楠どら 住民反対運動!

Info(或いは折々帳)を愛してやまない読者であれば、「楠どら」といえば日本一のどら焼きだとご存じかも。私が愛してやまないどら焼き。その餡子はおいしすぎて、オニパンの餡子作りにも影響を与えたとか。いろいろ書いた覚えがあります。

その楠どらが大阪から送られてきました。義理の姉が気を利かせて私のために贈ってくれたものだと思います。

私が大阪時代勤めていた職場の近くに(門真市)あったお菓子屋さん「まむ多」の商品です。門真市は茨田(まんだ)の堤(つつみ)が歴史的遺物で有名。古代に造られた堤防のことです。その堤防を強化するためにクスノキが植えられていました。あちらこちらに大きなクスノキがあります。茨田というのは当時の地名でそこからお店の名前をとったのです。お店の社長と親しかった私は、楠どらが生まれたきっかけも教えていただきました。以前はお菓子屋ではなく焼き鳥屋かなにかだったとか、まんじゅうを作り始めて、どら焼きも。一生懸命研究して作っていたのでしょう。あるとき配合を間違えて作ったものが、おいしい!ということで。失敗から生まれたのがこの「楠どら」でした。

お店のある萱島(かやしま)が、道路拡張工事でお店が立ち退くことに。大和田という同じ京阪電車沿いの場所へ。しかし、よほど地域住民から愛されていたのでしょう、反対運動が起きたとのこと。普通メガソーラーじゃあありませんが、建設されると言うことで反対運動が起きるのが常道。まむ多の場合立ち退きで反対運動が。こりゃあすごいこと。そのおかげで、小さなお店に作り替えて存続することに。オニパンもそんな風に愛されてやまないお店になれればいいなあ。