晴れ 残暑厳しいです。昨日は、たくさんのお客様に感謝いたします。パンが足りなくて、ご迷惑おかけしました。昨日は、たくさんのお客様の中に、元サイクリストのダイさんがいらっしゃいました。少しだけご紹介します。

 ダイさんは3年ほど前に突然現れたサイクリストです。多分サイクリスト仲間の中では有名人なんでしょう。というのも、控えめな性格ながら、レースではエイジ別でチャンピオンにもなっている人ですから。私も一時期影響され、彼から教えてもらった「ダンシング」などをして、ヒルクライムに挑戦したりもしました。別府関の江のマルショクからAPUの上の橋までのヒルクライムに何度か挑戦しました。ダイさんはヒルクライムが専門で、20分くらいで多分登り切ってしまうのだと思います。私は50分かかりました。さて、そのサイクリストは、現在、山を登るのではなく木登りに変わりました。一年前に転職し、木こりに。40過ぎてからの転職は、たびたびこのブログにも登場したチヨウさんと同じく、よほどの決意があったのだと思います。ダイさんはちょっと前に来た時に、私が困っていた松の木(これが高くて、日当りを悪くしているので)をいつか切り倒すと言ってました。そう簡単ではないようで、思案していた様子を見受けられましたが。そして、ふらりと昨日現れ「パパ、木を切り倒しに来たで。」と。

 由布岳の前に立つこの松の木。高さは10メートル以上ある。

 猿のように登っていくダイさん。 木のまたにしがみついて、のこでゴシゴシ。

 腕っぷしも太くなったダイさん。労働が体を作るのですね。

 切り倒した幹を小分けに枝払い。

 3本あった幹が1本に。

 ぽっかりと空が広がりました。大したもんだ、すごい。この一年のダイさんの成長が見れた昨日です。

晴れ なんと今日も暑くなりそうです。昨日は、予想以上のお客様で、パンが足りず、ご迷惑をおかけしました。今日は多めに作っています。ご来店お待ちしております。信州より、早めのリンゴの到着。果肉を残した形で、ジャムをたくさん作りました。ジャムデニッシュとアップルジャムパイに使います。お楽しみに。

 本格的には10月からリンゴの季節ですが、8月の終わりころからの早生の品種もあるのですね。採れたてのリンゴです。「さんさ」という品種だそうです。そういえば、大阪で和太鼓・民舞をやっていたころ「さんさ踊り」っていう、とても素敵な民舞がありました。大きな締め太鼓を胸の前に担いで、編み笠をかぶり太鼓をたたきながら踊ります。きっと関係があるのだろうな。

 送られてきた「さんさ」のジャム。半分量でも6瓶ほどできました。「ボケ」がはやいそうで、早めに処理をした方が良いみたいです。

今調べてみました。やはり!岩手県が開発したリンゴです。岩手のさんさ踊りから名前を付けたとのことです。

晴れ また暑くなりそうです。オニパンの夏季休業は終わりました。本日より営業です。別府店もよろしくお願いいたします。

 

 (初めのころのタネカレーパン)

今日より、タネカレーパンがレベルアップいたします。いままでのものは、味はスパイシーでとてもおいしいのですが、フィリングの水分があまりなく、ちょっとぼそぼそした感触。もう少し滑らかでしっとりできないものかと、タネカレーさんに相談しました。

昨日調理して持ってきてくれたカレーフィリングは、今までのものとはずいぶん違ったものになっていました。2種類の試作をしたそうです。一つは「おおばこ」の乾燥粉末。もう一つは小麦を混ぜる。小麦を混ぜると、肉も含めて水分がまとまるようで、うまくいったと言われてました。

カンパーニュも今日からライ麦量を増やしています。黒豆パンも生地に塗る(無塩バター+塩)を有塩バターに変えています。このように、味があるいは食感に気になるところが出てきたら、即、作り方を変えてみるようにしています。ずうっと同じものは、ほとんどありません。

