今年の暑い(熱い)夏休み(8/19~8/23)

暑さが歴史的になってきた。ここ塚原でさえ、夜暑くて首元に汗が出た。
暑い夏にふさわしい夏休みにせねばと、今年は一人でバイクツーリングを企画。
ママは?ママは、一人で長崎平戸へ。
わずか一泊の小旅行だが、今年はお互い一人で旅を満喫しようということになった。
私はほとんど、ママの企画に乗ることにしてきた。
40才のころ、私の企画で家族4人北海道旅行をしたことがあった。一週間余りの旅の行程を私が考え、車で移動し、観光をすることに。ところがよくばりで盛り沢山なスケジュールで、毎日旅館に着くのが夜の8時から遅いときは10時となり、家族みんなはかんかんに怒りまくりの状態に。
それ以降、私は旅と聞くと、黙ってママに従ってきた。

久しぶりだ。一人旅行といえば、40代後半、大型バイクで信州乗鞍高原へツーリングに出かけたことが思い返される。ちょっと若返って、今回はやまなみハイウェイを通り、熊本の小国、杖立温泉へバイクで行ってみよう。


ここに来ると、必ず車を止めたくなる。
飯田高原。この道の正面が硫黄岳。左が三股山。右が星生山(ほっしょうざん)

ここをバイクで通るのは、五年前、娘、息子と3人でバイクツーリングをして以来。
思い出にひたってしまう。

ビュンビュンバイクで走る。調子がいい我が愛車セロー250。3年前に購入して長旅は初めて。パン屋になるまでは、絶えずバイクに乗ってきたバイク人間だった。18歳から53歳まで。パン屋になってパタリとそれは途絶えた。しかし、今、復活!
うう~きんもちイイ~!!!
あっという間に、牧ノ戸高原、黒川温泉を過ぎ、小国へ。
そこで、以前より親交のある「そらいろのたね」さんへ。
そらいろさんはパン屋を始めて16年になるという。


ここのパン屋は、すべて自己流的な感じ。
建物自体、ご主人が建てた。奥さんは若くてとても素敵。若いといっても、私より若いって感じ。気さくで、何でも気兼ねなくお話しできる。
ベーコンとかも、自家製だった。
いろいろと工夫してつくっている。
今回も楽しいひと時を提供していただいた。

さて、話を先に進めよう。いろいろあった夏休み。ゆっくりしてはいられない。文章は短めに。
写真を多用して行こう。


「そらいろのたね」を出て、杖立温泉へいく途中、北里村を通過。
そこで、「北里柴三郎記念館」の表示を見かける。
まさか!そうなのだ、あの偉大な細菌学者の北里柴三郎はこの小国、北里村出身なのだ。
一応、菌を扱う者として、かねてより尊敬しお慕いしてきた北里先生のことをより深く知ろうと、記念館へ立ち寄る。

胸像の向こうに見えるのが、小国の誇り、涌蓋山(わいたさん)。

北里記念館でビデオを観たり、資料を読んだりして1時間、その後40分ほどバイクに乗って、杖立温泉へ到着した。

山里の秘湯的なイメージで想像していた杖立だったが、幹線道路沿いの杖立川に沿って、温泉宿が立ち並び山里深くっていう感じではなかった。
しかし、川の両側と奥は山で、三方を山で囲まれてはいる。
昔は歓楽街的な温泉地でもあったとは書かれていたが、今は結構静かで、人もあまり多くはなさそう。

結構お安い宿をさがし(いつものことだが)
気楽な一人旅を楽しむ。
杖立温泉の良かったこと。
①まずは泉質。メタケイ酸が多く含まれ、肌がしっとり。
②続いて、温度が高いことから、蒸気を使った「蒸し風呂」が各旅館にあるということ。
③静か。

左より、旅館のお風呂、その奥にある蒸し風呂、そして一人楽しんだ夕餉のごちそう。
一人旅は、いいよね。静かで、自分と向き合える。
ただ残念だったのは、部屋が蒸し暑くて、エアコンを入れると、その音がうるさすぎた。
そこで、窓を開けた。すると12時近くまで向かいのホテル(私が泊まった安宿とは違う大き目な宿)のお風呂掃除の音が夜中までしていた。
結局、あんまし眠れなかった。
これって、以前宮崎にパン修行に行った時の格安ホテルのお部屋と同じではないか。
ケチるっていうことはこういうことなのだ。まったく学習されていない自分の貧乏性がここでもでてきたわけだ。

まあいい。一人旅を満喫しているのだと、自分を慰める。


左は、旅館を後にして、立ち寄った、小国の道の駅みたいな「ぴらみっと」というお土産店。
小国町の売りは「ジャージー牛」のミルクやソフトクリーム。
このソフトは確かにうまかった。味が濃くて!
また食べてみたい。
でもきっと、牛乳だけのうまさではなくて、作り方もあるのではないのかな。


さあ、どんどん行きます。次に立ち寄ったのは、今、小国で一番注目されているという名所。「鍋なんとかの滝」
この滝はちょっと珍しい滝。
何がって、滝の裏を通れるから。
暑い夏には、これはいい!
涼しくて涼しくて。みなさん、滝の裏側から記念写真をパチパチとっていた。


私もついでに撮っていただきました。


やまなみハイウェイの帰路途上、以前より心に引っかかっていた秘湯「赤川温泉」に立ち寄ることに。

温泉の写真をとれなかったのが、残念だが、
まさに秘湯。というより、温泉の質が普通でなかった。源泉は白く冷たい(温かいお湯もある)。匂い、肌触りも特異。
疲れた体に心地よい。

宿も兼ねてるし、ここから九重登山ができるので、次回は泊まりたいなと思った。

バイクツーリングと温泉三昧の一人旅。こうして、夏休み前半は終了に。

そして、夏休み後半。後半のメインイベントは、大阪よりやってきた7人のメンバーとの合同自主トレ。
この話が舞い込んできてから、実は私は憂鬱な日々を送ってきた。
以前所属していた「太鼓サークルどっこい」が来年30周年記念公演を開催することになった。
それで、サークルOBの演目も設定し出演することに。
私としては、長年活動してきた愛すべくサークルなのだから、ゴールデンウィークというパン屋にとっては大忙しの日でも、公演に駆け付けようとは思っていた。しかし、舞台の演目に参加するなど考えもしなかった。
ところが、踊り好きのホッタチャン(現在この方はれっきとした学校の校長さんである)が、「日浦さん夏休みに塚原に遊びに行くよ。そして、みんなで傘踊りの練習をするからな。」と脅迫めいたメールを送ってきたのだ。
忙しい合間を縫って、二日間、私の踊りの指導のためわざわざ大阪からやってくる七人の方々。ちょっとありえない展開だ。
夜中の9時に大阪を出たそうだ。それから徹夜で高速を飛ばして湯布院へ朝6時着。
朝早すぎるからと遠慮して7時ごろ℡してきた。
7人のうち3名は60代中盤。
すごい。青春だなあ。
このメンバーさらにすごいのは、9時から自主トレを本気でスタートさせ、3時間休むことなく練習をしたことだ。
私も必死だった。汗みどろ。

しかし不思議なものだ、あれだけうっとおしかった自主トレだったのに、汗をかき、踊りが体になじんでくると、(もっともっと)と体が要求してくる。
楽しい3時間だった。若いころ、こんな素敵な仲間たちとともに活動してきたことを忘れかけていた。踊りの素晴らしさと、かけがえのない仲間たち。楽しく、ちょっときつかった夏休み後半だった。