移動販売の旅

昨日で4月からスタートした移動販売の2週目が終了しました。安堵と疲れが押し寄せてきます。パン製造、販売において、今まで日曜日が一番大変な日であり、緊張感をもって仕事をしていました。しかし、移動販売が始まると、逆に日曜日がとても楽な日だと感じるようになりました。移動販売の売り場というお店を一軒と数えると、3店舗のうち一番売り上げを頑張っているお店が移動販売のお店と言えるからです。これは、ずっと続くわけではないでしょうし、観光シーズンに入ると塚原がとても忙しくなることははっきりしているわけですが。ともかく、毎日イベントに出店しているような状況が続いているのです。スタッフの出勤時刻は早くしてるし、それでいて帰りも遅くなっている。これは目指す方向と逆になっている。今までの人生であの若いころの超ハードな状態と同じような。精神的な苦痛はもちろん少ないので、鬱にはならないと思いますが。しかし、体がついていかないことははっきりしている!

そんな最終日の昨日、帰りの道を間違えて(いつも間違えていますが)、とてもきれいな宇佐の小麦畑に遭遇しました。

車を止めて、景色に見とれました。移動販売は大分県のオニパンから車で1時間以内の場所でやっています。9か所で。その移動販売場所へ行くまでに、いろんな景観や建物、お店、自然に触れ合うことができます。いつも狭い工房の中で一日を過ごすことから考えると、実に素敵な旅をしている気分になります。

近づいてみると、もう高く伸びた小麦たちが穂を出しています。うちの小麦に比べるとずいぶんスマートなスタイル。上品な小麦たち。きっと中力粉のチクゴイズミなのかな。

心安らぐ移動販売の旅の一コマ。