2カ月くらい、顔を合わさないように配慮していた。
夜、コーちゃんはリビングのゲージで寝る。それまでは外のハウス。
夜になってリビングに入ってきたとき、リーとはちあわせになると、大変なことになるのではと思った。先ずリーをママの趣味室へ入れて戸を閉め、それからコーちゃんをリビングへ入れる。夜、ママは趣味室に入れない。
しかしいづれは二人が仲良くなってもらわないとこちらの生活も大変だ。

コーちゃんは優しいので、多分リーをかんだりしないだろう。しかしリーの方がコーちゃんに慣れてくれるのか、そちらの方が心配だった。
初めての夜は案の定だった。コーちゃんは、物珍しそうにしながらも、リーに好意を示す。一方リーは、全身の毛を逆立てて、興奮。巨大な生き物が突然目前に現れたその恐怖は、多分に想像できる。リーちゃんの試練だ。

2週間くらい毛を逆立てていただろうか。そのうち、この巨大生物が、危害を加えないことがわかってくると、身構えて入ってくるのを待つようになる。
そして、ゲージに入ってしまったコーちゃんに、外からちょっかいを掛けるようになる。

猫はしたたかで順応力がある。犬のような気遣いなどノミほどにも持ってない。自分より弱いとわかると、馬鹿にする。腹が減ったら、甘えてくる。弱弱しい声で気を引いたり、あの手この手で自分の要求を通そうとする。人間であれば、まったく許されない、いやらしい人格。人の道に外れたやつだ。

リーも例外ではない。5月くらいになるとコーちゃんに猫パンチを繰り出すようになる。はじめは後ろからこそっとやっていた。それが6月には、なんと正面からパンチを出して逃げていく。
悪い奴だ。

リーは、コーちゃんを敵だと思っているわけではない。コーちゃんもリーのことを、そしてリーもコーちゃんのことを家族の一員として認めているようだ。
現在は、夜、4名でリビングに居ることが当たり前となった。そして、以前ほど騒々しい状況ではない。家族になれたのだと実感している今日この頃なのだ。

左の写真は、今日の朝の一コマ。
コーちゃんがマンマを食べていると、リーがやってきて、コースケのトレイのドッグフードを一緒に食べようとする。
コースケは怒ることもしない。

食事の後、リーはコーちゃんの前でくつろぐ。
まるで兄弟みたいな関係なのだ。

ひと月前ごろより、コーちゃんの散歩にリーが付いてくる。

リーはコーちゃんを獲物のとして想定しているのか、身構えて、狙ってくる。
ある時は後ろから、そして正面から猫パンチを浴びせてくるときもある。
もうコーちゃんなど目ではない感じ。
ついに我が家の主(ぬし)の位置を手に入れたようだ。


( 前方よりコースケを襲うリー。
コーちゃんは、いつも上手にリーの襲撃をかわす。一度も怒ったことがないコーちゃん。)

楽しかった夏休み!№133

なんか小学生の作文のタイトルみたいですな。還暦を過ぎると子どもに戻るということだ。だれかが同窓会で「暦が還る」みたいなことを言っていたっけ。
昨年よりママと私は別々に夏休みをとることにした。「旅は一人でするものだ」とは、よく聞かれる言葉だが、一人で旅をすると、二人旅とは確かに違うものがある。私は、ほぼママといつも一緒にいて、旅行もほぼ二人か家族でやってきた。家族といると安心感もあり、感性ものんびりするようだ。
しかし一人旅は、感性を研ぎ澄ます。見るもの聞くものすべてが主体的になり、ビンビンとハートに響いてくるようだ。そして旅で出会う人との交流やふれあいなどの機会も多くなる。むしろそれが旅の醍醐味ともいえる。同じ景色も、その地の人とのかかわりがあればぐっと深くなる。

