八年目の6月28日がやって来た。年を取ると一年が本当に早い。7周年よりこの一年間、振り返るとやはり前進している。変な書き方だが、7周年の折々帳を読み返すと、その前年からの前進面が書かれていた。「努力すれば、必ず進歩がある」という言葉はやはり当たっているなあ。
7年目からの一年間は、オニパンの質的な変化があった。今まで蓄積してきたものが、新たな質へと転化した。
オニパンの質的な変化をまとめたのが、このリーフレット。このリーフの表紙に書かれている言葉『「自家製」へのこだわりに おいしさと愛が 込められています」とある。この言葉に8年のオニパンが集約されていると思う。
オニパンの経営の体制がママ、マスター、二人の従業員さん(清家さん・坂口君)、別府店(塩手さん・若林さん)と整い、皆さんまじめで前向きに頑張ってくれている。技術も上達し、仕事も慣れてきた。そういうお店運営の基盤が安定してきた(経営面はまだまだですが)中、次に浮上してきた課題が、質的な面。オニパンにとって何が大切なものか、と考えた。そしてたどり着いた答えが「自家製へのこだわり」だった。
カレー、餡子、カスタード、デニッシュのフルーツのコンポート、ジャム、ポテト、ベーコン、黒豆、メロンパンのクッキー生地・・・など手作りをしている。ずいぶん手作りの種類も広がってきた。作り方も絶えず変えて、よりおいしいものを目指している。いわゆる普通の主婦感覚。自分で食べるものはよりおいしく作りたいのが主婦。レシピはどんどん変化する。
8年目の一年間はそれにとどまらなかった。それは、ソノダハッピーファーム(近くで農地を借りて農園を運営している)での野菜作りが始まったからだ。玉ねぎ、サツマイモ、ジャガイモ、小麦、果樹(イチジク、リンゴ、ブドウ)などに取り組んでいる。昨年イチジクのコンポートを初めてやってみたが、とてもおいしかった。買うととても高い。当然デニッシュの価格に反映する。安くおいしいイチジクが手に入ったらと強く思った。リンゴも高い!塚原でリンゴが取れたら夢も加わる。一石二鳥!それで、果樹も取り組もうと計画。
左写真(白イチジク) 右写真(サン津軽)
小麦は岩手県農産物改良種苗センターより「ゆきちから」と「銀河のちから」の種を購入し12月に種まきをする。しかし、一月後にシカに食べられる。ショック大きすぎだった。けれど、その後も少しづつ、育った小麦たち。このほど実をつけた。
これは「銀河のちから」
これは「ゆきちから」 刈り入れ・脱穀・製粉が課題。
そして、赤鶏購入。可愛い娘たち。3姉妹。たくさん卵を産みだしたら、カスタードの材料として使える。
これらオニパンのオリジナリティーが、これからの9年目に根付けるように努力するのが目標になるかな。畑については、抜本的な害獣対策が必要となる。9月頃に5千坪の農地を鉄柵で囲う計画をしている。てーへんだ~!!9年目の活動として必要になることは、健康と時間と経費。サポーターを考えないと難しいなあ。
6月28日の夜、ささやかなお祝い会をママと二人で。行きつけのラーメン天国さんで。
帰って、お祝いにいただいた「塚原 鬼ぱん」という名前の純米酒をロックで飲む。
9年目の夢が心地よく広がっていく。この間の地震の支援を含めて、たくさんの皆様の支えでここまでやって来れた。ママ、スタッフのみんなで、誠実に仕事をやっていきたい。
営業時間 11:30〜16:00
定休日 火・水・木(※木は予約販売受取のみ)
(※祝祭日は営業します)