パワーショベル 修理 反省

休みのたびにパワーショベルに乗っている。これに乗ると何かしら自分が変わってしまう。というか自分の本性が出るのかも。

以前観た映画を思い出す。それは「エイリアン 2」だったっけ。シガニーウィバーという主役の女性が小型エイリアンと対決するシーン。彼女は宇宙船内の修理工作用の機械に乗って戦うわけだ。マジンガーゼットの縮小版。

何かすごい力が発揮され勘違いが起きる。たやすく木々をなぎ倒せる。やり過ぎてしまう。気がつくと、部品が抜け落ち腕がダランと垂れたように動かなくなった。関節の部分がおかしくなるような。

これがパワーショベル。このマシーンの先の部分のピンが抜け落ちた。

これにピンを入れ込むのは素人ではむずすぎる。精密な合わせ方や半端ない重さが大変なのだ。

ほぼ諦めていた。クボタの会社で修理について教えてもらった。部品も購入した。YouTubeも見た。まあ無理だな私には。かなり精密な作業のようだし、大雑把な性格には向いていない。しかし、やってみるしかない。これが出来なければ、作業が続けられない・・・。とほほだ。

パワーショベルを壊した日の無茶ぶりは思い出すだけで底抜けに落ち込む。なんて自分は浅はかなのだと自戒する。重機の怖さを知らない私は夢中で作業する間に無理な倒木も試みた。木が倒れてきて(そんなに太い木でなかったのが幸い)頭を直撃。細い部分が。それでも痛かった。こういうことで大事故が起こるのか。

深く反省しながら、直らないとしても仕方がない、自分への天罰だと言い聞かせつつ、修理を試みる。相棒はマサ君。私が少しずつ重機のアームを動かし微調整。マサ君はハンマーでピンを打ち込む。少し動いていたピンが途中で引っかかる。一ミリでもずれていたら、そこが緩衝し前に進まなくなる。マサ君はハンマーをコンコンと微妙にうちんがらアンバイを調整する。そのうち前に進み出す!おおっ、貫通だ!

黒い部分の中心の太い軸を入れ込んだ。そしてさらにむずかしかったのはその軸と外側の部分に穴が開いていて、そこに長いボルトを入れ込んで外れないようにすること。微調整の結果うまくいく。

修理を通じていろいろと学ぶ。自分のこと、機械のこと。世話をすると愛着が出来る。大切にしようと思う気持ちが生まれる。借り物でもあるこのパワーショベル、大事に使おう。