晴れ 爽やかな日差しが梅の花にふりそそいでいます。一昨日5㌔マラソンに申し込んだ方が今しがた電話をかけてきました。「100メートルほど走ったんですが、心臓がバクバクして足も重くてとても走れない。それで、5㌔のウォーキングに変えてください。5㌔ウォークで優勝を目指します。」私はホッとしました。何度説得しても5㌔走をしたいと言い張るお客様。だって、その方は82歳。危ないので、救急車を待機(笑い)させておかないととまで考えたわけです。今日の電話の際もお話しておきました。「ウォークはタイムも計りません。自然を感じながら楽しく歩くのが目的です。ランにしても同様。」彼は、そうなんですか、来年は練習して5㌔走を目指しますといって電話をおきました。

 今朝の面白い電話のやりとりから、木曜日の夜に観た演劇を思い出しました。疲れ切った体で睡眠するかなあと思っていたわけですが、あにはからんや、大笑いの連発。脚本が山田洋二さん。それを前進座が上演。歌舞伎なども上演する前進座ではありますが、いつ観てもわかりやすく面白い劇をやります。時代は江戸時代。長屋の住人をメインにストーリーが展開。貧しくも明るく、苦労を乗り越えながら日々の暮らしを楽しむ人情物。これを観て家にたどり着くと、ママが同時に観ていたのがBSでの「遥かなる山の呼び声」山田洋二原作。別府と塚原で山田洋二原作の演劇と映画を観ていたことになる。山田洋二さんは人間のとらえ方があたたかく、つらく悲しい人々に寄り添い、そしてラストには必ず一筋の希望を与えてくれる。あるいは、人間って捨てたもんじゃないという感性をほのかに感じさせてくれる。さあ、負けてられないなあ、明日もがんばろう、って気になる。

朝の電話の方、一緒に畑をやっている知人。病気も大変で、普段より心配している。しかし、一番畑も頑張っている。弱気になるどころか、一年一年を真剣に生きてる。ちょっと寅さん的なところが面白いなあ。