曇り ゴールデンウィークも最終日。今年は天候に恵まれ、たくさんのお客様に感謝です。二日前、懐かしい方が突然現れました。写真を撮る余裕もなかったのですが。10年ちょっと前に私が東京でお世話になったあこ酵母製造元の「あこ庵」で指導していただいた、田中さん。そのころ、うだつの上がらない生意気な中高年の研修生のわたくしを、やさしく厳しく指導してくださった方。私は、記憶力が弱い方ですが、田中さんとのやり取りは10年以上前ですが鮮明に覚えています。私の分割機の清掃の仕方が悪く、田中さんが指を挟まれ、病院送りにしたとか・・・。とてもユニークでパワーのある人でした。同じパン屋で苦労している戦友みたいな感じなのでしょうか、10年もたってまた会いたくなるのは。いっぱいいる研修生の中で、生意気だった中高年のおじさんのお店にはるばる東京からやって来るなんて。もしかしたら、私と同じような臭いを発する人だったりして。私は悪い人間だとは全く自分自身思っていませんが、修行していた当時は、人生をかけて必死になっていた。余裕もなく、上手に人と付き合えなかった。自分が働いていた公務員の世界とあまりにも違う職人の世界に、疑問を感じながらの研修の日々だったから。久々の田中さんは丁重で気遣いもあり昔と少し変わったなあと…(笑)。お店の労働はと聞くと、相変わらずの2時~6時の16時間労働で顔色は今一つだった。パン業界何とかしないとね…と思った。あこ庵から巣立ち、今は一人でパンを焼き販売している。一日60種類を超えるパンを作るそうな。相変わらずのパワーだ。しかし、それは考え物だと思うけれど。話が変わるけど、今由布院のパン屋同士の交流が活発化してきている。お互いの状況を隠さずに、敵対するような関係ではなく、助け合える関係を作ろうとの方向性が生まれつつある。パン屋の大変さを知っているのはパン屋自身。そのパン屋が動かない限り、何も良い方向には進まないと思う。

KIMG1057 憧れの「まきのや」です。自分がパン屋を目指し、開店する5~6年前より崇拝していたお店。店主の加来さんが販売しているのを横目に見て、私はサービスのコーヒーをカウンターで飲んでいるというシチュエーション。こんなことになろうとは、だれが予言できただろう(笑)。まきのやさんとはこの3月以降親しいお友達です。由布院にある7店舗のパン屋さんと親しくなれました。ありがたいことです。