トイレの闘い

昨日はたくさんのお客さまに感謝いたします。塚原に春がやってきた感じです。

話しは変わりますが、オニパン畑の地主園田さんの好意で、空き家を社員寮として使わせていただくことになりました。その社員寮のリフォームのために業者さんが頑張ってくれています。寒~い塚原の気候に対応できるリフォームとして、建具や床の改修を上田家具製作所に依頼しました。丁寧な仕事では定評のある社長ですが、発想力や独創性も持ち味。私も手前味噌ながら、発明力はあると自負してますが、まったく不器用で雑さも併せ持つ。その点社長は丁寧につきる(褒めすぎか)。

家を初見し、作業を構想した社長。建具類を二重にしたりして寒さ対策。これはお手の物。上品な社長はトイレが気になったようだ。簡易水洗でくみ取り式。トイレに換気扇をつけようと考える。持参した工具で壁に穴あけの作業をスタート。

私が様子を見に行くと、社長は「工具の刃がやられた~」と若干落ち込んでいる。刃が立たない状態。この作業は専門外。それなりの道具が必要なのだろう。はじめての壁の穴開けのようだ。どうしたものか・・・コンクリート用のドリルを私の家から持ってきたが、太すぎて無理のようだ。待てよ、こういうときには・・・トミさんに頼もう!と電話。早速やってきたトミさん。

立たない刃のドリルで、再度挑戦。そして見事モルタルの手前まで貫通!連戦錬磨のトミさん。あらゆる状況での判断と解決力には毎度脱帽です。経験からくる知恵なんですね。

かっこよく去って行くトミさんを後にして、社長の闘いは続きます。固~いモルタルを相手にグラインダーで穴開け作業。見てると石をノミで削るような彫刻みたいに・・・。持ってきたグラインダーの刃がすり減り小っちゃく。さらに付け替えた刃で削り続ける社長。

上品だけど粘り強いな~。芸術家の執念をみるような。日が暮れかかった頃にようやく完成。そして塩ビ管を取り付ける。

見ていて私もいろいろと勉強になりました。専門業者であればコツも道具もあるからもっとスムーズにできるのでしょうが、社長はなんせ初心者。しかし、見事やりきりました。このトイレを使う従業員さんへの思いを想像できる社長の心が、この闘いへの原動力なんですね。ありがとうございます。