日本の縮図か?!

目先のことで暮らしていると、なかなか周りや先のことが見えてこないものだ。移動販売の準備や日々のパン製造だけで手いっぱい。そこに塚原自治区の役員の順番が回ってくる。先日は自治区の会計監査の仕事。う~ん忙しい!

新聞やネットニュースを見るにつけ、世の中大変だなと思う。コロナやそれにかかわる仕事の問題、オリンピック、贈収賄、接待、差別、国際関係・・・・原発関連、沖縄基地問題・・・・・。

何が問題の神髄かと言われるとそれぞれの問題についてそんなに詳しくないので、自信を持って言えるわけではない。しかし、大方の予想や自分なりの考えは持っている。今まで生きてきて、世の中お金で回っているのだということはわかる。経済活動が社会の土台!金を持っているもの、資本を持っているものが、権力を握り、その体制を維持するために政治を行う。それが資本主義。金儲け、利益のために無理が通って道理が引っ込む。そんなケースがたまたまではなく、基本原則となっているのが今の社会。しかし表面上は民主主義が正道と言われ、権力にとって害が少ない場合はそれが通る。

金が絡むと無理も通る。そのことを肌で感じる8年間が続いている。それは、塚原のメガソーラー問題。市も県も住民の意思を無視できないのでいいわけやごまかしでその場を乗り切ろうとしている。一昨日の住民説明会で本当にむなしさと怒りとやるせなさを感じた。発言をしながら、興奮する自分を感じた。「子どもでもわかることだ」「筋が通らないことをごまかしながら結局やってしまうって子どもにどう説明するのか」、いい大人が!

反論ができるわけはない。市長でありながら、それはきっと胸も痛むことだろう。しかし、金を持つもの、利益を生み出すためのファンドは、強引だ。翌日の新聞に驚かされた。

『業者「月内に着工」』が見出し。

結論が別の場所で言われているとは。

メガソーラーの問題を通して、今ある社会の様々な問題を、他人ごとと感じることはよくないと思った。「当事者」は、その問題で苦しいほどの毎日を過ごしているのだと想像できるからだ。オニパン前のメガソーラーは運よく撤退していただいた。しかし、塚原でもっともシンボリックな場所にメガソーラーが建設されようとしている。大分県で唯一の「日本で最も美しい村」の塚原に。塚原は日本の縮図か?!