福万山・万年山 いい山だね! №98

先週、先々週と二つの山に登った。それはどちらも「万」が付く山。
「まんまんさん」と言えばありがたいご飯のことだが、どちらの山も「万」にふさわしく、豊かなのびのびとした山だった。
5月9日(水)福万山に向かう。福万山は湯布院・東急の別荘地を通り、湯布高原ゴルフクラブの近くより登山口が付いている。前回行った倉木山は、なだらかで女性的な山だったが、今回は多少の登りもあり、結構山らしい様相。

ゴルフクラブの横に登山口あり。一本の杭が山頂への方向を案内している。

背丈の高い笹やぶを抜け、木々の山道を通り抜けると一気に視界が広がる。
その景色の良いこと。
その日は、天気も良かったが、心も気持ちも
爽快に青空に吸い込まれていく。
福万山の眺望の素晴らしさ!大分県の、九州の山々の美しさがあるからだろうが、目を見張るものがある。関西では(言っちゃあ悪いが)こういう景色はお目にかかれない。


ミヤマキリシマが咲き始めた。視界の先にある頂点が福万山の頂上だ。晴れ渡った青空の下、尾根道はつづく。

頂上の少し手前で、眼下に白い煙を発見。この福万山の尾根の北側は日出生台に続いている。
北側には絶対に入り込まないことと山の本に書いてあった。のどかな山の上にも現実は垣間見えている。


下に見えている白煙は自衛隊の演習のものだ。

福万山1235.9メートル。3人そろって
制覇だ!

登り口(ゴルフ場横)から山頂まで約時間半
下りは1時間かからない

さて、先週の万年山の記録。万年山と書いてハネヤマと読む。福万山と同じく、玖珠町にある山。
しかし、車で40分ほどかけて、登山口まで行かなければならない。以前210号線を湯布院より天ケ瀬に向けて行った時、玖珠町に入ると巨大な台形の山が目に飛び込んできた。「すげー」と感嘆したことを覚えている。その山は「きりかぶ山」という山だった。ハネヤマも同じく台形の溶岩台地として形成されたものだそうだ。下ハネ、上ハネと二つの構造となっていて、上ハネの頂上は1140m。
山の本では、体力度2となっており、福万山(体力度1)以上に厳しい山のようだ。(ちなみに厳しさで言えば由布岳のお鉢周りコース体力度3、あるいは祖母山も3)

ハネヤマは見るからにカッコいい!まるで宇宙戦艦ヤマトの舳先(へさき)のように、重圧感と荘厳さで迫ってくる。あのでっかい航空母艦の甲板に本当に登れるのかなあとちょっとたじろぎそうな気持になる。

みえてますね。あれがハネヤマだ。

写真の順番が入れ替わりましたが、登山口からハネヤマ頂上まで約5、4キロの表示があります。

万年山は、とても快適な山道が続きます。緑の木陰、涼しい風や大気を体に感じながら、結構な道のりを歩く。しかし、急ではなく、とても心地よい山行きといえる。

こんな感じの山道が続いている。

途中ハルリンドウをみっけ。
鮮やかな青色。

しかし、心地よい山道が頂上まで続いていると思ったら、オオマチガイ。当然高度を上げるためには、最後にしっかりと階段を登らせてくれた。12の月の女将はこの間体力をつけてきたにもかかわらず、心臓がバクバクになったとのこと。

でもね、だからこそ、頂上の信じがたい広~い芝生は我々をして天国と見間違わせる、そんな体感を味あわせる。
もう、最高っす!

寝転がるしあわせな二人の女性たち。
はるか遠くには、美形の涌蓋山(ワイタサン)が見えている。あれこそは、目標の山。1449.5mだって。

記念写真をパチリ。二人の笑顔、充実感が見え隠れです。

ほんと、いい山だった。帰りには、山菜も手に入れた。田舎の風景、田んぼの水張り、春の陽光に輝く木々やお花の色彩。目にも心にもやさしいハネヤマだった。

黒ジャージの人が持っているのが、「ウド」
ピンクジャージが「ヤマブキ」。ウドは植えられ、フキは料理して食べられました。


登山口より頂上まで約2時間半。下り2時間。
結構歩きましたね。