初盆・庭入り

今年のお盆は人生初体験のそれとなった。昨日実家へ向かい弔問客、お寺さんへの対応をする。一応ネットで学習。この時代、手軽なネット学習が常態化している感じだ。10時から17時までの接待。こういうときは、親戚との距離も縮まり、親交も深まる。この年になると、親戚の良さを感じる。17時まで実家にいて、別府店に立ち寄り、売れ残りのパンやキャッシュボックスを持って、塚原へ戻る。

さて、ここからも初めての体験が続く。塚原に古くから伝わる「庭入り」という行事への参加。塚原では、亡くなった人がいる初盆の家へ村の衆がお参りをする習わしがある。傘鉾、笛、太鼓、鉦と口上で亡くなった方を弔い、遺族の人の悲しみをいたわる行事だ。

夕暮れ時、提灯を待った人たちと笛を奏でながらの村人衆が初盆家の庭に入っていく。

生け垣に遮られて全体像が見えてないが、一番前には口上を唱える人が20分ほど演ずる。一節唱えるたびに太鼓と鉦が鳴り響く。その繰り返しが続き、静かな宵の闇に流れ溶け込んでいく。家の中では、正装した家族の方々がそれを聞き、大きな提灯が光り輝いている。

庭入りを終え村の衆が笛を鳴らせながら退場していく。今年は一軒のみだった。例年2~3軒はあるとのことだが、コロナの関係もあり4年ぶりの「庭入り」だったとのこと。村の衆も気合いと緊張をもって演じていることが私にも伝わってきた。この後、塚原小グラウンドに移動し、供養盆踊り大会が行われた。私も最初から終わりまで初めての盆踊りを楽しんだ。帰りの自転車、転んでしまったが、怪我はない。疲れが出た。

流石に別府のマンションには「庭入り」はしてもらえない。親父には親父の規模で、供養をしよう。