さようなら2016年。みな様に支えられて、充実の一年でした。

オニパンにとって、今年はいろんな意味で進化(深化)の年となりました。継続は力なりが私の信条ではありますが、続けていればなにかと今まで見えてなかったことも気づき、成長へとつながっていきます。マンネリに陥るどころか、次々と課題が鮮明になった一年だといえます。

4月の熊本・大分の地震以降、由布院も大きな被害を被りました。観光で成り立っていた街だけに、地震での風評被害が及ぼしたダメージは想像を超えるものでした。私たちの塚原高原は地盤が固かったおかげで、家屋に関して盆地ほどの被害もなかったものの、客足の減は、やはり大きなものがありました。

震災を契機に由布院では廃業に追い込まれるお店もいくつか出てきていました。取引している卸の業者さんに由布院のお店の材料の注文状況を聞いてみると、4~7月期は、例年の20~30%と言ってました。オニパンもどうなっていくのだろうと心配でした。うちのお店の場合観光客はもちろんたくさん来られるのですが、リピーターさんが多いのが特徴です。大分県内のリピーターさんだけでなく、はじめは観光客として来られた方が、他府県のリピーターさんとしてまた来られるといった感じで、リピーターさんがたくさんおられます。震災後、その多くのリピーターさんが、直接お店に来られたり、通販で注文していただいたりで、ずいぶん助けていただきました。昔の友人や大阪の同僚、友人たちも連絡を取り合い、支援の輪を広げてくれました。そのおかげで、たくさんの通販が毎日出荷され、ほぼ例年通りの売り上げを確保することができました。お客様のオニパンへの思いを、ひしひしと感じながら、パンを焼き続ける日々でした。そのことを通じて、お店って自分たちだけのものではないんだと、強く感じました。小さなお店でも、大切に思ってくれている人がいるんだ。その人たちに、お返しできるお店にならなくてはいけないな・・・。今年は、そんな思いを強くした年となりました。

パン屋を始めて8年が過ぎ、この12月で8年半となります。お客さんも増え、結構知られてきました。商品の数も最初の20種類ほどから、現在は50種ほどにふえました。もうこれくらいの年月続けてくれば、「新米」とか「未熟」なんでとは言いにくくなってきます。気持ちだけで、パン作りをしている場合ではありません。それなりの「深い」商品を提供できなくては、一人前のパン屋としては恥ずかしいと思います。他店にはないオニパン独自の商品、それを目指して頑張って来た一年でもありました。この一年での開発新商品として挙げられるものは、「玄米フルートセット」「ワインの友セット」だといえます。この二つの商品は、他店にはない、しかもオニパンとして、私のイチオシの商品です。玄米生地のフルートを焼いて太白ごま油につけて食べると、なんとも幸せな気持ちになります。素朴でほの甘い味が私は好きです。そしてワインの友セットは、ちょっとパン屋としては、異質な商品セットでありそこが楽しいと感じます。このセットをつくるために、フルートラールやフーガスなどの商品も開発しました。もう一つ付け加えるならば、「ララ・フランス」。まったく新しい(オニパンにとってです。ダマンドを使っているパン屋はたくさんあるでしょうが)デニッシュをつくりたくて、何度も試作に挑みました。試作はとても面白い。何度もやっているうちに、いろいろと発見もあり、まったく新しいものが見えてくる場合もあります。フーガスもそうだったし、ララ・フランスもそうです。ララ・フランスは、今までになかった焼き方を取り入れました。成型もそうです。オニパンにとっては、網リンゴに並び、代表的なデニッシュとなりました。kimg04801試作初期段階では、こんなララ・フランスもありました。これを私は、「マンボウデニッシュ」と読んで、自嘲しています。味も、悪かったな。
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この一年の進歩・成長としていえる3点目。それは、ソノダハッピーファームの整備とこれからの活動。昨年は、シカやイノシシの被害で中断してしまいました。今年こそはと市からの補助も受け、300メートルにわたって、鉄柵を張り巡らしました。大がかりな2度にわたる作業を、たくさんの人の援助を受け完成。kimg05961kimg05931kimg06001kimg06011これらの写真は、12月21日の作業の場面。この時も、由布院の「原っぱカフェ」の方々8人、そして我がハッピーファーム関係の人5人、総勢13人で取り組みました。天気も良く、中高年ばかりのハッピーファーム関係の人たちは、「原っぱカフェ」の若い力と明るさに、元気をもらいましたね。

kimg06141最後に、オニパンのかわいいパン小麦たちの「麦踏み」もしていただきました。今年こそ、パン小麦を最後まで育てるぞ~!!

