発明と言う言葉を使うには少し大それた感もあり。しかし新発見・新アイデアくらいであればちょっと日常の心持ちや観察眼があれば、いくらでも生まれるなあと思う。それは、私の日曜大工での最大の喜び・悦楽であり(今回の物置拡張活動でもそれを感じながら)、本業のパン作りでも言える。
毎日同じような仕事をしている人が大半の世の中。工場での労働、お店での労働、家庭での家事・・・・ほとんど同じことばかりと嘆くのは大間違い!と断言できる。同じことをしているからこそ、そのことに詳しくなり、いろんなことが見えてくる。そして見方を変えれば、また違うことが分かってくる。そこで、こうすればどうなるだろうと仮説を立てる。そしてそれを実践してみる。結果が出る。その結果から新たなことが分かってくる。
私は、そんなことを繰り返している。パン作りにおいては特に。これは、当たり前のこと。これを10数年繰り返すと、新しい方法や新しい見方がどんどん出てきて、いろんなことに熟達してくるものだ。
私の友人のお母さんはすでに90を超えている。そのお母さんの喜びは畑作り。昔の私なら退屈だなあと思っていた。最近、ママが畑作りに関心を持っていて、野菜やお花を育てることがどんなに楽しいか私に話しかけてくる。夕方畑に出かけ、暗くなっても帰ってこないときもあるくらい。それも、いろんなことを発見し、工夫し、変化を見て、喜びを感じているのだろう。
さて前置きが長くなった。今日はクレセントの成形について。
これは本日のクレセントの成形したもの。あまりうまくいってないが。クレセントの成形はオニパン独自の方法を5~6年前に作り出した。私の修行した「あこ庵」のやり方を、大きく変えて(企業秘密笑)倍速、いやいや3~5倍速のスピードで出来るようになった。感動、感激の新方法!
そして本日も新アイデアが生まれた!
それは、
このメン台を使うとき、木で出来た部分でクレセントの成形をすると、すべってうまく巻ききれないときが出てくる。元スタッフの川野さんは、この木の部分でもとても速くきれいに巻けたが。微妙な手の動かし方があるのだろう。しかし、普通はむずかしい。すべるのだ。そして時々だが、きれいなクープが出来ないときもある。滑らなければ良いのだ。ただそれだけだ。そこを曖昧にして今までやってきた。滑らせない方法を今日考えた。すると、あるある、そんな方法が。
大きなまな板を置いて、成形する生地をそこに乗せればことは終了。なんだ、そんなことだったんだあ!分かればどうってことはないが、それでこれからはちゃんと出来る!アイデアとはそんなものか。しかし、めっちゃうれしい!!!!
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