曇り さあ一週間の始まりです。そして、10年目に向けての第一日。そうなんです、昨日が満9周年の誕生日でした。

CIMG27059周年は、ひっそりと通過しようと思っていました。実際自分の中で、特にめでたいとかいう感じもないし、この間のいろいろな努力・実践が一区切りついて、ちょっとほっとした中で迎えたからでもありました。しかし、考えてみると、この9周年は今までで一番内実のあるものとなっています。ママとも話しましたが、オニパンも深くなったねえ、幅も出てきたねえと。手前味噌となりますが、この一年の進歩は画期的なものだと思います。扱う生地の種類は8~9種類になりました。開業したころは5種類でした。冷蔵生地の扱い、国産小麦の扱いなども上手になりました。使っている粉の種類も12種類。ブレンドしながらの生地づくりも深まりました。10年を前にして、専門職はずいぶんいろいろと分かってくるものだと我ながら感心している次第。どの世界でもそうなんでしょう。私にとっては、自分のやりたいようにできる環境が幸いして、日々進歩が保障されていました。ありがたいことです。そして、宝物のお客様たちの存在が大きかった。口辛くアドバイス(こちらで取捨選択)してくれたお客様の存在は、オニパンの発展にとって、とてもありがたい存在でした。今後もよろしくお願いしたい。以前にも紹介した開店当初のバタールです。これを恥ずかしげもなく出していた私。この鈍感さと無知が、別の言い方をすれば、大胆さと実行力がオニパンの原動力なのでしょう。人生そんなものですね。細かいことを気にしてたら前に進めません。決めてやる。失敗や不具合は、次の課題。そうこうして、もうすぐ10年。この業界で10年続けば本物だと。10周年は、パン職人として、お店の経営者としてやっと一人前になれたとのお祝いに、自分で自分をほめてみたい。もちろん、ママに対しても。そしてお店を支えてくれている従業員さんたちにも。