ああ久住高原!畜産農家を訪ねて

 前回の続き。

久住に行ったのは、チヨウさんの家へ荷物を運ぶためと今一つは話題の畜産農家の実態を見学するためだった。チヨウさんが塚原に現れ、そのお世話をするなかで知り合った行政や畜産関係の方を通じて、初めて大分県の畜産農家について話を聞く機会に遭遇。大分県の肉牛市場や畜産農家の話は、興味をそそるものがある。チヨウさんは、竹田市の地域おこし協力隊に就職することになった。その仕事内容は、畜産農家のヘルパーだ。畜産農家は、牛のお世話で、1年365日、家を離れることはできない。仕事を休むこともできない。しかもほとんどの農家が高齢化で状況はより深刻。そこで考え出されたのが、ヘルパー制度。ヘルパー組合に参加し一定の費用を支払うことで、ヘルパーさんをお願いできることに。月に何回かお休みを取り、お茶をしたり小旅行へ行ったりできるようになった。竹田市は北海道に学び、日本でも先進的なヘルパー制度を作り出している。その組合長が前回紹介した植木さんだ。植木さんから資料もいただき、少し勉強させてもらった。ヘルパー制度は実にいい制度だ。なぜこんなことに気が付かなかったのだろう。国にとって大切な農業を守り発展させていくために、働きやすい労働条件は必須の問題なはずだ。朝から晩まで拘束され、それが一年中となったら、だれもあとを継ごうなんて思わない。情熱のみに頼る精神主義では発展できるはずはない。そして、もう一つ大事なことは、儲かるということ。生活ができる儲けが出ないことには、人も集まらない。

現在肉牛の市場は右肩上がりだそうだ。世界的に日本の牛肉は評価が高く、知っての通り、国内でも牛肉は高価なものとなっている。そして、最近も新聞報道されたが、豊後牛のブランド化が進んで、人気も出ている。子牛の場合買取価格は一頭80万から100万くらいの値がつくという。将来性のある仕事となっている。

 

 「100頭牛舎」という呼び方で、100頭が畜産農家の一つの目安みたいになっている。これが普通で、大きなところでは500頭とか。これらの写真は子牛さんたち。思ったのは、とてもかわいく人なつっこい。ストレスなく、かわいがられて育てられているんだ。だから、目が優しい。写真からもわかるように、フンもなく牛舎がきれい。世話が行き届いている。当然なのかくさい匂いがない。

 すごいなあと思ったことがあった。それがこの写真。これは、子牛たちが、ご飯を食べている場所。子牛が近づくと、自動的にえさが出る。食べすぎないのかなと思った。ところが、そうはならないように工夫がされている。子牛の首輪には、それぞれの個体のデーターが登録されてあり、それぞれに食べる量がコンピューターでコントロールされるようになっているというのだ。

 

子牛たちの餌場の裏側はこのような機械が備え付けてある。一日のえさの量が決まっていて、それぞれの子牛が今どれだけ餌を食べているか計算され、一日量まで来ると出ないことになる。なんとも合理的な仕組みだ。食べすぎることもないし、逆に食べる量が少ない子牛もチェックできる。こんな優れた機械・設備があったのだ。かなり前から導入しているという。さらに驚いたのは、畜産農家への支援・補助体制。この機械購入するのに300万円かかるらしいが、9割補助で自分で出したのは30万円だったそうだ。畜産農家は国からも期待されている分野だそうで、補助支援体制も充実しているとのこと。パン屋などは全く期待されてもなく、すべて個人の資金。(笑)

地域おこし協力隊での仕事は、月15日(一日7.5時間)働いて給料は16万8千円。住む家も補償してくれます。3年間の任期。条件は相当いいが、大切なのは姿勢や情熱、将来の目標。きつくてもねばりづよくがんばれないと続かない。

国の将来を見据えて、どこに税金をつぎ込み、事業や研究を進めていくか。心配な事象があちらこちらで散見されるが、畜産農家の分野ではぜひがんばってほしいと思う。チヨウさんや植木さんのおかげで、いろいろと社会勉強をさせていただいた。ありがとうございます。