このひと月、大分百山のうち、4山を制覇した。仕事の面で、いろいろと課題も山積している状況ではあったが、とりあえずゴールデンウィーク、コモレビカフェなどの一年で一番激しい期間を切り抜けたこともあり、体力づくりとストレス解消のため、せっせと山行を敢行した。詳しくはかけないが、参考までに表面を舐めるように記録する。
疲れた体のリフレッシュ・メンテナンスは、ゆるい運動とフレッシュな環境が良いと若いころに知った。近場で探すと、豊後森の大岩扇山(おおがんせんざん)があった。自衛隊の演習場である日出生台に続く、玖珠側の山だ。玖珠にはメサという台形の形をした山が多くある。溶岩台地とのこと。メサを初めて見たときUFOの着陸場かと思った。不思議な形で、神秘的でさえある。有名な万年山(はねやま)や切株山(きりかぶやま)もそうだ。日出生台の横を通る県道をまっすぐ道なりに進んでいった。初めての道。のどかでたくさんの牛たちが放牧されている。5月17日12時過ぎに登山口に到着。そうきつくもない整った道を歩いていくとまず目に入ってきたのは「涙石」。
上に上ると、森町の景色が。森町は昔、久留島氏の城下町で、参勤交代のときこの岩に上って、故郷の町を眺め涙したとのこと。参勤交代も(以前、日出の七つ石山のことで折々帳にも書いたが)最終は日出の豊岡に出て、江戸に向かったそうだ。この道は山を越え由布岳の北側を通り日出へと続いていた。だから、そんなに急坂もなく大岩扇山の頂上まで登山口から小一時間で到着。途中、昔の雰囲気がのこる八丁坂などもある。
メサの頂上台地は平べったいですねえ。
続いて、5月23日。倉木山へ。湯布院に来た頃(9年前ぐらいか)一度登ったことがある。その時は、あんまりぴんと来なかった。今回あまり乗り気ではなかったが、スタッフの川野さんも腰痛メンテで行くというので、ママと3人で行く。行ってよかった!倉木山は良い山でした。
登山口。心地よい空気(時期もあるかもしれませんが)、森林浴を兼ねながら、しっかり整備された山道を。それなりに途中の景色も見えつつ、山麗コースは快適。途中分かれ道があり、「急登コース」とあった。少し気になりながら、快適山麗コースで頂上へ。
倉木山は良い山でした。そして、下山は気になった「急登コース」を下ることに。写真を撮っていないが、かなり続く藪。背丈ぐらいの藪を漕ぎながら進む。時々、出っ張った石もありつまづきそうになる。そして藪を抜けると、例の急登。言い換えれば激坂。一歩間違えば、転落。こけたらおしまい。結構長い激坂に、足が棒のように。景色なんて何もない。倉木山は、コースを間違えると、全く「ダメな山」でした。
5月30日。由布市周辺の山として登ってないのが雨乞岳(あまごいだけ)。この山は、倉木山への道をさらに突き進んでいくと(倉木山登山口からさらに5キロほど先か)ある。
こんな山道(林道)を進んでいくと、取りつきに出会う。注意してないとうっかり見落としてしまいそうだ。道路の脇に小さなオレンジの標識が。
ここから山の中へ。さあがんばるぞと思ったら20分ほどのぼると、尾根道へ。左に道をとって、20分も歩いただろうか、そこに雨乞岳の頂上が。
眺望も今一つで。雨乞三山といわれる城ヶ岳、倉木山、雨乞岳三つとも登ったが、一番物足りない山だった。
そして、今日、6月14日、ついに、ついに、あの、恐げな山、熊群山に行くことに。この山行にはママは同伴せず。ママはミヤマキリシマを見に、オニパンのお客様の若い子と扇が鼻・星生山へ。私は、やさしき助っ人上田家具製作所のオーナーと。熊群山は危ない山と聞いているので、滑落とかした時に家族に連絡をしてもらわないと困るので同伴してもらった。もし上田さんがえらいことになったら、奥様に申し訳が立たないのだが・・・。
だいたいがこの石段、石段っていうものじゃあないと思うんだけど・・・。ずーっとロープがあって、そのロープをもって上がらないと、下手をして足滑らせると、大変なことになる。人生で一番重くなっている私にとって、息を切らせるのにものの3分もかからなかった。「鬼のつくった99の石段」だって。どこかで聞いたような。「オニがつくった99塚」が塚原。日本中にあるのかなあ。でも、この石段は99以上あるぞ。そう感じた。これが終わって熊群神社上宮にたどり着くと・・・またもや出てきたのが、本物の崖。
これはないでしょ。まあ、若者の上田さんは楽しげに登ってるけれど、私はなんせ人生最大の重さなので、ちょっときつい。パン屋で鍛えている上腕部があるので、腕で登っていく感じかな。しかし、足場がしっかりしていないので、冬や雨降りの後などは無理だ。息が慣れてくると、楽しくなってくるやんちゃな自分も感じたが。
途中一か所展望のきく場所が。石祠(いしほこ)がある所。由布岳がきれいに!
登りきると、そこに待っているのは天国的な広場。平坦だけで幸せを感じられる。人生厳しいことが続くと、平凡な生活こそ幸せだと・・・平坦は天国だ。そして、どこが山頂なのかは全く分かりにくいメサの頂上部。表示があるのでそうなのかという頂上。木で囲われているから展望はなし。
そして、昼ごはんは、例の展望の良い石祠で。愛妻弁当です。
この辺りは、秋のころ黄葉するそうで、また来てみたい。熊群山はこのひと月で登った山の中で最も存在感のある山だった。期待を裏切らず、私の自信を培ってくれた。次は、あの、もっと怖げなのこぎり山だ~。減量せねば。
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