ライトクッペはメジャーデビューするのだろうか

パン屋に来られるお客様は、たぶん、心にお目当ての商品を持って、お店にやって来るのだろう。「あっ、アンデニ~があるぅ!」と叫ぶお客様がいる。アンデニッシュの熱烈な信者なのだ。
私は、オニパンが、スマップやTOKIOや嵐のように層が厚いものになってほしいと考えている。
「一体、何を言いたいの?」
そうですねえ、スマップを見ても、TOKIOを見ても、さらに嵐を見ても、もう、個人の人格というかキャラというか、グループを越えて、個々人のそれぞれの魅力がほとばしっているんですね。
慎吾(スマップ)にしても、長瀬(TOKIO)にしても、二宮(嵐)にしても、もうたまらなく魅力なのです。
オニパンで言えば、アンデニ~のように、ファンがつくパンをもっともっと増やし、それぞれが魅力的なパン格(人格)を持てるようになってほしいと、願っているわけです。
そのためには、明らかに他のパンとは違う、独自性、特長、個性が確立されることが大切です。私、マスターとしては、意識的に、そんな魅力あるパンを開発していくことで、オニパンの層を厚くしていかねばと考えているわけです。(なんか、ジャニーズ事務所の社長みたいな気分)
さて、そこで本題に入ります。以前より、密かに、静かに、先行的に、メジャーデビューを目指し、売りに出していたのが、何を隠そう、あの「ライトクッペ」なのです。
ちょっと、自信がなかった私は、遠慮しながら、お客様に「あの~、ライトクッペって、焼いて食べたらおいしいよ」なんて言って、少しずつ売りだしていました。
ところが、結構、反応が良くて、「とっても、おいしかった~」との声が出ます。
「う、もしかして、ライトクッペって、相当、いけるかも・・・」と考えた私は、ライトクッペの会を作って、支持者を広げてみようかと思い立ちました。
先ず二人、すぐに入ってくれました。その後山口県のHさんから、こんなメールが届きました。

早速ですが・・・ライトクッペ 素晴らしかったです!!!
ライトクッペ 万歳!!!
クレセントを初めて食した時も “素晴らしい!! 好みだ!! こんなパン食べたことない!!”と感服したのですがライトクッペはより私の好みでした。
トーストすると表面パリッで中はふっくら、断面を見ると渦巻状ということが共通ですがライトクッペの方がより空気層が広くなっているんですよね。
朝食の皿の斜め切りにしたライトクッペを見た娘が “わー 渦巻くるくるパンだ!” と言った時にはあまりのシンプル表現に失笑してしまったのですが、やはり断面の渦巻状態は愛らしいです。そして堪らない美味しさとなると愛すべきくるくるパンと思ってしまうのです。 HPに“地味な存在”と書いてありましたが、この素晴らしい食感に反応している人も多いのではないでしょうか。

この強烈なメールには驚かされました。
多分にお世辞も含まれているとは思いますが、嬉しかったですねえ。
そして、Hさんも3番目の会員に。

こんな感じで、現在会員は10名です。
メジャーデビューするには、私自身が、力を入れて、ライトクッペの生産数を増やしていかなければなりません。
ところが、作っているのは一日に3~4本ぐらい。そして、売れ残る日も多い状況。

ライトクッペは今後どうなっていくのか・・・。悩ましい存在です。