小麦播種

パソコンの都合で、なかなかうまく写真がアップできません。しかし、お休みの火曜日ついに「はるみずき」の種子を9キロ近くオニパン畑に撒きました。

大変な労働でしたね。畑は何度もトラクターを入れているので、軟らかい土に。そこに「種まきごんべえ」という一条撒きの道具をつかって(運動場のライン引きの道具みたいなもの)押しながら種まき。それが土にめり込んだり、道具に種ベルトが詰まりベルトに詰まり動かなかったりのトラブルもありで、3時間以上かかりました。ウォーキング3時間でもつかれるのに、押し作業での3時間は老体に堪えます。

さてその小麦「はるみずき」は、現在話題の新品種。私の予想通りの記事が3日程前の大分合同新聞の一面に載っていました(写真なし。次回に載せます。)現在普及している「ミナミノカオリ」は、大分では「はるみずき」が取って代わるとの記事でした。

そんなこんなで休日は大忙しの二日間。ほかにも新しい取り組みの準備もしましたし、それは後日このInfoで報告します。お楽しみに。

画像がないと説得力ないですね(泣)。

夕闇のトラクター

時間がない。小麦の播種(はしゅ)は、例年11月の第1週には完了していた。すでに2週が過ぎ3週に入った。先週牛糞と石灰を入れた。今週は種をまく。そのためにも肥料(元肥)を入れて置かねばならない。ということで、昨日の日曜日、15-15-15(国産)を2袋畑にまいた。

仕事中のママに助けを頼み、前回同様軽トラの運転をしてもらった。運転が下手すぎて(畑の土が軟らかくむずかしいのかもしれないが)、速かったり、急ストップだったりで、「へたくそ!」「止まれ~!!」とか、怒声を響かせて進行。でも、内心はとてもありがたかったのだが。

晩秋の夕暮れは早い。なんとか肥料を撒き次にトラクターで土に混ぜ込む。その時間、刻一刻、ぐんぐんと闇が進む。トラクターのギアを普段使わないギアにアップし、柔らかくなっている土だからと早々に作業を進めていく。

山端にうっすらとオレンジを残しながら、闇はどんどん畑に降り注いでくる。ほぼ見えない地面をかすかな轍を捜しながらトラクターはスピードを上げる。

しかし、なんとか出来ただろう。たぶん。暗くてわかんないし。

明日(今日)は、はるみずきの播種だ!

イベント参加 よみがえる由布院

昨日は由布院の金鱗湖近く「遊季屋」の音楽イベント「優遊ライブ」で出店しました。移動販売車オニパン号があるので、車のまま販売できる場所ではとても助かります。お店としてはオニパンと遊季屋さんのすぐ近くの「ゆずっこ」という柚子関係の商品を販売するお店の2店舗でした。

まあまあのお天気で土曜日。会場まで車で行くわけですが、細い道にたくさんの車が行き通い、渋滞も起きています。それに人通りも多い。久々だなあ。時間に遅刻しそうになりながらも、なんだか嬉しい気分。

会場についてパンの販売スタート。しかし、いつもの移動販売とはチト分けが違う。多くの行き交う人々、観光客さんたちは、なかなかお店に近づいてはくれません。ライブのスタッフの人たちが「パンはいかがですか~」なんて気を遣って声をかけてくれてました。いくら人がたくさんいたとしても、簡単に商品が売れるわけではないのです。だから、何十年も商売をやっている由布院のお店屋さんたちは、いろいろと工夫して宣伝したり、商品を選んだりと熟達していくのでしょう。そういう意味ではオニパンはまだまだ未熟。

だから、普段の移動販売とは違って、できる限り目立とうとその場で工夫して・・・

普段やっていない宣伝で、私なりに努力。来られたお客様には、特に買っていただきたい商品を売り込んだりして、なんとかほぼ売り切れました。

小さな手作りのライブイベント。あたたかで誠実な遊季屋ご夫妻のお店のファンたちが参加し、楽しいイベントに。盛り上がっていました。

こういう企画が出来るというのは、日頃のお客さんたちとの関係が深いからだろうなあ。最後に出演した遊季屋の社長ご夫妻のパフォーマンスで納得でした。

3回目となるイベント。今年は夫妻が初出演。奥様の元気で明るくお客さんを引き込ませるトークと歌に感心!ご主人もギターの練習をしてかっこよく演奏。二人のチームワークと人柄に魅了されました。

20代からすでに60代。30年以上由布院中心街で商売を続けてこれたチカラの真相みたいなものに触れた感じが。

とても楽しく、刺激的な時間がとれた優遊ライブでした。

或るお客様

本日土曜日、由布院駅に「或る列車」が初めて停車するというので、駅では大イベントが繰り広げられる計画です。私の方も、同じ時間帯に金鱗湖近くの「遊季舎」(ゆうきや)という雑貨店で第3回ゆうきやイベントに出店!ライブ演奏や小さな出店(オニパンとあともう一店)もあります。金鱗湖近くの方へも足を伸ばしてください。

