涙のコスパ

パン屋家業は辛いよね。なにがって?思いを込めてつくったアイテムが、振り向きもされなかった時・・・。U~nn、なんで~?何がだめなの?

まあ、色々と原因はあるだろう。食べてみて美味しければ、リピートがつくはずだし。おいしいか、美味しくないかは、私自身が食べて、ほぼ判断はつく。だいたい美味しくなければ、店頭に出す気になれない。やがて消えていくメニューなのだ。

微妙なおいしさの場合(好き嫌いが分かれる商品)売れるか売れないかは、見た目と値段。例えば、最近販売しているパイナップルデニッシュは、載せているパイナップルの量で売れ行きが変わる。材料費が高い場合、気持ちどうしても少なめな量になる。そうすると、見た目からして貧弱になる。すると購買欲が起きない。売れなきゃ作る手間もあり、意味がない。時間を使って作るのであれば、売れるようにしなきゃね。

世の中、格差の時代。肌で感じる。半数以上のお客様は、価格をしっかり見ている。値段が高い場合、思い切りを後押しするのは、コスト以上の値打ちあるものでなければならない。つまり大量のパイナップルが乗っているとか。

でなければ、それ相応の割安感。200円の商品が並ぶ中、似たような商品が240円では(高っけ~!)と心が叫ぶ。

高いにはそれなりのワケがある。しかし。売れなければ作る意味はない。しかし、こちらとしては、食べてほしい。(どう、おいしいでしょ)と言いたいのだ。

ぐだぐだと書いたが、結論としていくつかの商品を値下げした。この物価高の世で、値段を下げるのは辛いが。これも食べてほしいという願いがあるので、涙のコストパフォーマンス。

カレーパン235円→215円、ココバナーヌ255円→235円、ベーコンエピ315円→265円(前よりも小さくしたと言うこともある)。

エピはグッと売れ行きが良くなった!カレーパンは二日前より値下げ。まだ効果は見えない。ココバナーヌも。

さて、うまくいくかな?