雨がふっています。今日で11年になるオニパンです。朝、ママがちらりとこぼした話が気になっています。お店を続けていると、様々な方とつながります。そして、私の知らなかった世界を垣間見ることもあります。繊細な心、感性があれば、ときとして人のこととはいえ自分まで落ち込むこともあります。11歳を記念する日ではありますが、この雨と同じく、気持ちは晴れやかにはなりません。

 分割機、かっこいいです。しかし、なかなかうまく使いこなせていません。オニパンの11年は、本当に目まぐるしく、忙しく、しかし確実に成長した日々でありました。いつも課題に追いまくられ、どうすればと焦ることも多く、それだからかもしれませんが、問題解決のために努力する日々が、私たちを育ててきたのでしょう。この分割機もいずれは(なんてのんびりかまえてられませんが)解決できるはずです。

世の中、前向きに考えられる人たちばかりではありません。前向きに考えられるのは、ある程度の自由な時間や多少の経済的余裕、なんとかなる体力や健康などを基礎とした前向きな精神力がある人たち。気持ちだけではどうしようもないケースも多々あるでしょう。働けど働けどたまらないお金。くたくたなのに、働かざるを得ない長時間労働。頑張っても、頑張っても見通しの立たない売り上げ。先の見えない日常でただただ働いていても、問題解決のための前向きな発想は生まれてこないでしょう。

時代や社会がそうさせている部分は大きいと私は思っています。自己責任といってすませられる状況だとは思えません。私の周りには、確実に大変な状況の方が増えています。

11歳の誕生日。再度、オニパンの原点を考えます。みんなが輝ける場の創造。社会に物申すだけではなく、身近なところで、励まし高めあえる関係、コミュニティーを目指して。2011年の震災後の精神を今忘れてしまっているかのような感じでもあります。