8月18日(月)
日曜日ハードな仕事を終え、12時ごろまで旅の下調べをネットでやっていた。翌月曜日、朝6時に愛車フォレスターで出発。天候が悪く、当初予定していたバイクツーリングは、年老いた疲れた体では無理かとあきらめた。それと、ナビがなかったら目的地にたどり着けないのではということも。当方、相当な方向音痴。
まず向かったのは、北九州の息子がやっている整骨院。ナビで「北九州、田町」と入れたら二つ出た。なんとなく聞き覚えがあった八幡西区の田町を選んだ。すると、とんでもない山の方の細い道の一角へと導いてくれた。(おかしい、息子の整骨院は、大都会だったのに)慌てて、アイパッドで検索。すると小倉北区田町と住所が出た。
あ~最初からなんてミスだ。息子は「仕事が始まる前8時45分に来てくれ」ということで、朝の6時にスタートしたのに。そんなこんなで、9時半に整骨院に着く。お土産の安心院産ブドウを渡して、2分で出る。

下関に住んでいるオニパンのお客様の近くまで旅をするので、いい機会だと思って連絡を取った。すると、ぜひよってくださいとのことで、悪いなあと思いながらも、天性の人好きな性格もあってか、厚かましく夕食をごちそうになることにした。
それまでに、有名な「角島(つのしま)」まで足を延ばそう、その途中で有名な「たかせ」の瓦そばを昼食に食べようと、車のハンドルをとった。

 由布院にも「瓦そば」のお店がある。しかし入ったこともなければ、食べたこともない。きっと瓦の上にそばが載っていて、ざるそばのように食べるのだろうなと思っていた。
ネットでは、おいしいと高い評価がなされていた。ちょっと期待しながら、元祖の「たかせ」に入った。

本館、別館など3軒ほどあり、行くのならと本館を選んだ。中は広く、いくつもの部屋がある。その一室で、料理を待った。

出てきましたよ。おおっと!すごい!
焼けた瓦の上に茶そば、卵の千切り、ネギ、
そして味を付けて焼いた牛肉が載っている。
う、うまそ~!!
そばからは立ち上る湯気。出汁にレモンや辛子を入れ、そばを食べる。
やっぱりうめ~!!

これは、ちょっとした文化的なショックだ。
味の面でも覚えのないうまさ。
茶そばと味付け牛の相性、瓦に焦げ付くそばのカリカリ感。いいですねえ。
なんか周りは一人で二人前を食べている。
私は、一人前でちょっと物足りなかった。
残念、二人前頼めばよかったなあ。

角島が山口でも絶景な観光地とは、今の今まで知らなかった。ところが、向っている最中に雨が降り出す。雨が降れば、その美しさは影をひそめるとのこと。まぶしい太陽に照らされ、島の緑やコバルトブルーの海の色が鮮やかに浮き上がる。
どうしよう、行こうか行くまいか。
ええい、行っちゃえ~。しかし、雨なら相当な時間の無駄遣い。

すごい雨!手前の道の駅で休憩。風もある。しかし、しかし、しばらくすると空が明るくなってきた。おお、奇跡か。日ごろの行いがこういうところで助けに回るのか。とにかく、今の内だ、行っちゃえ~!


それから、天気は回復の一途。
青い空、コバルトブルーの海。角島に向かう雄大な大橋。
きれ~!

下は、海水浴場と灯台。

夕方、お客様と待ち合わせる。即、夕食かと思いきや、なんと関門トンネルと平家一門を祀った赤間神宮を案内していただいた。
関門トンネルの人道はテレビで見たことはあったが、初めての見学。エレベーターで下におりる。中は、さすがに蒸し暑い。距離にして下関から門司まで1キロちょっとか。
ジョギングをしている人たちがいる。雨でも手軽に走れる場所なのだ。いいねえ、市民がそんな形で利用できるなんて。お金を取らないってのもいい。

赤間神宮は、とてもきれいな竜宮城のような感じ。急な石段を登ると目前に関門海峡が広がる。関門海峡を見てると、向こう岸の福岡があまりに近くて、まるで海ではなく河のように見える。その狭い海に源氏と平氏の船がひしめき、戦いが繰り広げられ、多くの人々が海に沈んで行ったことが、嘘のような気がする。赤間神宮には、平家一門の墓がある。そしてその横に、ラフカディオ・ハーンの「耳なし芳一」木像がまつられた御堂があった。

