旅立ちの季節

3月と言えば4月前。日本は4月が一年の始まりっていうのが、実感。入学式、入社式、新しい部署や人事など・・・。オニパンカフェも4月を前に心と仕事の準備を始めている。
でも、その前にやはり3月。3月は何となく別れも含め、ちょっと哀愁が香る季節でもある。
2月から3月の2カ月、オニパンを支えてくれためいちゃんが京都へ戻る。めいちゃんは、突然降ってわいたかのように、オニパンに現れ、持ち前の器用さとまじめさで仕事を身につけ、救世主としての役割を果たしてくれた。のんびり屋のマスターとママは、もしめいちゃんが現れなかったら、オニパンがどうなっていたかを想像していたのだろうか(他人事のように言っていいの)。
まあ、今までも何とかなってきたのだから、何とかなったのだろうが、それにしても助かった助かった。
でもそれだけではなかった。めいちゃんは、とてもさわやかな、清々しい風をオニパンに運んできた。オニパン最終日の3月22日、とても忙しい一日をどうにかクリアーして、仕事をやり遂げ、別れるときのこと。めいちゃんは「この2カ月、どうもありがとうございました!」と言って、ママに駆けより、手を握り別れのあいさつをする。それを見ていた私は、思わず感動。私は、心が多少屈折しているのか、シャイなのか、決して、そんな態度はとらない。でも、ピュアなめいちゃんの心に思わず打たれた。そして、なんと、私の方へ駆け寄って来る。「ええ、まさか」。どうしようと考える暇も与えず、「マスター、どうもありがとう!」と私の手を強く握って、別れのあいさつ。私は、何か、しぼんで、へなへなするような感じで「ああ、ごく、御苦労さん」と答えた。
めいちゃんと次の日、一緒に昼食をレ・ビラージュ(塚原のみるく村)で食べることにした。
レ・ビラージュは、オニパンの食パンを出すフレンチレストラン。それも楽しみにしつつ、ママとめいちゃんと3人で3種の違ったメニューを注文した。
ここで、レ・ビラージュの宣伝を。
ビーフシチュー、と言えば、シチューたっぷりなのかと思いきや、しっかりとしたビーフがお皿に。それと我がオニパンの食パンがとてもマッチするお味だった。レ・ビラージュの食パンは、無塩バターを塗って食べる。全く主張しないパンの味が、お肉のうまみを引き出してくれる。

この写真は、ビーフシチューではありません。
豊後牛のフィレ肉ステーキ。ここのランチでは、みるく村特製のアイスクリームがついています。これがまた、とてもおいしい!
ちなみにおすすめのビーフシチューのランチは、オニパンの食パンとスープ・アイス・コーヒー付きで1890円です。

 さて、楽しくておいしいお食事会が終わり別れるとき、めいちゃんが小袋を手渡してくれた。帰って、その中身を見るとおいしそうな手作りのチーズケーキ。そして、お手紙と絵が。手紙にはとてもありがたい言葉が記されていた。絵がとても素敵で、オニパンのパンフレットにでも載せようかと思うくらい、めいちゃんの心がこもった作品だった。
ひとに対してこのような心づかいができる人は、きっとまた、ひとから愛される人となることだろうなあ。
めいちゃんの旅立ちは、4月からの彼女の新しい生活が想像できるような、暖かなものを、私たちに残してくれた。

めいちゃん、がんばってね。