イギリスから・・・  №70

春の訪れとともに、イギリスからフランさんとタツくんがやってきました。
彼らは、二度目の塚原訪問となります(2009年7月15日の折々帳)。昨年と同様、彼らは一週間ほどオニパンカフェに泊まり、毎日6時間の労働と引き換えに、宿泊とお食事を提供されました。紅茶好きな二人は、たくさんの紅茶もお土産として私たちにプレゼント。日本では手に入らない、イギリス庶民の紅茶も含め、珍しいものも持ってきてくれました。早速オニパンカフェでも使わせていただきます。
タツくんやフランさんの訪問は、私たちに大きな刺激を与えてくれます。今回は、イングリッシュカンバセーション。つまり英会話です。二人は、朝夕のコーちゃんの散歩をしてくれます。大きな二人が歩いていると、いやがおうにも目立ちます。そこに、塚原では(近所では)有名なコーちゃんがいると、だれでも(あれっ?なんで?)と、思うのが自然。しかし、外人さんに声を掛けるのは、ちょっと…と思うのが一般の日本人。でも、普通のおばちゃんから二人は声を掛けられます。しかも英語で。
いつもパンを買いに来る近所のおばちゃんが英語を普通に話している!これは、私にとって、大いなる刺激となりました。オニパンカフェには、他にも英語の達人桜ちゃんやご近所のMさん、Tさん、など英会話ができる方がたくさんいます。私も少しはできますが、ちょっと普通に話されると、AWAWAWAとなってしまいます。タツくんが言うには、英語はリスニングが基本だとのこと。だとすればパン屋にとってはちょっと有利なお話です。私がいつも聞いているラジオやミュージックCDを英会話のCDに変えればいいのですから。と言うことで、さっそくヤフーのオークションで、ラジオ英会話のCD一年分をゲット!これで、一年後には、英語ペラペラになれるぞ!さあ、がんばるぞ~!

                                                                                                            フランさんからイギリスの家庭で作っているスコーンを教えてもらいました。二人が旅立つ最後の朝食に、フランさんは気を利かせて、ママと私のために得意のスコーンをつくることに。
紅茶にスコーンはイギリスの定番。私はワクワクして、一緒にスコーン作りをしました。
二人だけで、通訳がいるわけでなく、英語のレシピを見ながらの作業。悪戦苦闘の時間でした。


左の×印にスジが入れられた生地は、伝統的なスコーンだそうです。食べるときに割って食べるとのこと。


さあできました。おいしそうでしょう。
大きなものが、トラディショナルスコーン。でも、焼きが足りなくて、中が生っぽかったです。
焼き時間は、200度で20分はかかりそうです。


イギリスのホームメイドスコーンについて、一番印象的だったことは、味と食べ方。
予想よりもあっさりとした味。砂糖の量が少ない!といっても、粉に対して10%は入っています。この量は、オニパンで言えば、菓子パン生地の砂糖の量。だから、ケーキとかの砂糖量よりも少ないのです。
そして、その食べ方は、生クリームをつけ、ジャムをつけて食べる。ジャムは何でもいい(たとえばコンポートでも)。ポイントは、生クリーム。砂糖の入っていないことが大事だそうです。砂糖の入っていないクリームをつけ、あっさりとしたスコーンをほうばる。う、うま~い!!!
スコーン素人の私なので、詳しい方は、「何当たり前のことを言ってんだ」と笑うかもしれないけど。私にとっては、初めての、体験で、そのおいしさは、想像以上でした。
いくらでも食べたくなる、あとをひくおいしさ、とでも言おうか。
うまくいくかわからないけど、紅茶のお伴として、オニパンカフェでも出そうと思います。


と言うことで、タツくんとフランさんは、4月13日に、オニパンカフェを後にしました。
異文化の風を私たちに送りこんでくれた二人。
ありがとう!
オニパンカフェもちょっと国際的なお店として、再出発だ!