デザイン力

悩む。我が力のなさに。悩んでも仕方がないのはわかっている。小学校の時図工で1を2回くらいとった覚えがある。写生大会というのが毎年のようにあった。嫌だった。どこの絵を描くかなかなか決まらない。そして歩き回る。先生から叱られる。「いつまで歩き回ってる、はよ決めれや。」そして、大体が、時間切れで最後にチャラチャラ描きで終わる。

うまい人のそばに行って、少しまねて描いてみる。あまり同じだとまねたのがばれるから適度にまねる。そんな写生大会だった。

絵のうまい人を見てると、どうしてそんなにうまく描けるのか、自分自身がほとほと嫌になる。賞を取っている人の絵で、抽象的な、形を崩して描いてある絵があった。あんなのなら自分でも描けそうやと思った。その翌年の写生大会では、ぐちゃぐちゃに描いた。すると先生が怒った。「お前まじめに描かんか!」

多分先生は、やる気のない子だと思ってたに違いない。だから1を2回もつけてくれた。持ち上がりだった。こんなに努力してたのに。

絵が下手、デザインのセンスがないというのは子どものころから。もうほぼトラウマ状態。こんな私が、移動販売カーのデザインを考えなければならない。つらい。だから、ネットでそれらしいものをいっぱい集めて保存。また真似作戦が始まる。おっと、待てよ。娘は絵がうまかったじゃあないか。それで、オニパンのロゴも作ってもらった(嫌がるのを軟禁して)じゃあないか。それで電話する。

やはり嫌がった。「お父さん、無理やって、忙しんやから。」それでもと食い下がる私。「じゃあちょっと考えてみるわ」え~ほんまかい??少しうれしかった。その後すぐに、デザインが送られてきた。車の側面に貼るものらしい。・・・ いいじゃあないですか。

とりあえず少し前進。あとはママが考えることに。ママは私より絵が上手だから。