さて、そんなこんなで、オニパンの一年は過ぎていきました。オニパンに坂口君に替わって川野さんという女性がスタッフとして加わっています。坂口君は1年8か月オニパンで勤務。まじめに粘り強く頑張ってくれました。ココバナーヌという商品を紹介してくれたのも坂口君です。新しい進路を考え、オニパンを卒業。川野さんが後を引き受けてくれました。川野さんは、パンへの情熱も強く、やる気満々の女性。12月某日、別府のお食事処で忘年会をしました。dscn4332左より、別府店若林さん、新スタッフ川野さん、チーフ清家さん、マスター私、坂口君、ママ。塩手さんは急用で参加できませんでした。これからのオニパンカフェ、どうぞよろしくお願いいたします。

農業従事と登山が休日の基本スタイルか・・・  パン屋の休日 №172

1か月も折々帳を記していない。書くことがないわけではない。むしろ逆で、仕事に追われている。その一つは、畑の仕事。タマネギの苗を700本植える。ほとんどママがやる。昨年は、マルチが強風で吹き飛ばされ、玉ねぎさんたちはあんまり大きく育たなかった。採れるのはとれたが、小さいもんで、カレー作り(カレーパンの具)のとき、作業が大変めんどくさいものになっている。それで、今年はマルチの端をしっかり土の中に入れ込んだ。kimg04951

ソノダハッピーファームは、現在参加者を募集している。農園の広さは、5反(5000㎡)。これから参加するといっている方が2名いらっしゃる。それでも、まだまだ農地に十分余裕がある。

ちなみに、オニパンカフェとして使う農地は、左の写真にある30メートルの畝が10本。そしてやく1000㎡の小麦畑。結構の広さだ。

つくろうと思っているのは、手のかからないもので、お店の役に立つもの。タマネギ、ジャガイモ。昨年はジャガイモがたくさんとれた。これもちょっと小ぶり。しかし役に立っている。そして、ニンニク。サツマイモ。サツマイモは、全部シカに葉を食べられた。小麦もすべてシカに食べられた。今年は鉄柵があるので、大丈夫と思うのだが。

パン小麦は今のところ順調に育っている。背丈は10センチ未満。二葉期。三葉目が出かかっている感じ。

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昨年に比べれば、トラクターの運転は上達している。播種もほぼきれいにできた。今後の予定は、踏圧(麦踏み)を三葉期~五葉期の間に3~4回することや、追肥をすること。昨年は原っぱカフェのウーハーさんに助けていただいた。その後見事にシカに完食されたわけだが。今年は農機具のバインダーを動かし、バインダーのタイヤで麦踏みをしようと考えている。農家の方に教えていただいた。そうすれば、一人でもできそう。いろいろあるんだね、やり方は。何の世界でもそうだが、素人とプロでは大違いだな。

さて、話は変わって休日のもう一つのメインプログラム。ほぼ毎週のように軽登山をしている。なぜって?何度も言うが、パン屋は足腰が基本。だから、足腰を鍛えていないと、日々の労働ができない。それはそうだが、やはり、登山はいい。楽しみは、いい汗と眺望、そして休憩の食事や間食。終わった後の充実感やお風呂の気持ちよさ。年にもめげず、動けた登れた制覇できたというささやかな自信と喜び。年を重ねていくと、若いころには感じなかった、健康に暮らせることの喜びをつくづく思う。今はフルマラソンを走れなくてもいいと思う(今まで5回完走)。走れるわけはないが。それでも、1時間でもジョギングができれば、とてもうれしい。これが、80まで続けられれば、生涯現役へとつながっていくわけだ。どうなるかわからないが、とりあえずは日々の継続ってわけだ。

