卸(おろし)

15年前に始まった卸。初めての卸は夢のようだった。というのは、湯布院の老舗旅館「玉ノ湯」さんが依頼してきたからだ。塚原観光協会から、湯布院物産展というのがあるから商品を出しませんかと言われた。食パンを出してみた。それから数ヶ月後、玉ノ湯の会長だった溝口薫平さんから話がしたいとの連絡。溝口薫平さんと言えば、湯布院観光を作り上げてきた代表者。緊張して、玉ノ湯にママと行ったことを覚えている。その卸は、週一15年間続けてきた。10年ほど経って、徐々に増えてきた卸。最近は結構忙しい。良くこのブログにも登場する「ゆふいんバーガーハウス」さんは、たくさんのバンズを週に4日くらい卸している。お客さんが多く人気店だ。助かる!そして、別府の「グリーンスポット」。ここも大人気店で、たくさんのトースト用食パンの注文が2~3日に一回来る。ありがたい!

オニパンカフェをスタートして一年くらいした頃だったか、カボスタイムというテレビに出演した。初めてのテレビ。とても緊張した。その時口にしたこと「私の夢はフランスパン職人になることだった」。しかし、その言葉とは裏腹に、焼き上がるバゲットの酷いこと。

その苦手だったバゲットも、最近はかなり上達した。作り方もどんどん変わってきた。「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」ということわざがあるが、その通りだと感じる。ただ一度にいっぱい打つのではなく、打つ度に考え次の打ち方を考え、それを繰り返し何度も数打ちゃ当然進歩する。

「グラン・ヴェルデ・リゾート」の卸の注文はフランスパンを中心に、とても多い。だから、毎日のようにバゲットをたくさん作る。私にとっては実にありがたい実践の練習場となっている。

最近は10本以上の日が多い。下手なバゲットも数打ちゃ当たる!

「塩カリッとクッペ」も一度に100以上の注文。うれしい!まさか「塩カリ」がこんなに用入りになるとは、想像も出来なかった。

さて、問題はそれを作る側の件。新しい求人募集のチラシが出来たのでご披露いたします。