アップルシナモン

秋から冬の時期、オニパンでの人気商品としてアップルシナモンというデニッシュがあります。リピートが相次ぐこのアイテム、人気の秘密を探ります。

リンゴがパイにマッチするということもあるでしょうが、多分にリンゴのおいしさを引き出す作り方があるのでは。10年近くこの商品を作っていますが、年々作り方も変化・進化しています。リンゴはここ数年、信州から直で購入。品種としてはサンフジが一番合っているようです。

リンゴのシロップ煮を焼いたパイ生地に乗せているように見えますが、実は手が込んでいて、シロップ煮を乗せたうえで、さらにもう一度オーブンでリンゴごと2度焼きしているのです。これを思いついたのは、以前のアップルシナモンは味が今一つだったので、もっとうまくなる方法はないかと考えていて「そうか、焼きリンゴみたいにリンゴを焼いたらうまくなるのでは」と思い付いたわけです。

こんな風にパイ生地に乗せて、もう一度4~5分焼きます。リンゴに蜜がにじみ、果肉も柔らかく透明度を増します。焼きあがって、さらにナパージュをぬります。

届いたリンゴの皮むきから始まり、芯を取り、適当な大きさに切り分け、煮込み作業・・・・という風に、手作りから生まれるアップルシナモンのおいしさ。

自家製・手作りの店「オニパンカフェ」ならではの味なのです。