ジャランという雑誌があるが、そのジャランの取り扱っているネットの食べ物のサイトがある。我がオニパンカフェも結構いい評価で出ていた。口コミが7件あった。うれしいものだ。どの口コミも褒めて書いてくれている。タイトルを見ていくとこんなものがあった。「なかよし老夫婦の森のパン屋さん」。・・・・・。がっくり。そうか…老夫婦なんだ。若い人から見ればもう老夫婦なんだ。若いと思っていたころ、「兄ちゃん」じゃあなくって「おっちゃん」って呼ばれたときのショックを覚えているが、それにもまして、ショックを受けた。しかし、現実を受け入れなければならないか。ママにも言ったが、これからオニパンを紹介する際「なかよし老夫婦の森のパン屋さん」で行こうと思う。ママとも喧嘩を控え、「なかよし老夫婦」路線で行くか。

さて、そんなわけで、なかよし老夫婦は先週の水曜日、伽藍岳西峰へ。伽藍岳はわかりやすく言えば、塚原温泉がある山だ。いままで2回登ったことがあるが、あんまりおもしろいとは感じなかった。それよりも、塚原越から分かれて、内山・蔵かど岳へと登るコースの方がハードだし、眺望も良く楽しめる。しかし、オニパンのお客様から「伽藍岳西峰はいいよ~」との情報を以前聞いたことがあった。行ってみようかということで、塚原温泉下の登山者用駐車場へ車を停め、登山開始。

伽藍岳頂上の手前で西峰への分かれ道を発見。リボンがたくさんある。しかし、それから先は、日頃より登山者が少ないようで、気を付けていかないとリボンを見失いそうな登山道が続く。まあ見失ったとしても、ほぼ尾根沿いに西に向かえばいいのだが。伽藍岳頂上を目指すコースは見通しも悪く頂上に着くまでただ上る感じだが、分かれてからの西峰への道筋は、わくわくするような眺望が広がる。kimg05101これは、塚原温泉上の火口。乳清色の地獄が眼下に見える。見学料(たしか500円か)を払わなくてもしっかり見れる。

 

この写真は、ガスの先に見える大きな影が内山。そして先に蔵かど。さらに先に小さく見えるのが鶴見山。頂上にうっすらアンテナが見えなkimg05311いかな。この写真の右側が塚原高原、左側は別府湾側。この場所でガスを見るとおもしろい。何がって?伽藍岳から鶴見山へと続く山々が壁となっていて、別府側と塚原側をくっきり隔てる。別府側はガスって曇っている。しかし、塚原側はガスもなくよく見えている。内山や蔵かど岳は本当に薄っぺらく壁か屏風のようだ。まさに壁一枚隔てて、塚原と別府はある。しかしその壁一枚で天気がまったく違う場合もあるわけだ。今回の登山はそのことがよく分かった。

kimg05142kimg05191kimg05251西峰からは塚原高原が一望!こんなに全体がすっぽり眺められるところはない。そんなにハードではなく、登り1時間半、帰り1時間程度。身近に素敵な山があるんだなあ。井の中の河津でした。

 

ソノダしあわせ農園作業記録 施肥(せひ)・畦立て(あぜたて)作業 11月1日

kimg03101 kimg03131興味・関心のない人には、この作業記録は退屈かもしれませんね。大分県農林水産研究センターの研究員さんから、しっかり記録を取ってくださいとのご指導もあり、合わせて昨年の挫折から、心機一転・捲土重来の気持ちを込めて、書かせていただきます。

11月1日(火)

前回の折々帳での堆肥まきの大変さに加えて、今回は畦立ての大変さを味わいました。上の写真は、肥料(PKセーブ422)を10アールの面積に35㎏撒き、トラクターで耕しているところです。トラクターの運転は、かなり上達してきました。

私と安川夫人は、耕うんと畦立ての仕事、大森さんとママは頻繁に侵入してくるアナグマ・イタチ対策に取り組みました。鹿・イノシシは、たぶん2メートルの鉄柵で大丈夫でしょう。しかし、鉄柵の下を掘ってもぐりこんでくるアナグマやイタチとのこの間の戦いで色々と研究を重ね考え出したオリジナル防御法がこれです。

kimg03171畦ナミという短い波板を鉄柵の周りに敷いていきます。端は鉄柵に針金で固定します。たぶんアナグマたちは鉄柵の下を掘って中へ入ろうとするでしょう。しかし、波板があって掘れません。手前から掘って、鉄柵の下をくぐれば入れますが、それはモグラでないので、そこまでしないのではと思います。そしてこの上に、ネットも敷きました。掘るのに、足に絡んで嫌がると思います。kimg03151

