明けましておめでとうございます。息長く続くための一年に!おいしいと笑顔が増える一年に!若くはないマスターとママだからこそ、経験と知恵で勝負の年に!№194

 半年ぶりの折々帳。文章が書けるか心配なほどに、脳の回転と記憶力が減退中。歳が原因という面もあるだろうが、日ごろの生活態度が最も老化に寄与していると思う。眠れない日が続き(特に悩みがあるわけでもないが)マイスリーという導眠剤を常用するようになった。これは、少し危険な薬だと最近知るようになる。お酒を40代のころより毎晩飲み続けている。これも、眠りの浅さの原因のようだ。パン屋の朝は早い。眠れないと、体が参ってしまうという強迫観念から、マイスリーを常用するようになっていた。

腰が痛い!足がつる!目が疲れ、視力が極端に悪くなる夕方。胃が重たく、少し多めに食べると、しんどくなる。大好きな豚骨ラーメンを食べると、胃が石のようにしんどくなる。もう5年くらい前からあきらめた。両手親指は付け根部分が痛く、もう7~8年ず~っと治ってない。頭の毛が薄くなっている。腹回りが太くなっている。もう嫌だ!こんなはずじゃあなかった!!

相次ぐ知人、友人の死。60代は多い気がする。それを乗り越えても、70代半ばでの死。がんが多い。つい、一昨日も、大阪の尊敬する先輩ががんで亡くなった。悲しみに耐えない。

歳を取るというのは、死と向かい合い、体の変化と向かい合い、「よいしょ」といちいち声を出しながら暮らすということなのか。いよいよ実感である。

「夢半ば」で亡くなるみたいな表現で、突然の死を無念視することはよくあるが、最近は、それは当たり前のことで、いいんじゃないかなと思う。「目標達成したぜ!」みたいな終わり方ってあるのかな。頭がぼけてない限り、夢(目標)を追い求め、その時々の達成段階で満足や充実を感じながら、生きていくしかないのだし、それで十分だと思う。いや、そういう生き方ができていればどんなにか幸せなことかと思う。

そう考えると、突然の死も、余命期限を意識しながらの死も、それほど悲しいことではないのかも。

新年に向けて、年末より、新たな取り組みを開始している。

生きる限りにおいて、ぼけてはいけない。というか、ぼけない努力をしないといけない。よって、マイスリーはやめた!眠れなくていい!ぼけるよりましだ。そして、お酒も週に3日は飲まない。すでに実践を初めている。すると、眠りが深くなった。マイスリーを飲んだ眠りよりも自然で、何か頭がすっきりしている。もっともっと頭のためになることをしなければ。すでに、相当ぼけが来ているのだから。ということで、新年そうそう、久しぶりに読書をした。ノーベル化学賞をとられた吉野彰さんがおすすめの「ロウソクの科学」。とても良い本だ。この本、実は二十歳のころ、良い本だと、知人に勧められたが読んでなかった本。ずっと意識していたが、まさか吉野さんが推薦するとは。パン屋も科学の素養が必要だ。おいしいパンを作ろうと思えば、科学的な思考や基礎教養(発酵などの)がないとだめだ。

 パン屋を目指す人がいれば、この2冊は必読文献。

さて、若干頭の方はなんとかなりそうだが、問題まだまだある。どうしようもない体問題。年末から腰痛がひどい。お正月ゆっくりしたら少しは改善するかなと思ったが、逆にひどくなっている。やはり、運動しかないのか。ということで、昨日、由布岳塚原コースを途中まで登る(2時間半のきつい運動)。今日の体の状況は・・・・なんと、腰痛が消えている(90%くらい)。やはりね。パン屋にとって運動は絶対必要なのだ。これも、パン屋になろうと思っている人は忘れないで。

今年の課題として今意識していること、それは労働軽減、より効率的な生産体制、そして美味しさの追求。なんと欲張りなこと。それに一歩近づける手段に気が付いたのが年末のこと。昨年、冷蔵生地や冷凍についてのいろんな方法があるとのことを知り、オニパンでもすでにいろいろと試しているところだ。開店当初より生地はオーバーナイトで発酵させるものだと決めつけてきた。焼きあがったものはその日に売り切るものだと決めつけてきた。しかし、現実的な問題としてそれはかなり無理がある方法だと最近は思っている。冷蔵生地にすれば二日分、三日分をまとめて仕込める。冷凍生地は扱い方によっておいしいパンが焼ける。焼きあがったパン生地でも冷凍の方法でうまさを維持できる。そうだ、冷凍という手段は、現在多くのパン屋の直面する課題を良い方向へ導く処方箋となるのでは!これに気が付いた!!

