徐々に天候も回復傾向か。嘘のように、分割機くんの調子がいいです。重たくて、かっこいいスタイルは、まるでBMWのバイクのようです。巡り合った時から、何か懐かしいものを感じていたのはきっとそうだったのでしょう。私にとってこの分割機はバイク同様。今は大型バイクに乗れない年になってしまいましたが(多分乗れる気もしますが)。

 今週の木曜日、福岡の旅行会社の企画で、大分県のパン屋めぐりツアーのコースになっています。福岡の人はパン好きな方が多くて、すぐにバス一台が埋まったとのことです。40代から70代の女性が中心とか。木曜日気合意を入れて対応しなくっちゃ。

今は落ち着いた天候。今後荒れていくのかな。オニパンは通常通り営業中です。昨日は少し暗めなinfo(わたしは暗いというよりもリアルだと・・・)でした。厳しい現実をどう乗り越えていくか…そこんとこが肝心なことで。そういう意味では、問題の分割機、ついに問題解決です。

 これは分割機の刃です。最初からこんな黒い色ではありませんでした。分割機の厄介なところは、分割した後の掃除です。この歯に、生地がついて、掃除しなければ、さらに歯切れが悪くなるというところです。二日掃除せずに分割したら、案の定切れが悪くなりました。ウ~ン、困ったものだ、掃除はメンドクサイのだ。何とかならないものかと思案。その結果思いついたのが、フッ素コーティング。生地を切る道具に四角いスケッパーというものがあります。ほとんどのスケッパーはステンレス製。私はあこ庵で修業した時、社長にテフロン加工のスケッパーをいただきました。これが実に使いやすい。だから、この11年来、それを使用しています。そこで、フッ素コーティングをしてくれる会社を探し、奈良にいい会社を発見し、その社長とお話をすると、これがまた実にいい感じ。他の会社さんともお話ししましたが、奈良の会社で決定。こちらの仕事の状況も考慮してくれて、早急の仕事を決行してくれました。 これが以前の刃です。べたべた生地がくっつきます。フッ素コーティングした刃を装着し、これでうまくいくと3日前の木曜日に生地を分割。と、ところが、それほどうまく分割ができないではありませんか。ショックでした!そんな状況で、昨日のinfoを書いたわけで。しかし、私には、分割がうまくできないほかの原因もあるはずだと、推測していました。それでその対策も講じました。

きっと、刃が下りる際の、生地を切る深さの微調整が出来るのでは。そう考え、この機械を購入した業者に問い合わせました。その業者もとても親切な業者で(オニパンの設備はほとんどそこで購入)メーカーのオシキリ本社に聞いてその調節が出来ることを確認してくれました。そして、昨日の昼にメンテに来てくれました(福岡から)。なあるほど、こういう仕組みか!私も立ち会って、機械の内部を見せてもらいました。

今日の朝、「今日こそうまくいくはずだ!」と、悲壮な確信(?!)の下、生地を分割。な、なんとおぅ~・・・・・・見事に、きれいに、生地が分割されていました!!!

車が一台買える機械なんだから、できなかったでは済ませられません。しかし、分割機の悩みはいろいろと聞こえてきます。掃除が大変だとか、うまく分割できなかったとか・・・。ユーチューブで見ても、このようなものでは、使い勝手悪いよなと思える動画がたくさん出ています。しかし、オニパンで購入したオシキリの分割機は、これからも強い味方になってくれそうです。

 

今日は天気も良さそうですね。昨日、新商品(的)ないちごコッペを販売しました。今までのいちごコッペのバリエーションです。焼き方を変えて、冷たくてもおいしく食べられるようにしました。名前は、「冷製いちごコッペ」。どうです、いい名前でしょう。

 こんな感じ。昨日、別府店でデビュー。持って行った6本はすぐに売れたそうです。もう少しジャムを増やそうと思っています。夏のアイテムとして、お試しください。160円です。

雨がふっています。今日で11年になるオニパンです。朝、ママがちらりとこぼした話が気になっています。お店を続けていると、様々な方とつながります。そして、私の知らなかった世界を垣間見ることもあります。繊細な心、感性があれば、ときとして人のこととはいえ自分まで落ち込むこともあります。11歳を記念する日ではありますが、この雨と同じく、気持ちは晴れやかにはなりません。

 分割機、かっこいいです。しかし、なかなかうまく使いこなせていません。オニパンの11年は、本当に目まぐるしく、忙しく、しかし確実に成長した日々でありました。いつも課題に追いまくられ、どうすればと焦ることも多く、それだからかもしれませんが、問題解決のために努力する日々が、私たちを育ててきたのでしょう。この分割機もいずれは(なんてのんびりかまえてられませんが)解決できるはずです。

世の中、前向きに考えられる人たちばかりではありません。前向きに考えられるのは、ある程度の自由な時間や多少の経済的余裕、なんとかなる体力や健康などを基礎とした前向きな精神力がある人たち。気持ちだけではどうしようもないケースも多々あるでしょう。働けど働けどたまらないお金。くたくたなのに、働かざるを得ない長時間労働。頑張っても、頑張っても見通しの立たない売り上げ。先の見えない日常でただただ働いていても、問題解決のための前向きな発想は生まれてこないでしょう。

時代や社会がそうさせている部分は大きいと私は思っています。自己責任といってすませられる状況だとは思えません。私の周りには、確実に大変な状況の方が増えています。

11歳の誕生日。再度、オニパンの原点を考えます。みんなが輝ける場の創造。社会に物申すだけではなく、身近なところで、励まし高めあえる関係、コミュニティーを目指して。2011年の震災後の精神を今忘れてしまっているかのような感じでもあります。