12月10日(土)のOBSラジオ「ゆふばん!」に、オニパンカフェがオンエアーせれた。
収録は11月28日(月)。パーソナリティーの齊藤真歩子さんとディレクターの上原葉子さんがお店に来られた。若い二人はとても感じのよい方で、明るく元気、そして気遣いのできる人たち。お話をしていてこちらも浮き浮きと楽しい気分にさせられた。テレビの取材は二度ほど経験したが、今回は、筋書きをつくり、進めていく。確かに、映像が見えない分、聞き手の想像力を高めていくためには、演劇のシナリオのような、せりふが必要となって来るわけだ。一味違うものに仕立てていく。
音を取りながら、ディレクターの上原さんが、「そこは、こうしよう」などと意見を入れる。すると、齊藤さんが、やり直す。私の方に齊藤さんが話しかける。私が答える。その次に一瞬、間(ま)ができる。その間(ま)に、私は何か言った方が良いのかどうか迷う。0.何秒かの時間が、私の何とかいうホルモンを抽出させ、急激に頭や顔を熱くさせる。声が少しかすれ、喉が渇きだす。若い時の、演劇をやっていた頃をふと思い出した。久しぶりの緊張感。いい年のおじさんでも、まだまだ、枯れてはいないのだ。
齊藤さんは、とてもパワーがあり、生き生きとしている女性だ。そして、口から出る言葉が実感としてだされ、軽く薄っぺらい表現とは違うものを感じさせる。巧みとは言えないにしても、誠実で真っ直ぐな感性から出されるので、聞いていて心地よい。彼女の一生懸命な生き方がまぶしく感じられる。
「ゆふばん!」での、収録の内容はお店の商品を宣伝するだけではなかった。むしろ話の中心は、なぜ「オニパンカフェ」という店名をつけたのか、そしてそのことから、どんなお店を目指しているのか、という話になっていった。
それは、今までの取材にない、私にとっては原点的なものだった。
忙しさにかまけて、あるいは仕事の多重さにつぶされそうになって、ともすれば忘れてしまいそうになる、マスターとママの大切な思い。
「ゆふばん!」の放送を聞いたのは、実はこれが初めて。12月10日。聞いていて、本当にありがたかった。気持ちが、すーっとして、背筋がピンとなった。おいしいパンを塚原でつくろうと思ったのは、私たちがこの塚原で癒せてもらった人間らしいもの、その輝きを、他の人たちにも伝えたかったから。こんなに、はっきりと、マスコミ取材でいったことはなかったし、そういう流れになったこともなかった。ディレクターの上原さんやパーソナリティーの齊藤さんのお陰でしょうね。心からお礼を申し上げます。
塚原での第一歩。自分たちでログハウスを建てようと、工事を始めた頃の写真です。まだちっと若いママとマスター。この写真、「原点」と名前を付けています。
齊藤真歩子さん。彼女は、以前にもオニパンカフェにきたことがありました。飾らない人柄で、とてもフレンドリーな方です。
この日も、たくさんのパンを買って帰られました。
「あの~、拾ったという鹿の角はどこにあるんですか?」という、彼女の質問に、私もびっくりしました。随分以前の折々帳に書いた、「鹿の角」のことを、読んでくれていて、取材に来た時に、お店の中を探していたそうです。オニパンのホームページも見てくれているとは…ありがとうございます。
営業時間 11:30〜16:00
定休日 火・水・木(※木は予約販売受取のみ)
(※祝祭日は営業します)