そして、お客様のお家に。お腹がすいたあ。
夕食をごちそうに!
なんと、夕食は瓦そば!!
おお、今日は結構ツキのいい日だ。お昼の残念な気持ちをリカバリー!
う、うまい~!
ビールもうまい! 左、瓦そば、右はゴーヤチャンプル。下関では、各家庭の瓦そばの味があるようだ。大阪で言えばたこ焼きみたいな。

かくして夏休み一日目は終了。何と中身の多い、充実した一日だったことか。
そして、二日目は源平合戦から700年後、またもや国の歴史を大転換させた明治維新の主要な舞台として現れる長州は長府(下関の一部)の観光。

暑い!蒸し暑い!塚原では味わったことのない暑さ。まあこれが普通なのかも。
汗をかきかき、功山寺へ。なぜって、ここはあの高杉晋作が奇兵隊80名で、国を変えるために挙兵した場所。前から一度行ってみたかった。
行ってみると、山門修理中だった。山門の下の地中に水脈があるとのことで、軒が歪むとのこと。
見学会があったので、中に混じって、お話を聞かせていただいた。

そのあと、坂本竜馬がお世話になった方々のお墓参り。竜馬は、自分の親戚みたいな感覚なので、一応お礼を言っとかなくてはと、手を合わせた。

続いて、長府博物館。功山寺の中にある博物館で、ちょうど今回、竜馬に関わる資料の展示をやっていた。
竜馬の直筆の手紙など結構時間をとって読んだ。お竜との間でケンカになったことなどで、謝る
ものなど、竜馬の人間性に触れる思いがした。

高杉晋作は、若いのにずいぶん勉強家だったようだ。27歳8か月で逝く。
信じられない若さで、国を動かした。若者が動くとき国が変わる。

こうして下関観光は終わる。二日目の泊は、息子のアパート。
福岡に行く前に、下関のパン屋で食べログ1位のお店に立ち寄り、パンを買った。

すごく元気のいいお店だった。ポップ、ロックのようなリズムの曲がかかり、それにのって、職人さんが、生地のまるめをしていた。私の課題のハード系カンパーニュなどはなかった。デニッシュの色合いや成形の美しさ、フルーツの多様さ、ピザや惣菜系のパンなどバラエティにあふれ、製造が大変だろうなあと思った。職人さんもたくさんいた。おいいしいが味が濃い。メロンパンのクッキー生地に粉チーズ、中にはカスタードとヨーグルトクリーム。こんな感じで、一工夫二工夫をしているのがわかる。
相当こだわりを持ってパンをつくっている。カレーパンのカレーも自家製。半熟卵が入ったものもあり、ちょっと普通では考えられない手の掛けよう。カレーは、やはり油で揚げている方が味的にはうまい。うちのは焼きカレーパン。ちょっと物足りないかも。

息子のアパートに泊まり、夏休みも3日目。息子のアパートの前に本城公園がある。その公園がとてもいい。立派なジョギングコースがある。一周1.3キロ。
私は、そこで1時間ほどジョギングをした。汗が流れる。毎日のビールを絞り出すかのような。
体が元気になった。そして、最終の目的地、福岡県朝倉市秋月の「月の峠」に向かった。

ここのパン屋も食べログ第一位。ここは、あこ酵母が気に入った社長さんがすべてあこ酵母でパンをつくっている。その社長さんは秋月で、製麺工場や食事処お土産店などたくさんのお店を経営しているとのこと。月の峠も観光バスが入る大きな駐車場があり、観光のコースになっている。
だから、作る量も半端ではないのだろう。一日にカレーパン900個とか。
行ったとき、お客さんがお店にはいなかったが、久留米ナンバーの車が駐車場に10台近く停まっていた。職人さんの車なのだな。
あこ酵母なので、作られたパンのことはよくわかる。だから、有名店のパンがどのようなものなのか試してみたかった。

自分のつくっているパンがどのような位置にあるのか、何が課題なのか、それを冷静に見極めないと進歩はない。そういう意味で、意味のある研修の機会となった。

しかし楽しい3日間だったなあ。