パン屋の小道具

14年もパン屋をやっていると、必要な道具(作業をするための)をそれなりに作ってしまう。市販されているものは限りがあり、こんなものがあればいいなあと思うと、考え工夫して作る。それはとても楽しい時間でもある。そして、経費もかからない。市販のものはとにかく高い。

オニパンの工房にある手作りのものはたくさんある。以前その特集を組んだこともあったっけ。この休みの日に以前から川野さんに言われていた食パンを移動するためのトレイみたいなものをやっと作ることが出来た。これまでは、コンパネを40~50センチに切った板をトレイにしていたが、経年劣化でささくれが出てきた。もう一年近く前から言われていたのに・・・。

硬化しやすい接着剤みたいなものを塗ったらどうかとネットで調べて取り寄せてみた。説明書きを読んでいたら、どうも危ないものらしい。食品を扱うものに使うには向いてなさそう。それで諦め、ナフコに立ち寄る機会があったので木材資材館で見ていると・・・おお、使えそう!な材料をみっけ。いつもは近くのコメリで材料探し。コメリはあまり木材系は置いていない。ナフコはまだ豊富。ヒロセも少ないよね。

これが出来た作品。なんじゃあ。スノコではないかいかって?私の貧相な頭ではこれくらいしか思い浮かばなかった。作り方も下手くそで、見ると板の張り方の感覚がばらばら。上田家具製作所の社長に言わせれば、「一枚目を取り付けたら細い板を添えて次の一枚をまた取り付ける。そうすれば等間隔になる。」と言ってた。なるほど、そうするのか。台になる4本の細木がけっこうしっかりしていた。だから、その辺で売っているちゃちなスノコとは全く違う上物だ。え、なんだって、釘が片方しか打ってないじゃないかって(片方を打っていたら、しっかりしたのでやめちゃった)。大丈夫、裏にはしっかり木工用ボンドをぬってるから。

川野さんに持っていただいて記念撮影。こんな風に使います。いままでのコンパネのやつは、食パン4本載せるのが厳しかったんだけれど、今回はしっかり載せることが出来ます。うれしいねえ!