嵐の夜に

昨夜の嵐はすごかった。2重窓ガラスを通しても聞こえる風の音の激しさ。塚原は風の里とも言われる。そんな嵐の夜は、犬小屋の中で寝ている三平にとっても怖い夜だろう。オニパンにやってきた当初は、母屋から離れた柿の木のもとに犬小屋があった。毎夜、朝方に悲しい鳴き声を発するために、母屋のデッキに犬小屋を設置し、暮らし始めた。それからというもの、夜鳴き・朝鳴きはやんだ。オニパンにやってくるまでに味わった辛い経験がトラウマになっているのだと想像する。

犬小屋のあるデッキまで容赦なく雨風が入り込んで来た昨夜。夜中の1時頃心配でデッキに行くと、雨の中、外に出ている三平。ぬれながら悲しい鳴き声を出しているのだ。私の方に頭をすり寄せ、黙っている。かわいそうだがどうしようもない。「大丈夫やで、はよ寝えや。」とハウスに入れる。夜鳴きはやめたが、また外に出ていたようだ。朝の4時前に仕事に行ったついでに見ると外に出ていた。

疲れた今朝の三平くん。7歳になっても幼い頃のことは忘れられないのかなあ。