折々帳68話

東京の友人に「おい、お前近ごろ元気にしてるんか?折々帳ずっと更新されてないから、心配しとったんやぞ。」と言われた。よく来られる別府のお客様が、前回の「東日本大震災」の記事に触れて、「私、今朝、震災の募金活動に行ってきたのよ。」と仰っていた。近ごろ、しばしば登場した「ドンちゃん」は、結構人気者で、「ドンちゃん、見てきてもいいですか。」と、尋ねるお客様もいる。
折々帳は、塚原高原のオニパンカフェが発信する個人的でローカルな話題ではあるが、ちょっとあたたかな人と人との交流を継続させる手段となっている。なかなか、会えない人も含め、私の方も、色々な人の顔を思い浮かべながら、キーボードに向かう。
朝日新聞の天声人語。忙しくてゆっくり読むこともない。震災が起きて、二度ほど読んだ。そのどちらのものも、私の胸の奥に、グッと入り込んできて、目頭が熱くなった。3.19の文章は、それを書いている方の、ジャーナリストとしての基本を踏まえた、人間としての豊かさや温かさを深く感じさせるものだった。(すごいな~、文章の持つ力!)。文章技術もあるとは思うが、やはりそれを書く人のものの見方や人としての深さ、優しさで違ってくるものだろう。
天声人語はさておき、私の折々帳何回書いたか数えてみた。今回のを入れて67あった。初めて書いた第1話は、私の失敗でどこかに消えていった。内容は、お店ができる前に何度もこの地に訪れた云々というもの。愛車「セロー」の写真をのせたことを憶えている。それを書いたのが、ちょうど2年前の今日ぐらい。2年間で68話。月2~3回のペース。文章を書くのは、脳に良い。最近急速に進行している私の「呆け」のためには、良いリハビリとなるかも。
それにしても、今年はなぜにこんなに寒いのか。今日も、朝方は零下5度。お店はお休みだが、仕事のために木曜日は6時から厨房に入っている。しかしお目当てのパン生地が発酵していなかったので、今朝早くからパソコンに向かっている。この部屋も寒い。
3月24日。早い年には、すでに桜の話題も聞こえる頃。今年吹きすさぶ寒波、悲しみ。
昨年は早くから花をつけた我が家の梅は、咲いた後に降り続けた雪のために、全く実をつけることも知らずに終わってしまった。しかし、今年の梅は、この寒さのおかげか、しっかりしっかり花つぼを準備し、大きく膨らみ、この3日前から見事なお花を開き始めた。せっかく咲いた花。今年は、立派な実を結んでほしい。