設備投資とおまけ!ありがたや!№135

生来の安物買いのツケが、ここにきて噴出。コンベクションオーブンをネット通販で購入したものの、この間使用できない状態となっていた。
入れたデニッシュが丸焦げになるのです。今までも2度ほど修理をしたのですが、今回はひどい状態の焼き上がり。
メーカーに相談したところ、型が古くて部品がないとのこと。その部品をつくると結構な費用になるとのこと。
仕方がない、新しいコンベクションオーブンを買うしかない。
パン屋をやっていて一番こたえるのは、設備の購入やメンテナンスの経費。額が大きい。
日々ハードに働いて売り上げたお金が、パッと消えていく。
設備は、それなりにしっかりしたものをそろえておいた方が後々のことを考えると、いいのかも。

お世話になっているマルゼンさんの設備機器の展示会が偶然この時期に(9月17日~18日)開催されると案内が来た。リサイクルセンターが専門の私にはなじみのない場所だが、意を決して行くことに。


会場は大分市の中島三条。方向音痴の私にも通いなれている中島十条の大分公設市場の続きであることから、迷うことなく到着できた。

ちょっと緊張気味に、展示会場へ。


目当てのコンベクションオーブンは、ガス用がなく電気でしか動かないとのこと。ベーカリー用は、作りも複雑で値段も高い。
オニパンの場合は、コンベクションオーブンの弱点を補うため、デッキオーブンとの併用でパンの焼成を行ってきた。だから、必ずしもベーカリー用のオーブンでなければ上手に焼けないことはない。
ピザや焼き菓子、魚や肉用のコンベクションオーブンでも立派に焼くことができるのだ。
しかも値段は、2~3割安い。

ガス用のコンベクションオーブンもあるとのことで、担当課長さんと交渉に入った。
年に一度の「大感謝祭」ということで、本社から「赤字でもいい」との決済が出ていると話されていた。大阪で鍛えた、値切り問答。課長さんは、う~んと唸りながら、値を提示。
「よし!買ったあ!!」

この展示会では、毎年恒例の呼び物である「大抽選会」が企画されている。
今年は、フクシマ製の台下冷蔵庫。カタログで調べると、定価55万円。
二日間で100名を超えるお客さんの中から抽選で1名に贈られる。

「どうだあ、いいだろう!」とばかりに、大きく張り出された「大抽選会」の文字。
くじ運の悪い私には縁のないもの。とりあえず券を入れておいた。

さて翌日のこと。仕事をしていた3時ごろ、マルゼンさんから電話がかかってきた。
「オニパンさん、当たりましたよ!台下冷蔵庫が。」
一瞬、何のことと思ったが、喜びが怒涛のごとく押し寄せてきた。
まあ、人生には一度くらいこんな「棚ぼた」
があっても、いいのでは。
経費に苦労しているときだけに、このプレゼントは、うれしかったねえ。

9月26日(金)ついに来ました、コンベクションオーブン!ついでに台下冷蔵庫。
この日は、ついでではないが、ママのお誕生日でもある。
会計担当のママには、格安のコンベクションオーブンとただの台下冷蔵庫は、願ってもない誕生日プレゼントになっただろう。



現在、このコンベクションオーブンで、デニッシュやメロンパンを焼いている。

さすが新品!焼きむらもなく、いい焼き上がりだ。
さあ、頑張っておいしいパンを焼くぞ!