冷凍でも、やり方によってよりよい方法があるそうな。パン生地や具材をおいしく保つ方法が。ゆっくり冷凍するのではなく、できる限り早く凍らせるのが大切だと!業務用冷凍庫もかなりの能力があるのだろうがもっと力のある「急速凍結庫」など、零下40度レベルで一気に凍らせるという代物。大きいし、200Vの動力が必要。ほしい~欲しい!よし、躊躇している場合ではないのでは、ということで購入することに。しかし問題は設置場所。スペースだけではなく、夏場30度以上の場所では能力が発揮できないし下手をすれば壊れると業者が言う。それならば、造るしかない!ということで、建物の外に屋根を作り、設置する小屋を建てよう・・・みたいな。

年末、頼りのご近所さん、あのトミさん。私たちが塚原高原に店を構えようとするあたりからずいぶん助けてくれたスーパーな人。そのトミさんも今72歳。小屋を頼みました。3日かけて、屋根を作ってくれました。

 さすが、トミさん。しかし、あとは、私に作れという。う~できるかなあ?。正月2日、ハンズマンに軽トラをかりて材料を買いに行く。断熱材や壁板などは、たまたまオニパンの向かいで建築中の「無印良品の家」で働いている大工さんに頼むと、なんと半端なものを持ってけ!ということで、ごっぞりくれた!なんと正月そうそう、めでたいことだ。そして、4日かけて、ここまで製作。

 

この小屋に電源を引いて、高さ2メートル幅、奥行き1メートル近くの急速凍結庫が入るのだ。さらに、ストッカーの冷凍庫とジャムなどを保存する冷蔵庫も。さらにエアコンを設置して、夏場も涼しい冷蔵小屋に。

冷凍できる総菜パンの研究も進めている。これはママに頼んでる。

今年一年がオニパンにとって持続可能なお店の元年となることを願って。欲張りな目標ではあるけれど、やってみるしかない。もう後がない。

さて、旧年のがんばりへのご褒美として、まだいったことがなかった宝泉寺温泉へお風呂と昼ご飯へ(5日)。お泊りはできませんからね(犬猫さんがいるので)。

 いいですね、宝泉寺温泉。湯本屋。料理がうまい!そしてプレミアムビールもうまい!泡が「神泡」!

 グリーンラベルしか飲んでない私にとって、この泡は・・・!「泡の科学」を考えたくなりましたね。

 

 

 

一年間お世話になりました。本日が仕事納めとなります。さて、今日も一日頑張りますよ~!!

 一年間ご愛顧ありがとうございました。12年目となる日々は、想像以上に充実しオニパン力もアップしたのではと思っています。皆様方に愛されるお店やパンであり続けるために、今後も頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

12年前の初心に戻って。(写真まで戻してしまいました(笑)

さんさんと朝日が部屋に降り注いでいます。元気が出てくる朝ですね。オニパンの営業は日曜日までです。新年2020年の営業スタートは1月9日(木)となります。塚原ではぜんざいの振る舞いもありますよ。

 年末になって慌ただしく工事を始めました。ご近所のトミさんにお願いいしてやってもらっています。オニパンにとって今までの流れを発展させるべく、新しい設備を導入しようと考えました。ところが、それを設置するスペースが今の厨房にはなく、考えたあげく部屋の外に置くことにしました。外だと雨にもあたるし…ということで、部屋にしなくてはと部屋づくり。別の角度から見ると・・・

 トミさんが二日でやってくれました、ほぼ完了。これが部屋に見えるか?もちろん、柱と屋根だけしかありません。後は私が壁を作ります。大丈夫かなあ~。また下手な日曜大工が始まります。正月休みが長いので、そのあたりですこしがんばろうかな。

残り3日!ラストスパートです。師走!確かに忙しい日々。食パンの注文がたくさん来ています。頑張って焼かなくては。

 オニパンのコアなファンからこんな画像が送られてきました。これは、玄米食パンです。この食パンは、塚原のご近所の方が糖尿病になられて、その方のために開発した食パン。今から10年前の話。その玄米食パンを絶賛するメールが届きました。アヒージョと一緒に食べるととても合うそうです。私はアヒージョのことを知らなかったので調べてみると、ニンニクの入ったスペイン料理のようです。スペインでは、バゲットと一緒に食べる人が多いようで。確かにバゲットに近い、素朴で味わい深い玄米食パンだから、アヒージョにあうんですね。玄米食パンは洋風の味の濃いお料理とベストマッチかも。

ついでに、パネトーネの宣伝を。パネトーネ新年向けのものを焼きました。A HAPPY NEW YEAR! 賞味解禁日 2020年 1月1日です。

ほんと年の瀬ですね。オニパンも今週で営業を終了させていただきます。今日を含めて4日間となりました。好評だったパネトーネは、新年バージョンで続買いたします。

 シュトーレンはどうなったあ!と叱られそう。すみません、来年まで許してくださいねえ。パネトーネがやけに売れるので、また作ってしまいました。よろしかったら新年バージョン(賞味解禁日1月1日)をどうぞ。お酒の苦手な方、コーヒー、紅茶とパネトーネで新年を楽しんでくださいね。