動けば壁は越えられる

今年の営業も今日を含め残すところ二日となりました。塚原店は本日よりお休みです。別府店は明日29日が最終です。

さて、年の瀬も押し迫った昨日のお休み、懸案だったスパイスカレーパンのフィリング作りがほぼ完成しました。何度も試作を繰り返しながら、徐々にスパイスの使い方がわかってきました。最近、スパイス講座に参加したり、知人の料理人にお願いしてカレーを作っていただいたりして、グッと理解が進みました。

オニパンの場合、カレーパンのフィリングという前提であり、パン生地に包み易いものでなければ困ります。だから、タマネギと人参のとりあわせがいいかなと。タマネギと人参は時間をかけて炒め甘みを引き出します。そして、トマトもしっかり炒め酸味をできるだけ無くします。

スパイスは、7種類を使って。どれをどの割合でで、味も変わってきます。肉200グラム、タマネギ400グラム、人参200グラム、トマト200グラムの場合スパイスは15グラム~17グラム、塩小さじ2,蜂蜜・醤油少々くらいでいい感じになるな・・・そんなことがわかってきました。

スパイスだけでは旨み・深み・甘み等が出ません。オニパンの以前のカレーはそれなりに美味しかった。その旨みは、ぐつぐつと長時間煮込んで、野菜や肉の旨みが出ていました。煮込み時間が少ないと味の深みが全く違うことを感じていました。だから、今回のスパイスカレーを作る際も、一定の煮込み時間が必要だとは思います。スパイスを入れてから煮込むとスパイスの香りが弱くなる。だから最終の方でスパイスを入れ、カッと炒めるといいかな。

今回のレシピ変更の一番の眼目は、手軽に短時間で出来ることがありました。そのために今まで手間がかかっていたタマネギのみじん切りを便利な道具を使い10分かからず出来るようになりました。その他も改善を試み、材料の下ごしらえを含め3時間で完成というレシピ。

今まで二日間かけて作っていました。そして、朝、カレーパンを作る前にフィリングにガラムマサラを入れて鍋で温め、そして冷凍庫で冷やし生地に包むという面倒なことをしていました。今回のレシピではそれをする必要性もなくなり、時間が短縮。

カレーという自家製フィリング作りをはじめてほぼ16年近く。当初からは想像できないほどに前進しました。自分でカレールーも作れるようになり(今までSBカレーの素等を使ってきました)、スパイスでこんなに美味しいカレーが出来ることも知って・・・カレー作りの壁が低くなり、もうよじ登ることも出来るように。

何でもそうなんだ。やれば、高い壁が低くなり、そして越えられるようになる。問題はやるかどうか。スパイスと友達になった。知れば誰とでも友達になれるよなあ。