今日の話題といったら・・やっぱ15周年だよね

だんだん取り扱いが軽くなる何周年という言葉。3周年は自分にとってとても意味のあるそして喜びのあるアニバーサリーだった。10周年も結構ずっしりきた。それ以降は意識せずに淡々と過ぎていく記念日にしようと思った。みんなに特段知らせずに、すっと過ぎていこう。今年もそんな感じでいたら、大学の後輩からお祝いのメッセージ。結構熱のある文章。さらに義姉よりお花。嬉しかった。憶えてくれてたんだ。

そんな前日の火曜日、いつもより早めの市民検診。朝食抜きなので、例年ママと美味しいものを求めて由布院の街を散策する。

今年はおいしいとお客さまが言ってた有名な宿のランチへ。ところが数年前よりやってないとのこと。残念~!次に普段は敷居が高い某有名なイタリア料理店へ。するとここもランチは金土日のみと張り紙。仕方なしに、「櫟の丘」へ。ちょっと別のものが食べたかったんだけれど。11時開店。ほぼ11時に到着。店内には2組ほどのお客が。このお店のことは以前も紹介したことがある。私が湯布院に来て1~2年目の頃、原っぱカフェで知り合った「やっさん」がオーナー。知り合う前に「櫟の丘」に行ったことがある。特に美味しいとも思えないピザ、床がペコペコする安普請のお店といった印象。やっさんは、私に「休みの水曜日お店に来ないか。いつもそばを打ってるから。」と誘う。本人は、蕎麦屋にするかピザ屋にするか迷って、結局ピザ屋を始めたと言ってた。

しかし、彼はとても行動的で、石や木材や家具や扉などいろんなところからタダでもらったりしてた。刑務所で掘り出し物をもらったとかいって自慢してた。自力でユンボを動かし、工事に励む。年々それは加速し、東アジアなどへも出向き、安いしかも手に入らないようなものを買い付けに。すごいなあと遠目で見てたが、久しぶりに行くと「ええ~っ!!」と思わず声が出てしまう。

今や「櫟の丘」は由布院を代表する人気店に。ピザもおいしい!お店のしつらえがすごい。あのペコペコの床はどっしり・ズッシリの床に。テーブルも柱もインテリアもエクステリアも駐車場もすべてすごい!

平日の火曜日、私たちが入ってしばらくするとどんどん席が埋まっていく。観光客ではない地元の人も多い。帰る12時頃は、まっている客でいっぱい。駐車場もいっぱい。

やっさんは黙々とジーパンスタイルで料理を運んでいた。受付に「やっさん真面目に働いてるやん。」というと笑っていた。

この違いは何だろう。大きな有名店が営業を縮小しているのに、やっさんの「櫟の丘」は、お客であふれている。15周年は、「櫟の丘」で考えさせられるアニバーサリーとなった。