さて、昨日の移動販売での出来事を紹介いたします。

一昨日より、オニパンに新しいスタッフが入り(井浦さん)、彼と一緒に移動販売に回っています。それなりの人生経験を積んだ頼もしい男性です。とにかく、パン屋になりたくて、オニパンの採用面接を受けたそうです。その情熱に押し切られ、一昨日より新従業員となりました。オニパンカフェではパンの製造業務だけではなく、販売接客のお仕事もこなさなければなりません。外の移動販売というお仕事も経験してもらったほうが良いと考え、全くの新米ではありますが移動販売に行ってもらうことにしました。

彼はパン屋のパートで働いていた母の嬉しい笑顔が忘れられなかったそうです。パンを買っておいしいって喜んでいただけるお客様の笑顔に、働くことの喜びを感じていた母。そんな記憶が、彼をパン職人、パンの販売員に向かわせたとのこと。確かに、工場で物作りをしていると、お客様の思いが伝わりにくいでしょうね。だから、移動販売はそれなりの体験になると思い連れて行きました。

まあそれにしても、移動販売はドラマの連続。以前よりInfoに移動販売のドラマを書いてきましたが、この二日間もドラマチック!

OBSについていざパンを売るために準備をしているとキャッシュボックスを忘れていたことに気づきます。あちゃ~、どうしよう!釣り銭がない!!

私の小銭をかき集めて販売を始めるもすぐ足りなくなる。するとOBSの女性が、受付にある小銭を持ってきて両替をしてくれるではありませんか。この人天使か。きれいな方でもあったし。またお客様の中にも自分の持っている100円玉を千円分出してくれたり・・・。あたたかな配慮に、浸りながらのパン販売でした。

さて一段落し、車で昼食をとり、出ようかなと思っている頃に、或るお客様がやってきました。

その方は塚原店にも来られたお客様で、OBSでの移動販売を知り、駆けつけてくれたのです(大分市在住)。そういえば、クレームレザンがお気に入りの方だとの記憶がよみがえり・・・。「たくさんクレームレザン買ってくれましたよね。」「そう、あれおいしくて。旦那と取り合いになるの。」「私はレーズンよりドライトマトが好きなの。レーズンの代わりにドライトマト入れたらおいしいパンになるんじゃないかしら・」「ねえ、それでつくるってできないのかなあ」「もしできたら、12個買うので」・・・・みたいなお話に。

考えてみれば、オニパンにはお客様依頼のメニューはいろいろとある。玄米生地、塩カリッとクッペ、白黒、甘夏のデニッシュ・・・・。ドライトマトがうまくいくかどうかはわからないが、やってみる価値はありそう。ということで依頼を受け付けました。

この距離感に、井浦さんもきっと驚いたことでしょう。オニパンのお客様との距離感はかなり近い!ちょっと近すぎるかな・・くらい。でも、それが楽しいし刺激であり創造性につながるから。

クレセントでアピールする「或るお客様」とひたむき(したむき)に販売する井浦さん。

独自性、廉価性、高い惹きつけ度(アートだ!)

由布院に卸にいく。ゆふいんバーガーハウス。あれれれ~!!やりましたね。と思った。バーガーの社長はかなり変わった方。というと、すぐさま、「それを言うならオニパンさんの方だろ」と言われるに決まっているが。それにしても、今回はその「変わり方」の正体がわかった。

社長は、自分のある人なのだ。独自性、オリジナルといえばいいのか。10数年自分のバーガー屋を自分のセンスで作ってきた。どこにもない自分のセンス。

以前、店内飲食のログ風ハウス入り口の横の壁が真っ白に塗られきれいになっているので、「どうするつもり」と聞いたことがあった。彼は、このままで写真を撮る場にしてくれてもいいしみたいなことを言っていた。そのうち、壁に棚が出来て、かわいい花を飾っていた。お~ヨーロッパ風にしゃれてるなと思った。そこで終わると思っていた。それが昨日の現場を見て、まあ驚いた。

この右側の白い壁の飾り。なんじゃあこりゃ~。一瞬戸惑うが、なんかかっこいい。あの黒い物体は~あああ!これは、バーガーではないか!

すごい!アートだあ!その上には、控えめにきれいに英語で店名。2007年から営業。かわいい自転車の爽やかなライトブルーと茶色のシート。ひだりの迫力のバイクとのコントラスト。

これは、私には到底マネできる代物ではない。すごい、社長は変人ではなくアーティストだったのだ(それでもオリジナリティがきついのだが)。

私が彼をたたえる点は、ほかにもある。以前より似たもの同士っていう匂いを感じてきた。それは今言ったアート性ではない。それは、廉価性。つまりやすく仕上げるという点。このアートもけっして高いお金を使っていない。近くで見てなんじゃこりゃ~だった。

どこから拾ってきたのか、鉄のパイプを押し曲げて、バーガーの形を。

店名タイトルも安い木をくりぬきそれをペイント。遠くから見ればスチールの高価なものに見える。しかしこれをこんなにきれいにくりぬけるのはちょっとすごすぎ。もしかしたら、プロに頼んだのかも。いや、社長がそんなことするわけがないなあ。