 

 

 

 

 

 

畦立ては、安川さんの(安川さんは、オニパンの入り口のところで無農薬100円野菜を販売している方。これが今大好評なのです。)管理機で行いました。それが、とても力がいって・・・・。安川さんが半分以上一人でやっていて、私が変わってやってみて・・・それがもう大変でした。安川さんは力持ちなのでした。ちなみに、ママにも少しやってもらいました。

kimg03251kimg03181こうして畦立てが終了。

今日も大変な一日となりました。みんなで休憩。これがたまらない。

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ソノダしあわせ農園作業記録 堆肥まき 10月18日 №170

kimg0266-%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc鉄柵張りの次は、畑の準備。今回は、若者はいず、高齢者ばかり4人で。2トントラック2杯の牛糞を約2反の畑にまきました。1反は300坪約1000㎡。これはつらい。軽トラにスコップで牛糞を積む——この作業が・・・腰にくる~。これは若くないとできない作業だと認識。小さなパワーショベルみたいな重機がほし~い!4人がへとへとに。

kimg0265-%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bckimg0268-%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bckimg0270-%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bcこんな感じでもくもくと。2000平方メートルは広いね~!!😭

kimg0271休憩のお菓子がおいしく感じましたねえ。kimg0274-%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc

 

kimg0277牛糞をまき終え、次に石灰をまきました。そして最後に化学肥料もまきました。とりあえず今日はここまで。やく4時間の作業。腰は大丈夫かな。

SONODA HAPPY FARM(ソノダしあわせ農園)作業記録 鉄柵づくり 9/21 №169

kimg01331ソノダハッピーファームの作業記録を今後ここに記していこうと思います。昨年よりスタートしたしあわせ農園ですが、結果として不幸せな結果におちいりました。農作物がほぼ全滅。かろうじて収穫できたのは、ママが植えていたジャガイモと玉ねぎだけ。それも小ぶりではありますが。なぜそううなったのか、一番の原因はシカ。小ぶりなのは、土ができていないことも。その他マルチが塚原高原の強風に飛ばされた等々。それで、今年は、畑全体を高さ2メートルの鉄柵で囲うことにしました。畑を囲うとなれば全部で300メートル、鉄柵の数は150枚になります。それと支える支柱の鉄筋も。農業認定者になっている私なので、市からの補助が三分の二いただけることになり、助かりました。

しかし、大量の鉄柵は購入したものの、問題はそれを設置する作業。しあわせ農園の中心メンバーは、すべて高齢者。私が一番若く62歳。ママも年上(というと怒るが、「学年は同じ」)。そこで助けを求めたのが、昨年もたびたびお世話になった湯布院の原っぱカフェさん。ウーハーという研修生がいらして、その人たちの農業体験という名目でお手伝いをお願いしました。女子大生5名がお手伝いに。男手は、原っぱの浦田リュウちゃん、そしてAPUのアスキュー教授。浦田さんは、原っぱのオーナーで、心優しき方。アスキュー先生は塚原高原在住のベジタリアン。自分で広大な畑を耕作していて、大学の法学や哲学の専門家だけではなく、農業についても専門家なのです。今回はアスキュー先生に大変お世話になりました。

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女子大生は、畑に入るのは初めての人ばかり。テキパキと作業してくれました。軽トラで畑を横切り、鉄柵を積みに行くときには、大はしゃぎ。畑の畝で軽トラが大きく揺れ、まるで遊園地のスリルある乗り物状態に。キャ~とか言って、楽しそうでした。kimg01251

大活躍してくれたアスキュー先生。鉄柵の支柱は2メートル30センチあります。それを打ち込むわけですが、一回一回脚立に乗って、上からハンマーで打ち込むなんて、大変な時間と労力がかかるわけで。私もそれが一番大変だと思っていました。しかし、それを解決する凄い道具をもってアスキュー先生が登場。知り合いの農家の方が自作で作った「支柱打ち込みハンドル」(私が勝手に作った呼び名)を使い、数秒で支柱を打ち込んでいきます。

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凄いの一言。

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二日はかかるだろうと思っていた鉄柵張りは、半日で終了。

kimg02761kimg0148  今年こそは、小麦をはじめ豊かな実りになることを願っています。皆さんありがとうございました。